Chapters
- 01. 絵画の基礎
- 02. 絵画の種類
- 03. オンラインで絵の描き方を学ぶ
- 04. 絵画の個人指導の先生を見つける
- 05. 初心者向けの用語
“完璧を恐れるな。 完璧になんてなれないのだから。”
- サルバドール・ダリ
このブログを読んでいる人の中には、「クリエイティブな仕事がしたい」という思いを抱いている人もいるのではないでしょうか。
絵に興味があり、グラフィックデザインやアート・芸術系の仕事に就きたいと考えている人は少なくありません。
一方で、趣味の域で絵を描くことをマスターしたいという人も多いはずです。
絵を描くことが全体的な幸福度を高める、ということは知っていましたか?
絵を描くことには次のようなメリットがあります。
- 心配事を忘れられる : 神経をキャンバスにのみ集中できる
- リラックスし新しい視野で物事を見つめられる
- 住んでいる世界について学べる : フランスの哲学者アンリ・ベルクソンいわく「心が受け入れようとしているものしか、目には見えない」
- 達成感が得られる:ゼロの状態から一つの作品を仕上げたときには自尊心が高まる
では、どのように絵を習いはじめたらよいのでしょうか?
絵画の基礎

絵のクラスを受講する前に、まず道具が必要となります。デッサンなどでは一本の鉛筆と一枚の紙があれば、いい作品ができますが、水彩画等の絵画ではそれ以上の道具が必要になります。
当然ながら、絵画には水彩画、油絵、グワッシュ水彩画などいくつかの種類があり、その内容によって揃えるべき道具が変わってきます。
しかし、基本的に画家として揃えておくべき道具というものがあります。それを揃えてから、どのタイプの絵画に取り組むか決めましょう。
筆:「筆を選ぶのは簡単」と誤解されがちですが、実はそう簡単でもないのです。何千ものオプションから選ぶ必要があるからです。筆には次のような様々な種類があります。
- 柄が短い筆 : 水彩画などで細かい部分に使う
- 柄が長い筆 : キャンバスに描く際、一歩下がって作品に取り組める
- 平筆 : 平面、背景に使う
- 丸筆 : 作品全体を圧倒させることなくディテールを仕上げられる
- 刷毛 : 広い面積を塗る
- 扇形筆 : 濃淡の変化を出す、木や葉、髪の毛を描く
- 斜め筆(合成毛のみ): かなり正確に描きたい部分に
- 天然毛 : 豚、馬など
- 合成毛
アドバイス:薄い色の毛の筆は柔らかいですが、濃い色の毛を使った筆は(耐久性があり)硬いので高さがある面にも使えます。
例えば、油絵で肖像画を描く場合、クロテン(とても柔らかい)やマングース(硬い)の筆を使うことができます。影を出すにはシェービングブラシを使うこともできます。
アドバイス:アクリルで描く場合、油絵で使ったのと同じ筆を使わないようにしましょう。
アートスクールや地元の画材屋さんで、絵のワークショップ等に関する情報を入手しましょう。
油絵にキャンバスは欠かせませんが、水性絵具を使う場合には紙が適しています。お店では、異なる厚さや大きさのものが見つかります。
絵のレッスンに役立つ道具は他にもあります。
- パレット : 原色を混ぜるのに使う
- イーゼル : キャンバスに描くときのみ使う
- 道具箱 : 道具をしまって安全に保管する
絵画では、何を描きたいかによって必要なものがすべて変わってきます。画材屋さんに行って、自分の目的に合った質のものを買おうとしているのか、確認するようにしましょう。
絵画の種類

絵画には主に二つの技法があります。油絵とアクリル画です。
油絵は誕生してからもう数百年が経っています。ファン・ゴッホ、レンブラント、レオナルド・ダ・ヴィンチなどは油絵で、今博物館に収蔵されるような名作を残しています。生きたモデルや静物を対象に描く場合は、油絵が向いています。
油絵具は油性で、があります。描いた絵具の層が乾くのに時間がかかります。下の色を多い隠す力が強いのも特徴です。
最初の層はテンピン油や揮発性油で薄めた絵具を使い、その後の層はあまり薄めていない絵具を厚く重ねていきます。
徐々にグレーズ、ウェットオンウェット、アラ・プリマ、フェードカラー、インパスト(厚塗り)などの画法や、スクレープ作業になどについて学ぶことになります。
油絵では経験が必要です。ですから、絵画が初めてという人には油絵はオススメできません。絵そのものを諦めたくなってしまうかもしれないからです。
絵画の画法を学ぶには、水性絵具を使うことから始めるといいでしょう。水性絵具を子どもの遊びと捉える人もいるかもしれませんが、実際には様々なテクニックが伴います。ただし油絵よりは、誰もがチャレンジしやすいと言えるでしょう。
水性絵具の絵画は油絵に比べ歴史が浅く、アンディ・ウォーホールなどの芸術家が先陣となって1930年代に広めました。
アクリル絵具は、伝統的な顔料と合成樹脂とを混ぜたもので、油絵具よりずっと速く乾き、使い方によっては油絵と同じような作品に仕上げることができます。絵具を水でたくさん薄めると水性色鉛筆で描いたような印象になり、水の量を減らすと油絵のような絵が描けます。
初心者であれば、水性絵具で牛や顔、花瓶に入った花などを描くことから始めてみましょう。水性絵具は油絵具よりずっと使いやすいからです。
油絵の使い方に慣れる日もきっときますから大丈夫。ただし、「継続的な練習のあるのみ」ですから努力を続けましょう。
オンラインで絵の描き方を学ぶ

最近では、誰もが絵の描き方を学べるようになっています。
インターネットでは、オンラインで抽象画を学んだり、スケッチや風景画、人の体の描き方を学んだりすることができるのでしょうか?
驚くなかれ、絵の描き方のクラスを提供しているオンラインのサイトはたくさんありますし、スケッチや絵画の基礎を学べる無料のコースも見つかります。
しかしながら、オンラインの動画を見たり、インターネットで絵画の理論を読んだりするだけで画家になれるわけではありません。肖像画、風景画、抽象画等を描くにはテクニックが必要ですし、当然ながら練習が不可欠です!
インターネットを使うメリット
- 好きな時間に水彩画等のレッスンが受けられる
- 興味のあるテーマを選んで学べる
- 自分の学びや成長を管理できる
- 世界のどこにいても水彩画等の方法を学べる
絵を描くことはとても個人的な作業ですし、先生なしで独学する場合、自分の心行くまで制限なく学ぶことができます。インターネットなら、学びの助けになりインスピレーションや成長に役立つ教材が見つかります。
絵画をテーマにした YouTube のチュートリアル、ウェブサイト、ソーシャルメディアなど、絵の知識を広げる方法はたくさんあります。絵に対する情熱を高め、自分のスタイルを見つけるリソースとしてオンラインを活用しましょう。
さらに、オンラインのギャラリーツアーを提供している博物館もあるんです。知っていましたか?
ルーブル美術館とグッゲンハイム美術館はその例です。パリやニューヨークにわざわざ足を運ばなくても、優れた絵画を鑑賞できるのです!「Google アートプロジェクト」と検索して、インターネットで無料鑑賞できる作品を見てみましょう。
絵画の個人指導の先生を見つける

趣味として絵画を楽しむなら、学校や協会などが提供する絵画のレッスンを受講するのも一つの手です。通常はグループクラスとして提供されていますが、一対一でのクラスを受講する場合、料金がかなり高めになる傾向があります。
ただし、自宅でデッサンや絵画の個別指導を受けることもできるんです。
絵の描き方を学ぶ個別指導にトライしてみませんか?個別指導には、以下のようなたくさんのメリットがあります。
- 柔軟な受講方法: 自宅や先生の家で、あるいはウェブカムを使用してレッスンが受けられます。
- 予定の立てやすさ: 学校で絵画のクラスを受けるのに比べ柔軟性が高く、大抵受講生の都合に合わせてレッスンが予定されます。
- 学校がない場合: 近くに絵の学校や協会がない場合には便利です。
- 入学に向けて: 絵の専門学校等に入学したい場合、その道のプロからカスタマイズされたサポートが受けられ、ポートフォリオを作成したり、短期間で力を伸ばしたりすることができます。
- 学校の授業のサポート: すでに絵の学校へ通っていて、その授業ペースについていけない場合、個別指導の先生が助けてくれます。
個別指導なら、先生が常にあなたと向き合って教えてくれるため、速く習得できることでしょう。
Superprof には絵を専門にした先生がたくさんいます。料金は先生の経験や、場所、受講生のレベルによって異なりますが、1時間あたり1500円から5000円ほどです。先生はそれぞれに多様な経歴を持っている人たちです。
Superprof を利用するメリット
レッスンの最初の1時間は大抵無料で提供されています。この時間で、自宅での個別指導が自分に合っているかどうかをチェックすることができます。
初心者向けの用語
絵の描き方を学び始めたばかりの人は、慣れない単語に面食らってしまうこともあるでしょう。そういった用語はメモを取り、テクニック取得の糧にしましょう。
グレージング
グレージングとは、透明の色の層のことです。作品を描き終わって、色調を深めたり、色を混ぜ合わせたい場合に使うテクニックです。キャンバスで描く場合には使いません。
ナイフペインティング
濃度の濃い絵具でエンボス加工を行うのに使われる技法の一つです。ペインティングナイフと呼ばれる専用の道具があるので、ごく普通の台所用ナイフは使わないでください。
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