Chapters
- 01. 写真家の仕事とは?
- 02. 写真家として不可欠な資質
- 03. プロの写真家となるためのトレーニング
- 04. 写真家の仕事内容と収入
- 05. 写真家になるメリット
最近では、ブログ、ソーシャルメディア、スマホの登場により、誰でもアマチュアフォトグラファーになったような気分になれます。
写真を編集・加工できるアプリケーションはたくさんあり、写真というアートを誰もが楽しめるようになっています。
では、誰でも楽しめるようになっているからといって、正式なカメラのトレーニングを受けていない人でも、プロのフォトグラファーと名乗ることができるのでしょうか?
プロの写真家と自称するには、写真の基礎を完全にマスターし、それを活かして高品質の写真が撮れなければなりません。
では、写真講座を受講している人は、プロとして活躍するために一定のスキルレベルに達する必要があるのでしょうか?
プロの写真家とは、今日の世界で何を意味するのでしょうか?フォトグラファーとしてビジネスを成立させていくには、写真の学位が必要なのでしょうか?
これらの疑問の答えを見つけるには、プロと素人を分ける要素や写真に関連する様々な分野、写真で生計を立てることについて考える必要があります。
写真家の仕事とは?
プロの写真家の仕事は、写真を撮ることだけにとどまりません。PetaPixeⅼによると、写真家が撮影にかけている時間はたったの12.2%だそうです。

プロの写真家になることを望むなら、撮影以外の様々なタスクを引き受ける心構えがなくてはなりません。例えば、以下のようなタスクがあります。
- 写真を撮り始める前に、撮影現場を準備し整え、撮影用器具を設置する必要があります。
- 撮影が終わったら、写真を加工することも重要なステップです。現実をより効果的に映し出すため、ほぼ毎回、写真のいくつかの要素をレタッチする必要があります。レタッチには、明るさのレベルを調整したり、よくない点を修正したりする作業が含まれます。
- プロの写真家としてビジネスを成立させている人は、運営面の管理も行っています。つまり、会計や保険、銀行口座の管理を自分で行っています。
- 写真家として、お客様の願いをちゃんと聞くことができ、そのニーズに合ったものを提供できることがとても重要です。写真のビジネスで大切な要素の一つとして、お客様と実際に面会し、撮影日の前にそのニーズと要望について話し合って理解する必要があります。
- ビジネスとしてやっていくには、顧客を獲得するため、提供している写真のサービスをマーケティングする時間も必要になります。例えば、ブログ、ウェブサイト、ソーシャルメディアのアカウントを作成・運営したり、イベントやビジネスフェアでネットワーキングを行ったりといったことが考えられます。
- 最後に、機器のメンテナンスも重要なタスクの一つです。使う道具をメンテナンスし、必要に応じて修繕することで、最終的に運営費を低く抑えることができます。
写真をビジネスして展開していくには数多くのステップが必要とされ、その過程で新しい知識を習得していくことになります。たくさんの経験と創造性を発揮すれば、写真ビジネスを成功に導くことができるでしょう!
オンラインの写真講座を見つけ、効率よくプロのフォトグラファーへの道を歩みましょう。
写真家として不可欠な資質
プロの写真家として成功していくには、多くの面において個人的資質が問われます。
- 創造性
写真を撮るとは、室内の様子、雰囲気、世界をフレームの中に創造することです。
フォトグラファーは、お客様の要望や撮影するイベントの内容にかかわらず、創造性を発揮し、そのシーンを最大限表現できなければなりません。
写真家であるとは、最適な形で被写体をフレームにおさめ、露出、シャッタースピード、ISO 感度などを調整して、光を最大限に活用した優れた写真が撮れるということなのです。
- 自信
写真家は自分に自信を持ち、そのビジネスを信じていなければなりません。自分の作品に自信がなければ、サービスを売り込み顧客を獲得するのが難しくなります。
顧客が求めるものが何であれ、技術的なスキルを駆使してそのニーズを満たせるという自信がなければなりません。
- 忍耐力
プロの写真家であれば、強い忍耐力を持つことも必要です。
例えば、モデルがしっかり仕事をしてくれなかったり、小道具やワードローブに問題が生じたりした場合には、特に撮影に時間がかかります。他者に対する忍耐力をあなたが持つことで、周りの人がリラックスして臨め、撮影がうまく進みます。
- 親しみやすさ
周りの人が安心して撮影に臨めるように、親しみやすい雰囲気を保つことは必須です。
写真を撮られることに慣れておらず、カメラやスタジオ照明の前で緊張してしまう人は実はたくさんいるのです。

そのため、撮影スタジオで緊張や不安を抱える人を安心させ落ち着かせられるスキルが必要です。
これらの重要な資質があなたにすでに備わっているなら、プロのフォトグラファーとしてやっていける日も近いでしょう!
プロの写真家となるためのトレーニング
他の職業同様、写真家としてスタートする前には、一定レベルの専門性を備えている必要があります。
しかし、自分の興味や個人的な目標によって、プロとなるための歩みは変わってきます。
- 大学の写真科
日本には、学部レベルで写真科を設けている大学がいくつかあります。そういった大学のコースには、基礎演習をはじめ、画像処理や色彩学、表現方法などが含まれています。
卒業制作を通して、大学で培ったスキルの集大成となる作品を作成することもあるでしょう。興味があるなら、ぜひ検索してみてください。
- 写真の専門学校
写真の専門学校というオプションもあります。こういった学校では実践に即した教育を通してスキルを身に付けたり、必要な知識・技術を学びプロを目指すことができます。
基礎的内容を身につけた後に営業写真と写真表現のどちらかのコースを選択できるようになっている学校や、夜間のクラスを提供している学校もあり、提供しているカリキュラムは各校で異なります。学校選びはしっかりと行いましょう。
- ウェディングの専門学校の一専攻として
ウェディングやホテル業界のプロを育てる専門学校では、コースの一部として写真専攻を設けている学校があります。
結婚式でのフィールドワークを何時間も行い、スキルを身につけ、卒業後にプロのカメラマンへの道を歩めるコースが提供されています。もし、結婚式の瞬間を写真におさめ、人々の幸せに貢献したいという気持ちがあるなら、こういったコースを検討してみるのも良いでしょう。Superprof で東京で提供されているフォトレッスンも見てみましょう。
- 服飾専門学校の一専攻として
洋服やファッションが好きなら、服飾を学べる専門学校のスタイリングフォトコースを選ぶのも良いでしょう。
現場で使えるスキルを身につけられるよう、実践授業や海外研修を提供している学校もあります。
卒業後に国内外のファッションショーでカメラマンとして活躍するための、知識や技術が得られることでしょう。
- 個別指導
Superprof で写真レッスンを提供している先生を見つけることができます。
大学で写真を専攻している先生や、グラフィックデザイナーの仕事をしている先生なども登録しています。個別指導なら、自分のペースで学びを深められるというメリットがあります。
ぜひ検索してみてください。
写真家の仕事内容と収入
新人のプロフォトグラファーはフリーランスとして働いている場合がほとんどです。
写真業界で仕事探しをする前にフリーランスとして価値ある経験を積み、次の仕事につながる推薦者を見つけることもできます。

積むことができる経験として、ウェディングフォトやイベントフォトの撮影や、風景、ポートレイト、ストリートフォト、マクロ撮影写真などをまとめたポートフォリオ(写真を後で売ることも可能)の作成があります。
フォトグラファーの収入は、時間給か写真一枚あたりの単価で支払われるのか、あるいは、雇用形態によっても異なってきます。
写真家になるメリット
プロの写真家となることにはたくさんのメリットがあり、クリエイティブな仕事として成り立つだけでなく、とても魅力的な職業となっています。
まず第一に、写真家は熱意があってこそ成り立つ職業です。
他の多くの仕事と違い、フォトグラファーとなっているのは写真に情熱を持つ人たちです。好きなことを仕事にしたいと願う人が多い中、フォトグラファーは、常にデジタルカメラを手に持っていたいという人にはもってこいの仕事と言えます。
また、新しい道を切り開ける仕事でもあります。
コンサートやお祭り、VIP イベントなど、あらゆる催しに、その盛り上がりを写真に残してくれるフォトグラファーが必要となります。
また、ニュース記事に掲載する写真を撮る仕事などでは、その現場についていち早く知ることができます。
プロは定期給与をもらえたり、お客様やモデルにアドバイスをするスキルを備えていたりして、当然のことながら、素人とプロの写真家を分ける要素は数多くあります。
ですから、今の時代、ソーシャルメディアに投稿する「素人」フォトグラファーが多くなってはいますが、プロの写真家の仕事は今も健在なのです。
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