Chapters
- 01. 習いたい絵画を決める
- 02. 適切な筆を用意する
- 03. 何に描くの?
- 04. 役に立つその他の道具
- 05. 画材を買う場所
モネやフィンセント・ファン・ゴッホ、カンディンスキー、レンブラント、ムンク、クールベ。こういった有名な画家の名前を聞くと、絵が描きたくなる人もいるのでは。しかし、画家になるまでの道のりは長く、展示会や絵画のクラスの受講、そして何より努力が必要にとなります。
そこで、能力を最大限に発揮して自分を表現するのには、質の良い道具を揃えることが大切です。絹やグラスに描く、キャンバスに描く、水彩画を描く…画家はそれぞれにスタイルを持って活動しています。
よって必要な道具は、描く人によって異なります。リネンのキャンバス、絵具や筆、ナイフ、媒染剤、スケッチパッドなど、どんな絵画を習いたいかによって使う道具を選びましょう。
基本的な道具を揃えるための方法を、以下にご紹介します。
習いたい絵画を決める
最近、絵画への情熱に目覚めたあなた。アクリル画、油絵、水彩画を見ると、自分も絵筆を手に取って描きたいという想いが高まってきませんか?

さて、実際に練習にとりかかるとなると、だんだん厄介に思えてきますよね。
一夜にしてゴッホにはなれないからです!
かわいい妹の肖像画を上手く描き上げたいなら、どの絵具を使うのかをまず見極めなければなりません。
これは、あなたの好み、目的、絵のスタイルによって決めましょう。
水性絵具を使った絵画
場所を移動して絵画に取り組む画家は、水性絵具を選びます。絵具の持ち運びが楽で、必要な道具が多くないからです。このタイプの絵は、筆と水があれば街角でだって描くことができます!
水彩画では、細かく砕かれた顔料の絵具を使い、専用の紙に描きます。この種の紙はしわになることなく、絵具の水を吸収します。ノート状になったものを買えば、どこにでも持ち運べて便利です。
絵具は小さなチューブまたはキューブに入って売られています。パレットになる特製の箱に入れて収納します。セットで買うこともできますが、入っている色の数などにより値段が異なってきます。
道具を購入する際は、オンラインで絵画の情報をしっかり調べるようにしましょう!
グアッシュ
グアッシュは、顔料、展色材のガムアラビック、固形の白い顔料でできた絵具です。学校でよく使われていて、扱いが最も簡単です。
水に溶かし、紙に描くだけ。紙の種類はどんなものでも構いません。水彩画よりもずっと不透明な印象が強くなります。グアッシュは「子供向けである」「使われている成分」という二つの理由で、比較的安くなっています。
アクリル
アクリル絵具は、顔料、乾性油にアクリル樹脂と水からできた展色材を混ぜた絵具です。
水性であるため、アクリル絵具は服についてもすぐに落とせます。
また高い速乾性があるので、絵を仕上げるのに何日もかけたくないという人にオススメです。ただし、色を混ぜるときは素早く行わないと乾いてしまうので注意しましょう。
アクリルのチューブは500円から1,000円程度です。
油絵
乾性油と顔料を混ぜる油絵は、時間をかけて絵を仕上げたい人にはとても人気があります。
大抵、油絵をきれいに仕上げるのには、絵具を3層に重ねる必要があります。
最初の層はテレピンで、輪郭を描きます。次に、絵具の層を重ねていきますが、その際、油の量を徐々に増やします。各層を数時間乾かしてから、次の層を重ねます。
複数の層を重ねると、間違えても修正しやすくなります。
しかし、油絵具は毒性があるので、換気の良い場所で描くようにしてください。油絵具のチューブは500円から1,500円程度です。
絵具を安さで選ぶのは、賢い方法ではありません。質の良い絵具あってこそ、良い作品を目指すことができます。
自分に合った絵画を選ぶ方法についても、読んでみてください。
適切な筆を用意する
筆は絵画に不可欠です。指で描くことを好む画家もいますが、それでも良い作品を作るのに1、2本は筆を持っているのが一般的です。
嬉しいのは、筆には色々な種類があるということ。形も大きさも様々です。
最初に、柄の部分をチェックしましょう。
水性絵具の絵画には短筆が向いていますが、キャンバスに描く場合は長筆が向いています。実際、柄が長いほど、作品から一歩下がった位置で描くことができます。
一方、柄が短いと正確に描くことができます。柄の素材(カバノキ、ブナ、オークなど)については、持ってみて最も心地よいものを選びましょう。
筆は自分の腕の延長だと思ってください。ですから、自分にとって最も良いものを選ぶことが大事です。
筆の毛には様々なタイプがあります。天然の極細筆、天然の細筆、雄牛、ヤギ、ポニーの毛、合成毛のものなどが販売されています。しかし、ここでも、どのような種類の絵画に取り組むのかによって選び方が変わってきます。
子ども用の絵画キットには、ある程度良い質の筆がついてくるだけでなく、以下のような基本的な用具が入っています。
筆には、先の丸い筆、平らな筆、扇形などいろいろな形のものがあります。いくつかの筆を揃えれば、細い線や背景の色塗りといった出したい効果に合わせて、筆を使い分けることができます。
筆の選び方
画材屋に行ったら、買いたい筆がどこに置いてあるのか店員さんに尋ねてみましょう。
例えば、ヨーロッパケナガイタチや雄牛の毛を使った筆は水性絵画に向いています。一方、硬めの筆は油絵向きです。

安い筆は子供向けに作られていることが多いので避けましょう。合成毛はすぐに毛が抜けやすく、定期的に使う場合長持ちしません。
筆の価格は?
筆の価格は、その種類によって大きく異なります。
主には、使われている木や毛の種類によって、値段が異なると考えられます。予算に限りがある場合、品質と価格を見合わせ、納得できるものを選びましょう。
早速、絵画の個別指導を受けてみませんか。
何に描くの?
多くの画家はキャンバスに描くことを選びます。面積が広く、耐久性があるためです。
当然ながら、キャンバスにもいろいろな種類があります。
リネンでできたキャンバスは、硬さと吸収性があるのでオススメです。しかし、値段も高くなります。
最もよく使われているのはポリエステルのキャンバスです。価格も妥当で品質も悪くありません。また、綿に比べ、しわができにくいのが特徴です。
実際、綿のキャンバスが最も安いのですが、質はいまいちな場合がほとんどです。時間が経つとともに、また、気温の変化とともに表面が緩みます。様々な場所で作品を展示することのある絵画専攻の学生や、プロの画家にはオススメできません。

水性絵画の場合は、紙を使うのが良いでしょう。その場合は、紙の厚さと滑らかさを確認しましょう。紙によって表面が滑らかなものとそうでないものがあります。滑らかなほど、筆がスムーズに動きます。
また、クリエイティブな精神で描きたいなら、木や磁器に描くのもいいでしょう。
オンラインで絵画を学ぶって可能?こちらも、ぜひ読んでみてください。
役に立つその他の道具
綺麗な肖像画を描くには、他にも用意しておきたい道具があります。以下のような道具があれば、ひ孫の代まで楽しまれる絵画を描くことも可能です。
イーゼル
キャンバスに描くなら、それを置くイーゼル(スタンド)が必要。作品を楽に展示できます。
木製や金属製のものがあり、2,000円から10,000円程度で見つかります。
パレット
パレットは忘れられがちですが、画家の大きな味方です。
紙だと扱いにくいので、ほとんどのパレットは木製です。
特製の紙パレットを販売している店舗もあります。これは、絵具の層を重ねたくない人に好まれる道具です。
また、パレットがない場合、筆について余計な絵具を取るのに段ボールの板が役に立ちます。
画材収納用の箱
全ての道具が揃ったら、それをしまっておく場所が必要です。
特に筆は、しっかりケアすれば何年も使うことができるもの。道具を保護するのには、小さなケースや箱がオススメです。

ケースには、たくさんの用具を入れることができます。道具はあってもあっても尽きません。(予備の細筆や特別な効果を出すための筆、金箔、飾り用の絵具、布に描く用の絵具など)
筆を洗うのに水入れを使う人もいれば、布を使うという人もいます。
その選択は、それぞれの絵画の種類によって異なります(磁器やグラスに描く、水性絵画、水墨画など)。
画家はそれぞれに個性ある方法で絵を描くのです。
画材を買う場所
水性絵画用の紙、ホワイトスピリット、パレット、リンシードオイル、ドライパステル、キャンソンの紙、グラファイトペンシル、ペイントリムーバー、増粘剤、ワニス、シェンナ、希釈溶剤、キャンバスなど、絵画の道具は画材専門店で見つかります。
画材はロフトや東急ハンズ、ユザワヤなどでも販売されています。
それぞれのお店で、以下のような製品が見つかるでしょう。
- チャコールペンシル
- ステンシル
- シャープペンシル
- マーカー
- 色鉛筆
- カラースプレー
- 紙
- 筆洗い
- 絵を描く板やボード
- ペイントローラー
- 筆 など
絵画のクラスをとった場合、良い質の画材を見つけるため、画材専門店に足を運んでみるよう勧められるはずです。
当然ながら、オンラインや大型小売店でも画材は購入できますが、専門的なアドバイスを得るのは難しいですし、品揃えも限られます。ただし、手頃な値段で基本的な用具を揃えるのであれば利用するとよいでしょう。
今回の記事で、絵画に必要な道具を理解できたのではないでしょうか。
何を描くとしても、必要な道具があればスタートへと踏み切れます!
画家になる方法についても、読んでみてください。
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