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管理会計とは

作成者 Atsushi、公開日 19/10/2019 Blog > 会計 > 管理会計とは

ワクワクするような映画を思い浮かべてみてください。ポップコーンを片手にスクリーンにかじりついて観ている映画は、会計士の武勇伝にまつわるものだったという情景が目に浮かぶでしょうか?私は思いつきません。なぜなら、そのような映画は存在しないからです。

その事実から、ある真実が見えてきます。会計の世界は華やかではありません。

会計士は、より舞台裏で活躍するタイプの職種です。会計士はいわば、キーパーソン、つまりビジネスオーナーやエグゼクティブが輝くように下支えします。

けれども、会計士の仕事は、経済が機能する上で絶対に不可欠です。会計士がいなければ、経済が資金や資産的にどれほど潤沢かがわからないでしょう!

もちろん、このような記録と報告は、財務会計士の仕事です。財務会計士が提供する財務情報に限れば、非常によく目にするタイプの会計管理の業務を行っています。

これからご紹介するのは、一般的に知られている公認会計士や税理士、あるいはグラマラスな法廷会計士でもありません。まったく異なる会計の専門家である管理会計士です。

「管理会計士」は、管理職の会計士という意味ではありませんよ!

管理会計士は数字の魔術師で、ビジネスや組織内で特定の役割を果たします。

簿記、監査、財務諸表の分析といった会計士らしい仕事以外に、管理会計士がどのような仕事や役割を果たしているのかを以下詳しく見ていきましょう。

管理会計士の仕事

会計の仕事は華やかなものとは見られていません。 Pixabay Credit: Ivanovgood

管理会計士は、費用会計士、産業会計士、個人会計士、企業会計士とも呼ばれています。

管理会計士に割り当てられた役職に関係なく、管理会計士は社内で同じ機能を果たしています。つまり、会計概念を適用して、社内で使用する財務データを作成しているのです

これは、株主向けの株式報告書や企業の財務報告書といった外部に開示するための報告書を作成する財務会計とは対照的な仕事です。

管理会計士は、予算策定者、計画立案者、戦略立案者、そしてリスク管理者です。

そう言うと、何か多面的な仕事のように聞こえるでしょうか。確かに、大企業では複数の人がこの業務に就いています。

実際、他のタイプの会計士よりも、プロジェクト単位の仕事が割り当てられ、管理職の会計士として昇進するチャンスが他の種類の会計士よりも豊富にあります!

この仕事をより具体的に想像できるように、ビジネスを成功に導くために管理会計士の質が問われるシナリオを描いてみましょう。

XYZ社は、サロンスパ製品の現地販売である程度の成功を収め、全国(おそらくグローバルにも!)展開したいと考えています。

管理会計チームは、まずこのアイデアの実行可能性を検討します。これを実現するにはどれくらいのお金が必要でしょうか?会社にはこれに振り分ける資金があるでしょうか?

新しいエリアで利益が上げられるようになるまで、会社を健全に運営するのに十分な資産と在庫があるでしょうか?

その後、経理部長は戦略的思考を働かせます。新しい店舗はどこに構えるべきか?広告にいくら費やすか?

新しいエリアの顧客を引き付けるためにどのようなインセンティブを用意できるか?

予算の編成について、会社のボスがいくら新しい市場に飛び込みたいと言っても、そのような賭けが望ましいかどうか、会社がさらに財務的に安定するまで待つべきかどうかを助言するのは、管理会計チームの肩にかかっています。

そのために、管理会計チームは確実に財務諸表を作成し、できるだけ早く計画を実現することを目指した予算案を作成することになるでしょう。

そして会社の現在の財務プロファイルとその予想収益に基づいて提案を行います。

逆に、会計情報に基づいて、プランが実行可能であることが分かった場合は、商業用不動産の賃貸や店舗の棚の購入から広告、そして新入社員の賃金に至るまで、あらゆる面で予算を立てる責任を負います。

会計のキャリアを志している学部生は、このシナリオを読んで戦々恐々とするかもしれませんね。

管理会計士が会社の進むべき方向を間違って導いてしまったらどうしようか。行け行けどんどんではなく、慎重な行動を取るよう提言しているだろうか。リスクをよりよく考慮すべきだったときに、勢いよく飛び出してしまったときはどうすればよいだろうか。

いずれのシナリオも、よく発生します。だからこそ、財務や会計で働く人々はリスクを背負う人と見なされます。

会計士として、そのようなリスクを会社に助言することに戸惑う気持ちもあるかもしれません。でもそのような気持ちになって滅入ることはありません。

管理会計士は、他のタイプの会計士と比べて、チームで作業する機会が多くあり、明確な階層があることがほとんどです

たとえば、会社の選抜チームの中で作業することもあるでしょうが、割当てられる役割はプロジェクトの一部のみです。おそらく広告や、従業員の給与の予算を立て、上司が監査する財務報告書の作成などかもしれません。

もちろん、すべての企業会計士の1日がそれほど波乱万丈なわけでもありません。

その日ごとに、会社の財務パフォーマンスを分析して利益を増やしたり、より効率的に運営するのをサポートしたりするのが任務になることでしょう。

経済が不安定にならないようにするために財務会計士が果たす役割についても学びましょう!

管理会計士としての1日は、戦略的管理よりも原価計算に従事する可能性の方が高いでしょう。Pixabay Credit: CPAStrick

管理会計士の典型的な1日

費用を担当する管理会計士が行う基本的な会計タスクには、費用の記録と収入の追跡、それに税負担の評価が含まれます。

その後、データを定期的に編纂して、損益計算書、貸借対照表またはキャッシュフロー計算書と呼ばれる財務諸表の形にまとめます。

財務諸表は上司に回され、上司はそれを分析して会社の財政状態を予測し、予算の変更を提案し、業績計画を立てます

この情報はすべて会社の経営者に伝達され、経営陣はこの情報を元に会社の収益に影響を与える決定を下すことになります。

管理会計士は、無駄を削減し、生産を合理化することで、社内の改善の機会を特定します

また、さまざまな部門の出費を予算内に抑える責任も負い、現況が潜在的に予算を超過する兆しがある場合は、調査結果を持って現場の管理職に話をすることになります。

必要な知識とスキル

経済学、財務、会計システムの話を耳にしたときに卒倒しそうになるなら、明らかにこのキャリアはあなたに向いていないでしょう。

一方、堅実な会計スキルと知識、数字に強い適性を持っている人は、この仕事が天職かもしれません!

管理会計士は、基本的な会計の基礎に加えて、一般に公正妥当と認められた会計原則(GAAP)のしっかりとした知識が必要です。

日本では、会計士は日本版GAAPを熟知する必要があります。

また、基本的な税の原則、および地方自治体の収税方法についても知っておく必要があります。

さらに、会計慣行と割引キャッシュフローの知識を持っていると、雇用主に大変有益で会計士のスキルセットとして非常に役立つでしょう。

それが良い会計士の条件なら、どんなコンピュータでもできてしまうかもしれません。

ただ会計士はビジネスの文脈の中で働くため、上手くコミュニケーションを行い、人前で話すスキルと対人スキルを身に付けることが不可欠です。

さらに、最終結果だけでなく、調査結果の価値を強調するような方法で財務資料を提示する方法を学ぶことも重要です。

一般的に、経営者は必ずしも詳細を気にするようなタイプの人ではありません。むしろ、全体像を見ることを重視しています。けれども、想像すればお分かりのように、詳細を知らずに全体像を正しく評価することなどできません

したがって、説得できるかどうかはプレゼンスキルと密接に関連しており、そのスキルが管理会計士にとっても重要です。

管理会計士と財務会計士の違いをご存知ですか?

管理会計のプロは、プレゼンと人前で話すのが得意であるべきです。ソース:Pixabay Credit: Graphic Mama Team

最後に、あなたが一般的なビジネス慣行に精通していても、帳簿をつけている会社内部の仕組みをさらに掘り下げる必要があるでしょう。

地元の企業または国内の1企業の会計を行ったことがあるだけでは、明らかに多国籍企業の管理会計で積む経験と比肩できません!

会計原則さえ同じではありません。グローバル企業の会計士は、国際財務報告基準に準拠しています。

また、メーカーの会計士である場合は、生産基準と工程に精通している必要があります。

どの分野でキャリアを積む場合でも言えることですが、ひとまとめにして身につけることは難しいものの、学習すればするほど、より多くのことができるようになることでしょう。

あなたは現在、会計学の学部生でしょうか?会計学の修士、はたまたMBA取得に向けて勉強しているところでしょうか?

どの会計理論を実践していきたいと考えていますか?分析スキルを活用してみたいと思いますか?

公認会計士として開業するつもりであれば、日本公認会計士協会、米国のIMA(管理会計士協会)、英国のCIMA(勅許管理会計士協会)に登録すると非常に良いでしょう。

協会の会員になると数多くのメリットがあり、金融と会計を継続学習することができます。

ところで、会計士が登場する面白い映画がいくつかあります。どれか観たことがあるでしょうか?

  • 『アンタッチャブル』:禁酒法時代のアメリカ・シカゴを舞台に、正義のためにギャングのボスであるアル・カポネを逮捕しようとするアメリカ合衆国財務省捜査官たちのチーム「アンタッチャブル」の戦いの日々を描いた実録映画。この映画は、会計士が勇猛果敢に奮闘する姿も映されています。
  • 『シンドラーのリスト』:第二次世界大戦中のホロコーストをテーマにしたもので、戦火の中、公認会計士が勇気を見せます。
  • 『シャロウ・グレイブ』:1994年製作のイギリス映画である。ダニー・ボイル監督のサスペンス。倫理を超えて行動した公認会計士の物語です。
  • 『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』:2001年製作のアメリカ映画。ダニー・グローヴァ―にこんなに優しい一面があったのかと驚かされます。
  • 『主人公は僕だった』: 2006年のアメリカ映画。マーク・フォースター監督。ウィル・フェレルがシリアスな役柄をこなした数少ない作品の1つです。

これらの映画はある会計士のみが脚光を浴びていて、いずれも会計の世界を主要なストーリーとして扱っているものではありません。

けれども、管理会計と財務会計の世界ではもちろん、会計が主なテーマです!

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