“絵画とは、感じられるというよりはむしろ見られる詩
、詩とは、見られるというよりはむしろ感じられる絵画である”- レオナルド・ダ・ヴィンチ
絵画は何といっても創造的な作業であり、感情を表現したり、美しさを生み出したりする方法でもあり、ただ時間をつぶすための手段でもあります。
いずれにしろ、絵画は努力と訓練が必要とされる芸術と言えるでしょう。
異なる絵画の技法を知っているだけでは、優れた画家にはなれません。スキルを上げ、自分らしい美的センスを育てるには練習が必要なのです。
絵画のクラスで習う絵画のタイプ・技法には、次のようなものがあります。
絵画の技法:油絵

油絵は時代遅れのように思われるかもしれませんが、今でも優れた絵画技法とみなされています。中世末期に西洋で誕生したこの絵画技法はテンペラ画と合わせて用いられ、現代に移行するにつれグレージングから絵具を貼り付ける形へと変化していきました。
古典的な絵画では、油絵技法が好んで用いられています。フェルメール、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ファン・ゴッホは油絵で、今世界的に評価される絵画を描き残しています。
油絵とは?
油絵とは基本的には、絵画の技法の一つです。油絵では、顔料を乾性油と混ぜたペーストを使いますが、その濃度や油分の量はそれぞれに異なります。
絵画に必要な基本的道具についても読んでみてください。
油絵具を薄める方法
油絵具は水性絵具よりも濃度が濃く、滑りやすい性質があります。重ねた層が乾くまでに毎回長い時間がかかります。また、原色とその他の色が固まらずに明るく、年月を経ても変わらないようにするには一定の準備が必要です。
背景には、かなり薄めた絵具の色をまず最初の層として塗ることで、次の層がしっかりと粘着するようになります。
このためには、以下の二つの方法があります。
- 油絵具をテンピン油か揮発性油で薄めて、液状に近い状態にする
- 最初の層をアクリル絵具で塗る(この方法は、かなり速く乾くというメリットがあります
個別指導のレッスン時に習える興味深い技法です。

油絵を描く方法
油絵具を使う場合に絶対覚えておきたいことは、「前の層よりも厚く重ねる」ということです。層は前の層より少し厚くしましょう。
このルールに従わないと、作品が乾いたときに割れてしまうことがあります。
では、具体的にその方法を見ていきましょう。
- 最初の層: 顔料を透明の媒材で薄めたものを使う(リンシードオイル60%、テンピン油40%など)
- 上の層に行くほど、リンシードオイルの量を増やす
- 最後の層は、100%リンシードオイルで薄める
層は薄ければ薄いほど良いです。その理由は以下です。
- 静物画や肖像画が速く乾く
- 層が透明で、絵に光沢が出る
- 層で絵の質感が変わる
- 絵に弾性が生まれる
注意:媒体を絵に直接混ぜてはなりません。顔料をとったブラシを油につけ、パレットで丸を描くように混ぜます。それを使って描きましょう。
その他の油絵テクニック
絵画のクラスをとると、油絵のテクニックを使って、自分らしいスタイルを確立させていくことができます。テクニックには次のようなものがあります。
- グレージング:より明るく深みのある色調を出すことのできる、薄い透明の絵具の層。
- アラ・プリマ: ウェットオンウェットで、即時性を持って描く技法。多くの経験が必要とされる。
- フェーディング:滑らかにぼかして、キツイ線をなくす。
- インパスト:筆やナイフの跡がわかるように、絵具の凹凸を残すこと。
- スクラッチ:下の方の層が浮き出る。絵の一部を調整したい場合に便利。
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アクリル画を描く

水性絵具を使う絵画の一種であるアクリル画は、絵画を自分でまず始めてみたいという人にとても人気があります。匂いがなく、水で溶かせるので筆も汚れにくく、絵も短時間で速く乾きます。
水性絵具が適切に使用されるようになったのは、なんと1930年になってからでした。アンディ・ウォーホールやデイヴィッド・ホックニーといった芸術家が水性絵具を用い、非常に現実的なポップアートやトロンプ・ルイユによる傑作を生みだしたのです。
アクリル画とは?
アクリル画は、伝統的な顔料を合成樹脂と混ぜたものを使って描きます。「アクリル画」という用語は、絵画の手法に関連付けて使われます。
油絵と違い、アクリル画では顔料の展色材(バインダー)として、水と合成樹脂のエマルジョンが使用されます。
油絵と似た感じに仕上がるのに、絵具の扱いが楽なのが特徴です。
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アクリル絵具の使い方
アクリル絵具は画家の味方とも言えます。かなり薄められているので、水性ではあるのですが油絵とも程遠くない、グアッシュのような印象を与えることができます。下に、花などの絵を描くときの工程をご紹介します。
- 絵の対象物を選ぶ
- 構成のルールにしたがう:カメラでの三分割法と同じです。横と縦に2本ずつ線を引き、その線上に重要な対象要素を置きます。縦か横のレイアウトを選びましょう。縦向きだと親密さが増しますし、横向きだと空間性が増します。正四角形であれば中心に目がいく作品になります。
- 絵画とスケッチの高い関連性:最も主要な対象要素を鉛筆やチャコールペンシルで描くか、アクリル絵具で直接描きましょう。
- 背景に色を付ける:色を統一させることは必須ではないですが可能です。対象物の主な影となる部分にかなり薄めた絵具の層を塗るだけです。横向きに塗れば、シームレスの(継ぎ目のない)背景になります。正確さにこだわらずに塗れば、動いているような印象の背景を描くことができます。
- 絵具のパレットで絵具を混ぜ、薄い層に塗っていきます。色は薄めが最初、徐々に濃いものを塗っていきます。
- 絵具が滴り落ちないように、各層が完全に乾くまで待ってからディテールを加えます。色を強調したり絵具の量を増やして、強い印象を与えられるよう色々試してみましょう。
アドバイス:絵具の色を薄くするには、白の顔料ではなく水を加えましょう。白を加えると色が濃くなり不透明になってしまいます。
キャンバスに描く

紙を使って十分練習したら、次はキャンバスに絵を描いてみましょう。ピカソなどの著名な画家は、キャンバスに名作を残しています。絵画の用具がなければ画家にはなれませんが、その用具の一つにキャンバスがあります。木を対象にした絵、肖像画、抽象画などを描く場合、独学するのでも絵画のクラスで学ぶのでも、習得には時間がかかります。
キャンバスに描くには?
キャンバス画はその名の通り、伸ばしたキャンバスに絵を描く方法です。今日画家の間では一般的に普及しています。
ルネッサンス以降、それまで普及していた木に描く絵画がキャンバス画にとって代わられました。リネンや綿、絹などを素材としたキャンバスがあります。
吸収性のある素材、耐水性の素材のどちらかから選ぶことができます。吸収性のあるキャンバスであれば、絵具がキャンバスの凹凸に染み込んで、特定の効果が生まれます。防水性のキャンバスは、色が混ざりやすいという特徴があります。
キャンバスを準備する
ジャクソン・ポロックやケネス・ノーランド、フランシス・ベーコンといった画家は、コーティングのない「そのまま」のキャンバスに描くことがありました。しかし、作品を長く持たせたいのであれば、この方法はオススメできません。
では、キャンバスの準備をしていきましょう。
水性絵具の絵画でも油絵でも、キャンバスの準備は必要です。
- にかわ塗りで生地を防水性にする/硬くする:平筆を使い布の表と裏をコーティングします。裏に浸透するように。2つの層の間が乾くまで待ちます。表面が滑らかで、光を反射するキャンバスになります。
- コーティングで白くする:これは必須ではありませんが、キャンバスにすべての色を重ねる場合、明るさを加えることができます。これにより、カビや劣化から作品を保護することができます。コーティングしたら、乾かし、やすりをかけます。
- ジェッソを塗る:これは目止めの役目をするテクニックです。滑らかな表面にするには、ジェッソを薄く塗ります。乾いたらやすりをかけます。
これらの下準備を終えたら、枠に布を伸ばします。初心者には少し難しいので、助けてもらいながら行いましょう。
キャンバスに描く方法
最初に対象を選びましょう(人でも静物でも、鉛筆で描きます)。中央は避け、よりワクワクできるフォーカルポイントを選ぶことが重要です。
最も重要な部分は特に、太めの鉛筆でスケッチをします。
暖色、ウルトラマリンブルー、オークルなどは、薄い色から濃い色へと重ねていきます。最初はキャンバスの上の方から、徐々に下方に向かって塗っていきましょう。
何度も行ったり来たりしないように、絵筆は同じ方向に動かして塗ることが重要です。
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