図書室または本屋さん

世界的に有名な詩人とその作品

古代ギリシャ時代から、人類は詩を書いてきました。詩は時の試練に耐え今日も多くの人に愛されている文学ジャンルです。 他の文学ジャンルと同様に、詩もホメーロスの古典ギリシャ散文叙事詩『オデュッセイア』から日本の松尾芭蕉の俳句まで世界中で違う形式で進化してきました。 最も古い詩文である『ギルガメッシュ叙事詩』は、シュメール人により7000年以上前に書かれました。ギルガメッシュ叙事詩は現存する最古の文学作品です。 歴史上で最も有名な詩人トップ5を選ぶことは難しく、選んだ人の出身と好みにより偏りがあるでしょう。 それでも、一部の詩人は文学に大きな影響を与え、後世の詩人や作家にインスピレーションを与えています。ここでは、特に有名な詩人をとりあげていきます。 「詩」ということばは、「創作する」を意味するギリシャ語の「poeio」が語源となっています。 詩はひとつの文学ジャンルとして書体または口語から構成され、そこで類韻や反復など音楽的または呪文的効果により気持ち、感情、信念を強調することばが採用されます。 詩の各行は他の行と関連し、詩全体に究極の意味を付与します。 詩では意味よりも言語形式とことばの美的品質を重視します。各ことばが伝える意味は読み手の人生により解釈が異なります。このため、詩の翻訳は非常に困難で、不可能だと言われています。 オックスフォード辞書では、詩は「独特な文体やリズムにより感情や意見を表現する文学作品」として定義されています。 欧州では、大半の生徒が授業でホメーロスの詩について学習します。この古代ギリシャ詩人は、現在知られている最古の詩を何編か書いています。 ホメーロスの出身ははっきりしていないため一部の学者からは実在しなかったとされていますが、この作者については多くの説が伝えられていて、中でもホメーロスは現在のトルコにあたるアナトリア半島にあったキオスという都市の出身である盲目の吟遊詩人だったという説が有名です。 彼の作品とされているふたつの詩は現在では不朽の古典として評価されていて、西洋では多くの学校の授業で教えられ、今日まで多くの作家、芸術家、映画監督にインスピレーションを与えています。 ジョン・キーツはその短い生涯にもかかわらず、あるいはその短命により歴史上で最も有名な詩人のひとりに数えられています。キーツは26歳で肺炎のために亡くなりました。彼は死後に名声を得て、現在では最も人気がある英国の詩人のひとりに挙げられています。 彼の流儀は、ロマン主義に典型的な官能的表現が特徴です。キーツの作品の数点はとても有名で、最も分析された英文学作品にランクインしています。『ナイチンゲールに寄せて』は、彼が書いた最も有名な作品です。 大西洋の反対側では、エドガー・アラン・ポーが米国で人気のある詩人です。彼は文学だけで生計を立てた米国初の詩人で、そのダークロマン作風の詩は米国だけではなく欧州でも人気が出ました。彼の作品は自身も有名な詩人であるシャルル・ボードレールによりフランス語に翻訳されました。 「あるわびしい夜更け時 わたしはひそかに瞑想していた 忘却の彼方へと去っていった くさぐさのことどもを かくてうつらうつらと眠りかけるや 突然音が聞こえてきた なにかを叩いているような音 我が部屋のドアを叩く音 いったい何者なのだろう 我が部屋のドアを叩くのは それだけで 後はなにも起こらなかった」 –エドガー・アラン・ポー『大鴉』(壺齋散人訳) 長い間、文学ジャンルとしての詩の世界は男性が支配していました。 当時の家父長制度では、女性は繊細で感情的で大げさであると軽視されていましたが、このような特質は詩の特性でもあります。 多くの詩の名作では、ことば、並び替え、不協和音と類韻、意味よりもことばが伝える感情や気持ちが特徴です。 200年前に台頭してきた有名な女流詩人の作品が出版されたことは、それ自体が偉業でした。 サッフォーは、才能あふれる後世の女流詩人のために道を切り拓いたことで評価されています。この古代ギリシャの女流詩人についてはあまりわかっていませんが、紀元前630年頃に生まれ、歴史上初の女流詩人として認識されています。 今度は誰なのサッフォー お前を恋するようにさせるのは 誰がお前を傷つけるの もしその娘が逃げているのなら、まもなく追うようになるでしょう もし贈物を拒むなら、自分から贈るようになるでしょう もし恋していないなら、まもなく恋するようになるでしょう - サッフォー『アフロディーテへの祷歌』(古澤ゆう子訳) 古代において彼女が遺した業績はホメーロスと同じくらい偉大であり、ホメーロスが「最も偉大な詩人」とされていたのに対し、サッフォーは「最も優れた女流詩人」と評価されていました。プラトーやソクラテスなど古代ギリシャの哲学者や西洋哲学の始祖までもが、彼女とその作品を演説や書物で引用しています。 エリザベス・バレット・ブラウニングは、英国ロマン主義でも数少ない女流詩人のひとりです。彼女の作品はエドガー・アラン・ポーやエミリー・ディキンソンなど同世代の有名な作家にも大きな影響を与えました。 エリザベス・ビショップは現在の米国詩人の中でも突出した存在です。彼女は生涯を旅に費やし、詩の多くはその旅からインスピレーションを受けています。ビショップはピューリッツァー賞をはじめとして、一般的には男性が対象となる賞を獲得しています。 グウェンドリン・ブルックスとマヤ・アンジェロウはアフリカ系アメリカ人の女流詩人で、人種差別や偏見と闘いましたが、ふたりとも素晴らしい作家として頭角を現し、洞察力に富んだ彼女たちの作品は後に続く世代に多くの刺激を与えました。 Poetry Foundationは、1912年に初版が印刷された雑誌『Poetry』の創刊を目的として1941年に開設されました。Poetry Foundationのオンラインプラットフォームには、40000作以上の有名な詩が掲載されています。編集者は毎年15万以上の詩を読み、その中から約600作品を月刊誌に掲載します。 ウェブサイトから、エミリー・ディキンソン、ウォルト・ホイットマン、ラングストン・ヒューズ、エドガー・アラン・ポー、シルヴィア・プラスの詩を検索できます。 詩は数千年前からある文学ジャンルですが、その人気は衰えるどころか時代と共に高まっています。 この独特のジャンルにより、詩人は「ことばのカバン」を使って理論上の意味を超えた感情、気持ち、主張を読み手に伝えることができます。 詩はロマンチックな手紙、瞑想的な注釈、幻影的な描写、抗議を伝えるための手段であったため、散文の小説よりも影響力を持つ場合がありました。読み手の感情に訴えることで、詩人は自分のメッセージを効果的に伝えられたのです。 しかし古今東西の詩の名作の中でも、その作風、背景、主題のためにひときわ目立つ作品があります。 ウィリアム・シェイクスピアのソネットは彼の劇作品ほどは有名ではありませんが、ソネット18番、116番、147番を含め最も美しい最も愛の詩に数えられます。  17世紀に日本の俳句の基礎を確立した松尾芭蕉は、このジャンルにおいて最高の作品を創りました。「古池や」ではじまる俳句は、国境を超えて西洋の詩人にまでインスピレーションを与えています。 米国で最も有名な詩人のひとりになったロバート・フロストは農村生活を題材にした有名な作品を書いています。彼はアメリカ口語体を使った詩を書き、ピューリッツァー賞を4度も受賞しました。1923年に出版された詩集『ニューハンプシャー』には、米国の授業で習う作品『火と氷』や『雪の降る夕方森に寄って』が含まれています。  「地球は火に包まれて終わるという意見と 氷で覆われて終わるという意見がある 私は両方を体験しているから 火の説に賛成である […]

2019-03-29 ∙ 2 分で読むことが出来ます

詩についてもっと詳しくなりたいですか?

詩は一般的な文章とは違い、言葉をリズミカルに使用した文です。

スーパープロフの先生と共に詩に触れ、素晴らしい世界を発見してください。