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初心者向け読解指導法

作成者 Atsushi、公開日 30/07/2019 Blog > 言語 > 英語 > 読み方の教授法

「もちろん、読むことぐらいできますよ」と、味気ない返事をする人もいるでしょう。

そういう人は、国中の誰しもが基本的な読解力を持っているので、読むことができることを当然のこととして受けとめています。けれども、読解は実際には多面的なプロセスであることを知ったとき、「読む」ことの意味を再考する人がほとんどで、日常的に頭脳はどのようなことを行っているかを知るにつけ、畏敬の念さえ抱くのではないでしょうか。

「読むこと」は、脳が一度に多くの機能を働かせる必要がある複雑なプロセスです。フォトクレジット:健康ブログ – Visual Huntより

日本は本当に読者大国か?

識字率 – 日本の識字率は、99.0%で、世界ランキングの順位は28位です。また読解力は世界的に低く、日本人の約3分の1が「日本語が読めない」との結果が出ています。数学力、科学力を問うテストについては順位を上げているにもかかわらず、読解力ランキングは近年低下しています。

この識字能力が低い人は、大学入試や就職先を探すのに苦労することでしょう。その結果、人生で取り得る選択肢が狭められることになります。子供ができたら財政的に支援することが困難で、宿題のような日常的な課題でも手を差し伸べることができないかもしれません。

高い読解力は他にもメリットがあります。

今日の世界で一体どれぐらいの人が非識字者として分類されるのかを正確に知ることは困難ですが、この数字は増え続けていると予想できます。だからこそ、幼児期に読書を子供の生活に取り入れること、そして興味がどのように広がっても、読むことを奨励し続けることが非常に大切です。研究により、幼い頃から読む教育を受けることで、集中力が持続する時間が長くなり読解力が上がることが証明されています

読解力がお粗末な人は学校へ戻ったり、先生を雇ったりして読解の基礎を学び直す必要があるかもしれませんが、すでに読解力の基礎はあるけれどもさらに磨きをかけたい人も、夜間クラスやオンラインコースを受ければ技術の熟練度を上げるのに役立ち、メリットがあるかもしれません。

物語の読み聞かせのような一見難しくなさそうな作業も、識字能力が低い人にとっては難題です。フォトクレジット:Neeta Lind – Visual Huntより

読解とは何か?

「読む」とは複雑な「認知」プロセスで、脳がシンボル(日本語の平仮名やカタカナ、英語のアルファベットなど)を解読し、シンボルを組み合わせた順序から意味を引き出す過程が含まれます。

読むという行為には、単語認識、理解力、流暢さ、そしてモチベーションといったスキルを数多く組み合わせることが求められます。多くの人は、このような処理を行っていることに気づきもしませんが。

非常に基本的な文章を読んでいるときでも上記のすべてのスキルが活用されているとしたら、アクション満載のワクワクするようなストーリーに遭遇したときに私たちの頭脳がどれほど活発に働いているかは想像を絶することでしょう。あなたの脳は文字を追う際、既知の文脈を頭に入れながらテキストのスタイルを把握し、さらに行間に隠された細かな詳細情報をキャッチするという作業を行っています。

どのようにしたら子供にもっと読書をさせることができるのでしょうか?英語のレッスンについて詳しくは、リンクをチェックしてみてください。

ブリティッシュ・カウンシルは、その英語教育の一連の過程で、初心者にリーディングを教えるときは段階を踏むことを勧めています。この記事では、この方針に従って、英語教師がさまざまな段階を踏んで、学習者の特に英語のリーディングスキルを向上させる方法にはどのようなものがあるかについて掘り下げます。

励ますこととやる気を引き出すこと

まず、生徒は、誰かから可能性について信じてもらえなければ、秀でる可能性が低くなってしまいます。生徒の自信高め、達成できることに対する期待感を高めるために、先生は生徒に発破をかけて定期的に読み書きさせるのがよいでしょう。

けれども、生徒によっては学びたい意欲はあるにもかかわらず、集中するのに困難を覚える生徒もいるので、先生は、次のクラスの前にやっておくべき読解の課題(そしてそれは生徒全員が達成できるようなものにすること)を出すのが賢明でしょう。クラスでのアクティビティを楽しく魅力的なものにすることで、生徒は尻込みすることなく参加できるようになるでしょう。

詩や短歌を読むことは難しい本を読むのにあまり身が入らない人のやる気を起こさせる素晴らしい読み物です!

さらに、生徒に月ごとに読書クラブを開催したり、それに入会したりすることを勧め、生活の大部分をリーディングに費やせるようにするのがよいでしょう。読書クラブのメリットは、どの読者も章に独自のパートを受け持つため、他の人は本の内容に対して自分とどのように異なる解釈をするかを理解するのに役立ちます。

生徒は他の人たちの人生に対する向き合い方についての洞察得て、読書を通して同じ情熱を共有する新しい友人を作ることもできるかもしれません。また、議論を要する本もあります – 本を読んで、その内容について同じ本を読んだことのある人と議論してみたいと思ったことはありませんか?

やる気にさせることは、生徒が読書にもっと積極的に取り組む上で不可欠です。読書に受身の姿勢でいる人もいますが、読書のスキルが向上すると何が得られるかについて教えてあげると、課題への取り組み方に影響を与えられるかもしれません。たとえば、過去の読書体験について熱っぽく語ることで、この前向きなエネルギーが生徒に伝播する可能性もあります。

熱心な読者なら、人生で本当に素晴らしい本を読むことほどよいことはないと口をそろえて述べるでしょう。その本を好きすぎて寝るのも忘れ、けれども物語が終わってほしくないという気持ちになったことはないでしょうか?米国の昨夏のジョージ・R・R・マーティンの小説の中のある登場人物は次のように語りました。「本を読む人は、命が果てるまでに1000の人生を生きる[…]。読書をまったくしない人が生きれる人生は、1つの人生だけである」。あなたが教師であるなら、この読書を愛する気持ちを生徒に体験してもらうことを目指しましょう。

文学作品の登場人物の中に、親近感がわく人物も見つけるかもしれませんよ!

準備することを教える

読む技術を向上させる過程の重要な段階に、読む準備をする方法を学ぶことがあります。テキストを読む前に準備する時間があれば、私たちはもっと知覚的になれることを科学者たちは証明しました。レース前の準備運動と同じように、ウォームアップエクササイズをする必要があります。

まず最初に、その本を読む理由を自問するよう生徒にお願いしてください。読む理由は、読む方法に大きな影響を与えるからです。

その理由が本の細部に目を通して筆者の思いに触れることか、ただ余暇の楽しみのためであるかにかかわらず、読むことの目的を明確にすることで、本の内容を理解し、読んだものの詳細を長く記憶にとどめておくことに驚くほど役立ちます。結局、能動的に読書をし、特定の目的を持って本を読むことで、よく考え内容の世界にどっぷりと浸かり、長く記憶にとどめておくことができるようになるからです

生徒に本を読むのに理想的な状態に入ってもらい、目の前の本に目を読むのにリラックスして集中力を維持できるようにすることが肝心です。これはつまり、携帯電話、周囲の騒々しい音、音楽のような気を散らすものを排除することを意味します。それから、生徒に内面に目を向けさせ、読書を始める前に自らの目的を心の中で思い出させることがポイントです。

このガイドを手に、読書の大海原に打って出る準備をしましょう!

失読症の読者は一点集中するのが難しいと言われていますが、熟練した読者はその対極にいます。失読症であるかどうかはさておき、自らの注意力を高めるように訓練することで、生徒の読書力を上げることができるでしょう。そのうちの1つが「ミカン集中法(tangerine technique)」として知られる視覚化技術です。この方法を使えば、受動的な読者が空間内の特定の点をより良く認識するのに役立ちます。

心が落ち着く場所を見つけることで、読書の準備に役立ちます。写真 – VisualHuntより

筆記の課題を与える

リーディングは往々にしてライティングと並行して教えられます。2つのスキルは誰の目からも明らかな理由で非常に密接につながっているからです。ライティングの課題に取り組ませ、文章を書くのに必要なプロセスを学ぶようになると、読み書きに対する考え方が変わるかもしれません。

たとえば、文章にするのにどれほど詳細に内容を理解していなければ書けないかを分かってもらうために、さまざまなテーマについての小話、または年齢層の異なる聴き手に語る小話を作ってみるように指示してみてください。これまで文章を書いたことが一度もない人は、書き手がどのように情報を読み手に提示するかに注意を払うことで、新たな視野が開けるかもしれません。

即興で書くようにさせることで、想像力をより深く掘り下げ単語を使って意味をなす説明をすることはどのようなものなのかを理解する一助になるでしょう。インプットとは対極のアウトプットの作業を行うことは、本に対する感受性を高めるための最良の方法の1つです。その状態で本を読み進めることで、読む技術が向上していくことでしょう。

広く読むことを奨励する

最後に、学習者に幅広いジャンルや作文スタイルを紹介することで、さまざまな種類のテキストが色々な方法で読み手に伝達されていることがわかり、リーディングの練習にも役立ちます。たとえば、マニュアルを読むときの読み方は、恋愛小説を読むときのそれとはまったく異なります。

生徒が読みたいものの的を絞っているように感じたら、ぬるくて居心地がいいお湯から出して、今まで取り組んだことのないテーマに取り組むよう背中を押してあげてください。結局のところ、経験の浅い読者は自分が本当に好きなテーマは何で、嫌いなものは何なのかを知る由もないのです。

一方、読書のプロセスで落胆してしまうぐらい生徒に強くぶつかることはしないようにしましょう。そうしてしまうと、読書の決意とやる気を失わせてしまう恐れがあるからです。

能動的な読者になるには、リンク中の提案を実践してみてください!

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