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管理会計と財務会計の違い(2)

作成者 Atsushi、公開日 25/09/2019 Blog > 会計 > 管理会計と財務会計の違い

学部生として、または会計で新しいキャリアを築くために会計原則を勉強している人は、原価計算、財務諸表分析や評価などの用語が何を意味しているかをすでによくご存知かもしれません。

そしてもちろん、誰もが所得税と給与控除が何であるかを知っています!

おそらくあまりよく理解されていないのは、会計で学ぶことは加算(クレジット)と減算(デビット)にとどまらず、それをはるかに超えている点です。

会計理論と呼ばれる会計に関する考え方は、独立公認会計士(CPA)から社内の公認会計士に至るまで、あらゆる種類の会計士の日々の仕事を形作っています。

ご想像のとおり、会計士には複数のタイプがあり、すべて同じ会計システムを採用している場合でも、各領域には独自の理論や考え方と明確な焦点があります。

上記の公認会計士の他にも、次の種類の会計士がいます。

  • 法廷会計士は、財務データを分析して、詐欺やその他のホワイトカラー犯罪を調査します。
  • 税理士は、税務申告を準備し、先んじて監査を行います。
  • 監査人は、監査対象者をゾッとさせるような活動を行っています。
  • ファイナンシャルアドバイザーとコンサルタントは、1つのプロジェクトのために雇われる職種で、ビジネスを全体的に精査するため、または財政支出の無駄をなくすために活動します。

けれども、ほとんどの企業はすでにそのような会計士を雇っています。実際、コーポレートファイナンスは性質上デリケートであることから、ほとんどの企業は会計士をそのために雇用しています。

財務会計と管理会計士は、企業の財務の健全性と成長に専念しているという点で、税理士など、より身近にいるタイプの会計士とは異なります

両会計士は連携して機能する場合もあるものの、それぞれが企業の財務構造において果たすべき明確な役割を持っています。

この記事では、税務の一般的な話を超えて、会計士が日々いかに悪戦苦闘し、会計部門で働く人は何に頭を抱えているかをご紹介します。

具体的には、財務会計と管理会計の違いを詳しく見ていきます

そのような分野を扱う会計士になることを目指して税理士試験や公認会計士試験を受験していますか?

もしそうなら、これからどれほど多く会計について学ばなければならないかを知るために以下を読み進めてみてください。

報告先

会計士は、会社の外部または内部の複数の組織・部署に報告する必要がある可能性があります。写真提供:Pixabay: Fotographielink

管理会計士と財務会計士が誰にどのように報告するかは、その基本的な違いの1つにすぎません。

財務会計士は、株主、債権者、投資家や税務当局など、会社の外部に向かって報告します。

四半期報告書、半期報告書や年次報告書など、事業の収益性と定期的な成長を詳しく説明する会社の報告書にも精通している必要もあるでしょう。それらは、財務会計士が作成します。

それとは対照的に、管理会計士は、経営陣や管理職、そしておそらく会社の従業員に限定して報告します。

管理会計士は財務報告の準備にも携わっていますが、同会計士がもたらす情報はすべて、厳密に社内での使用のみを意図しています。

たとえば、生産ラインの従業員は、会社の貸借対照表について知る必要があるでしょうか?

おそらく、報告書の結果、生産割り当てが変動する場合に限られるでしょう。また、会社の業績が悪い場合は、人事部(給与部門)は昇級のゴーサインをもらうこともないでしょう。

一方、管理職は、予算に関する懸念や制約について経営陣に手短に説明できるように、現在進行中の事業の財務的な仔細すべてを知っておく必要があります。

ほとんどの人は、予算は経営陣から下位の役職者へトップダウン式に言い渡されるものだと思っているかもしれませんが、実際には、会社の運営のあらゆる段階で予算の制約を提案するのは、管理会計士の仕事です

経営陣は予算の制約を承認し、それを広めているのです。

すべての企業が独自の財務部を持つことがなぜ重要なのか、おわかりでしょうか?

管理会計士の役割の詳細については、こちらの記事をご覧ください。

管理会計士はリスク評価において中心的な役割を果たしますが、財務会計士は舞台裏に留まります。ソース:Pixabay Credit: Geralt

会計士が果たす役割

会計の専門家に魅力を感じる人はそう多くはないかもしれませんが、特にあなたが管理会計士である場合は、会計士しか知らない世界があります。

会計を専攻している学部生がこのような会計士を志す場合、会社のプランナーおよびリスク管理者(の1人)になれます。

会計でリスクなんてあるの?と思われるかもしれませんが、もちろんあります!

別の場所に工場や支社を建てて事業を拡大した方がよいでしょうか?流通エリアを広げてはどうでしょう?新しい製品ラインを製造・販売するのはどうでしょう?海外に打って出るのは?

これらはすべて、管理会計の上級会計士が行う分析が先行します

会社がそのような飛躍をするのに十分な資産を持っていれば、経営者はおそらく計画にゴーサインを出すでしょう。そして会計スキルを持つものは、あれもこれも考え合わせて、最終的な詳細を予算の形でまとめあげます!

一方、物事が手に負えないと思える場合は、飛躍をするには費用がかかりすぎるということになるでしょう。その会計情報を意思決定者にもたらすのが、管理会計士の仕事なのです。

そのように仕事を説明すると、簿記の仕事もかなり魅力的に聞こえませんか?

財務会計士も、会計の仕事に同じ様に光る何かを持っています

財務会計士も内部統制で役割を演じますが、それがどうのように機能するかは、管理会計士と趣を異にします。

会社の予算については、日々の業務に当てはまるので、あまり関心がありません。財務会計士の焦点は残高試算にあります。つまり、ある日のクレジット(貸方)は、デビット(借方)よりも多いか、により関心があります。

借方が一貫して貸方よりも多い場合、上級会計士はおそらく会社の執行部に話をすることになるでしょう。

それは紛れもない事実であるため、財務会計士はリスク回避的であると言えるかもしれません。

財務会計士の責任については、こちらの記事で深く掘り下げてみてください。

成功を手にするには、会計のルールを知っておく必要があります!ソース:Pixabay Credit: Geralt

会計士が従うルール

この分野では、財務会計士と管理会計士の間に高い類似性があります。

理由の1つは、両方のタイプの会計士が異なる目的のために奉仕するものですが、(同じ)会計情報システムを使用しているためです。

他にも、両者とも一般に公正妥当と認められた会計原則(その国における会計慣行で、日本では日本版GAAPとも呼ばれています)に従うことも挙げられます。

この点では、両会計士間で若干の違いが生じます。

財務会計士は、雇用されている会社がグローバル企業である場合、国際財務報告基準に基づいて報告する可能性が高いのに対して、管理会計士はその基準に準拠していません。

けれども、企業が国際的であろうとなかろうと、ますます多くの企業が会計の概念を合理化するために、この国際的な会計慣行に向かっています。

会計コースを受講している場合、知識ベースを広げ、雇用してもらえる可能性をより高めるために、IFRSに少し焦点を当ててみるのもいいかもしれません。

2つのタイプの会計士のもう1つの基本的な違いは、使用する会計手順にあります。

上記で説明したように、管理会計士は会計プロセスを用いて、会社が財務上の業績を達成または最適化するための戦略的な方策を策定します。

たとえば、労働者の解雇は、このような会計業務の結果なのです。

財務会計士は会計サイクルにより関心があります。それはいわば、会計イベントを完全に記録することです。

財務会計士は、財務報告書全体よりも残高試算により注力していると触れたことを思い出してください。実際、総勘定元帳が財務会計士の十八番なのです

財務会計士は、見越計上と呼ばれるものを行います。これは、当期に発生している費用でありながら、後払いのため当期中には支払わない費用(未払費用)や、当期中に収益が発生しているが当期中には受け取らない収益(未収収益)がある場合、決算処理にて当期の費用・収益として計上する会計手法です。

政府の請負業者が部品番号XYZそれぞれを100万個注文したとします。もちろん、その請負業者はその注文につき一括で支払うつもりはありません。このように大きな請求金額に対しては、分割払いで支払います。

財務会計士は、まだ支払いが行われていなくても、注文が全額支払われたものとして扱います。

今日のグローバル市場では、この会計方法を実践することが不可欠です。そうでなければ、どの企業の財務諸表も実情をあまり忠実に反映していないことになりかねません!

実際、GAAPは、大企業が財務諸表を作成する際、発生主義を使用することを要求しています。

どの会社も管理会計士を採用するか否かはその選択によりますが、財務会計士を置くことは法律により義務付けられている国もあります(日本の場合、企業財務会計士の導入は見送られした

財務会計士の役割は、一見世俗的なもののように見えますが、企業のあらゆる側面を取り扱います。

  • 内部監査と潜在的な外部監査
  • 収益の記録と利益の計算
  • 借方と貸方の記録
  • 資産と負債の追跡
  • 税務目的の記録維持

財務会計士は、管理会計士のように意思決定プロセスに積極的に関与していないことは事実ですが、管理会計士が取り組む内部統制の土台を作っています。

そこで、会計学の学位の修了が見えてきたら、一見高嶺の花の法廷会計のキャリアではなく、会社の財務諸表の分析と高度な会計の分野でキャリアを積むことを考えてみるのも手かもしれません。

このようなビジネス環境でプロの会計士として働くことは、監査人となることほどスリリングではないかもしれませんが、自分で事業を起こすのと比べるたら安牌ではあります。

両者の違いを認識するのに必要なのは、基本的な会計スキルのみです!

国際的な会計を行う大企業の会計士の人は、決まった労働時間と福利厚生の恩恵を享受できるのではないでしょうか。

けれども、独立した公認会計士として会計原則を駆使する仕事に就いたら、クライアントのニーズに合わせて勤務時間を設定し、おそらく夜遅くまで残業することになるでしょう。

またオフィスの諸経費を考慮し、費用を自分で管理・追跡しなければなりません!

会計の学位をまだ修了しておらず、知識とスキルをどの方向に活かすべきかと悩んでいる方は、自分は財務会計と管理会計のどちらでキャリアを積みたいかを考えてみてください。財務会計は、学んだ会計基準を適用する機会が数多くあります。

けれども管理会計は、会計基準をより幅広く適用する機会をもたらしてくれます!

管理会計と財務会計を詳細に分析したい方は、こちらをご覧ください。

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