Chapters
- 01. 世界中での話者人口の多さ
- 02. ポルトガル旅行
- 03. アフリカ旅行
- 04. 中南米旅行
- 05. 音楽的な言語の発見
- 06. 神秘的な文化の探求
- 07. ブラジル人とポルトガル人の母国語の習得
- 08. 就職のためのポルトガル語習得
- 09. セザリア・エヴォラの歌を覚える
- 10. スペイン語を覚える近道
ポルトガル語を習う動機について疑問を持つ人もいるでしょう。この記事は、人口1000万人ほどの欧州の小国の言語をわざわざ習うメリットがわからないと言う人に、ポルトガル語を覚えるべき理由を説明します。
ポルトガル語はポルトガルだけの言語ではありません。実際、ポルトガル語を習得すれば大きな可能性が拓けます。
ポルトガル語を話せるようになると、言語的視野が広がるだけでなく、観光や就職でも便利です。
その人気や世界各地で使われているという事実まで、この記事ではポルトガル語を習うべき10の理由を説明していきます。
フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語ではなく、大航海時代の探検家ヴァスコ・ダ・ガマの言語に取り組むべき理由を見ていきましょう!
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世界中での話者人口の多さ

ポルトガルは小国ですが、その言語は遠く離れた場所まで伝わっています。
実際、ポルトガル語は4大陸に跨る9ヶ国の公用語です。
意外に思われるかもしれませんが、ポルトガル語の話者人口は推定2億2000万で、世界で7番目に多く話されている言語です。
このため、旅行のためにポルトガル語を学習することは理にかなっていて、学習の過程で新しい世界の扉が開けるかもしれません。
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ポルトガル旅行
ポルトガル語の動詞活用、文法、発音を覚えたら、ポルトガルに旅行して現地の人たちとの会話で言語スキルを磨きましょう。本場で第2言語を学べばネイティブと会話するたびに新しいことばを覚えられると同時に、国の各地の違った方言も聴きとれるようになります。
マゼランの母国への旅は、何度でも戻ってきたくなる忘れられない思い出となるでしょう。
年間300日が晴天という恵まれた気候なので、引きこもりさえ外出したくなるでしょう。
ポルトガル旅行のメリットは、800年の歴史を持つ国の文化、食事、遺産を堪能できる上に、ポルトガル語の会話を学び、いつかサンパウロで使われている言語までマスターできる点です。ブラジルポルトガル語を習得したい人は、ブラジルの言語は欧州で話されているポルトガル語とかなり違うことを覚えておいてください。
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アフリカ旅行
アフリカでは、複数の国でポルトガル語が第1言語として使われています。
アフリカ大陸はポルトガルの植民地だったため、今でもポルトガル語を公用語とする国が存在します。
中でもアンゴラは政治的にも経済的にも安定した国で、ポルトガル語を勉強したい観光客に最も人気があります。
もっと冒険を求めている人のために、ギニアビサウ、モザンビーク、カーボベルデ、サントメ・プリンシペでも現地の人がコミュニケーションの手段としてポルトガル語とそのパトワ(方言)が話されていることを付け加えておきます。
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中南米旅行

ラテンアメリカにおけるポルトガル語圏は、世界最大のポルトガル話者人口(2億人以上)を持つブラジルです。ブラジルにはポルトガル語の初心者、中級者、上級者が集まってきます。
ブラジルは1822年までポルトガルの植民地でしたが、独立以来、ペドロ・アルヴァレス・カブラルが持ち込んだ言語を独自のバージョンに進化させてきました。ペドロはブラジルに漂着した最初のヨーロッパ人として広く知られています。ブラジルの文化に溶け込むためにブラジルポルトガル語を覚える人もいるでしょう。Você fala português?(あなたはポルトガル語を話せますか?)
ブラジルポルトガル語は語彙も表現も欧州ポルトガル語と異なりますが、最も違いが大きいのは発音です。
欧州ポルトガル語を覚えた人にとって、ブラジルポルトガル語の話し方に慣れるには時間が必要でしょう。特定のポルトガル語の発音はブラジルの地域により異なる点が特に困難です。

ロマンス諸語の中で、ポルトガル語のアクセントは識別が最も簡単です。習得が難しい点のひとつは、ポルトガル語は高低アクセントがフランス語、スペイン語と異なり、イタリア語に似ていることです。
音節の強勢、広母音、狭母音、鼻にかかった発音など、非ネイティブにとっては発音が難しい言語です。
歌っているように聞こえるのが、ポルトガル語の特徴です。
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神秘的な文化の探求
ポルトガルの歴史と文化は魅力に富んでいます。実際、この南欧の小国は、21もの世界遺産が登録されている中で国土面積が最も小さい国です。
ポルトガルの文化遺産は建築物、風景、音楽を愛する人たちを魅了してやみません。
論より証拠と言いますが、その自然公園により「文化的景観」に分類されているセーラ・デ・ シントラにある建築物は存在しているだけでポルトガルの歴史を感じさせます。
ポルトガル料理
フランス料理と同様、ポルトガル料理はその味の奥深さで世界中に知られています。ポルトガル料理は、ユネスコにより地中海料理のひとつとして無形文化遺産に指定されています。滞在中に絶対食べていただきたい有名なポルトガル料理をいくつかご紹介します。
- カタプラーナ:魚介鍋
- ポートワイン:独特の甘いワイン
- パステル・デ・ナタ:日曜日の朝に食されるエッグタルト
文学
ポルトガル文学は何世紀にもわたる歴史があります。ポルトガルでは、トルバドゥールと呼ばれる吟遊詩人による詩が、国の歴史において大きな位置を占めています。
ポルトガル語は長い歴史を経て進化してきましたが、詩人フェルナンド・ペソアや1998年にノーベル文学賞を受賞したジョゼ・サラマーゴで有名となりました。
ファド
ポルトガル音楽について詳しく語ろうとすると本1冊を書き上げなくてはいけないので、ここでは「ファド」についてだけ触れておきます。音楽ジャンルとしてのファドの歴史は19世紀初期のリスボンにまでさかのぼります。ファドは2011年世界無形文化遺産に登録されました。これは、このポルトガル歌謡の伝統と手法が他の文化にまで伝えられたことを意味します。
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ブラジル人とポルトガル人の母国語の習得
ポルトガル語は、世界中のポルトガル人とブラジル人の母国語です。実際、世界には2億2000万以上のポルトガル語ネイティブがいて、2050年までにこの数は3億3500万まで増えると見積もられています。

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就職のためのポルトガル語習得
就職のためにポルトガル語を習得することには多くのメリットがあります。中にはほとんど知られていない利点もあります。
まず、英語を話す人の履歴書には特技としてスペイン語がしばしば登場しますが、求職の際に言語スキルとして履歴書にポルトガル語と書けば、大勢の候補者と差をつけることができます。
現在ポルトガルは経済復興の兆しを見せていて、ポルトガル語と英語を話せる外国人の雇用に積極的です。ポルトガル語は特に下記の業種で需要があります。
- ホテルやレストランなどの観光を含めたサービス業界
- 通信
- コンピュータサイエンス
他にも色んな業種で需要が見込めます。
過去の植民地政策から、ポルトガル語はポルトガルだけでなく中南米、アフリカ、アジアの一部にまで伝わっています。
このため、ポルトガルを話せる人には海外で勤務するチャンスがあります。
アフリカで仕事を見つけるには、アンゴラが最適でしょう。アンゴラは経済が繁栄しているため、海外投資家だけでなく経済危機から逃れてきた多くのポルトガル人を惹きつけています。
南米ではサッカー、サンバ、フェジョアーダで有名なブラジルがポルトガル語を話せる人を募集しているでしょう。ただし、ブラジルへの入国にはビザの手配が必要です。
最後に上記の選択肢に魅力を感じない人は、ポルトガル語を使って自国で勤務する方法もあります。
学校、大学、オンラインで教師として働いてみてはどうでしょうか。
また、自宅でも海外でも勤務できる翻訳という職業があります。この職種はフリーランスとして働けます。
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セザリア・エヴォラの歌を覚える
セザリア・エヴォラのことをストロマエ作詞の『Evora』という曲やワールドミュージックのアルバムで知った人もいるでしょう。セザリア・エヴォラのメランコリーな歌声は、ポルトガル文化を代表する音楽です。
彼女の曲を歌いこなせるようになることが、ポルトガル語を覚える近道でしょう。
セザリア・エヴォラは2011年12月に亡くなりましたが、カーボベルデ出身の女流アーティストの崇高な声を真似したがるポルトガルの学生たちは「裸足の歌姫」が残した多数の曲を今でもカラオケで練習しています。
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スペイン語を覚える近道
ポルトガル語はラテン語から発生していて、その動詞の活用、語彙、文法は世界中の学校で学ばれているスペイン語とよく似ています。
ブラジル、ポルトガル、カーボベルデで話されているポルトガル語はアクセントと発音が独特なので、スペイン語との類似性は気づかれないことが多いです。
ポルトガル語を学んでいれば、スペイン語の習得がずっと簡単になります。同様に、既にスペイン語をマスターしていれば、ポルトガル語もスムーズに覚えられるでしょう。
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