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せっかくお客様が来てくれたのに、出せる料理が冷凍ピザしかない。
目玉焼きがうまく作れない。
マグカップに入れるインスタント野菜スープばかり飲んでいる。
こんなお悩みを抱えるあなたも、大丈夫。料理は誰もが学べるものだからです。ただし、おいしい料理を作ったり、有名なシェフになったりする前に、まずはどうやって料理を学ぶかを決めましょう。
料理の世界への第一歩は、どんな学び方を選ぶかによって様々に変わってきます。定期的に個別指導を受ける人もいれば、グループでの料理教室を楽しむ人もいます。独学を好む人だっていることでしょう。どのように学ぶにせよ、数冊の本を購入することをお勧めします。

基本的な料理のテクニックを学んだり、必要な材料を買ってきたり、卵の上手な調理法を知ったり、おいしいケーキやパンを焼いたり。料理には様々な楽しみがありますが、まずは良質の本を入手して、参考にしてみましょう。
『Larousse’s Gastronomique』
これは、料理界の聖書ともいわれる料理本です。1000ページ以上にわたり、数多くの写真とともにレシピが紹介されています。
写真が充実しているのはもちろん、レシピではとても詳細に料理のプロセスが説明されています。下準備の方法、必要なフライパンの大きさ、風味を失わないようにガーリックの皮を剥く方法まで、詳しく書かれています。
リブ、ポテトチップ、マカロニグラタン、ケーキなど様々な料理のテクニックが紹介され、自信をもって作ることができるように工夫されています。スパイス、ハーブなどの材料を効果的に使う方法も含めた、興味深いレシピも掲載されています。

また、料理初心者の場合、調理道具を上手く使えるか不安という人もいるでしょう。その場合、この本のアドバイスは特に有効です。様々な材料の調理法や、各料理の起源などが説明されています。
「あるレシピの意味することがよくわからない」なんてこともあるかもしれません。
この本では、全てが説明されているので安心です。一回レシピを使って試しに作ってみるだけで、一歩成長できるでしょう。
肉、野菜、デザートなど、様々な料理において、とても参考になる本です。
この本のメリット
- 便利で内容も包括的。戸棚に置いておきたい一冊。
- 料理を学ぶためのたくさんのヒントが見つかる。
- 調理器具の説明がある。
この本のデメリット
- レシピの中には「古い」と感じられるものがある。
- 初心者には難しすぎるレシピもある。
『5 Ingredients – Quick & Easy Food』
これは、初心者にとても役立つ、 Jamie Oliver 著の料理本です。全てがとてもシンプルなのが嬉しい一冊。
各レシピで、使われている材料はたったの5つ。上手く素材を調理できるプロでなくても大丈夫。誰もができるレシピというのが焦点となっています。
簡単に作れるようになっているだけでなく、栄養を考えた健康にとても良いレシピばかりで、ヘルシーな食事を心がけている人や、ダイエットに臨んでいる人などにはオススメです。鶏肉、牛肉、豚肉、ラム肉、魚、卵、サラダ、パスタ、ごはん系、麺類、スウィーツ。様々な料理のインスピレーションが見つかります。

レシピの大半は短時間でできるものなので、忙しい毎日を過ごしている人には特にオススメです。
Amazon で購入でき、値段は比較的安めです。結局、グルメな料理といっても、複雑に考えなくていいみたい!
この本のメリット
- シンプルで、料理初心者にも使いやすい。
- 誰でも理解できるよう、わかりやすい形でレシピが紹介されている。
- すぐに見つかる材料で作れる。冷蔵庫やパントリーも充実しそう。
- 他の多くの料理本に比べ、ヘルシーなレシピが多い。
この本のデメリット
- 他のオススメの料理本に比べ、詳細さに欠ける。
『Cooking Basics for Dummies』
この本は、「料理は苦手」「料理ができない」という口癖を直したいという人にオススメの一冊。写真が多く、初心者でも料理の基本が学べ、料理への第一歩が踏み出せます。
150以上のレシピが掲載されており、20ポンド(2700円程度)以下で購入できます。この本は螺旋綴じなので、椅子などに広げて見ながら料理ができるのも嬉しいポイント。適切な調理器具の選び方や、必要になるテクニックなどの情報もあります。

この本には「Seasoning(味つけをする)」「Grilling(グリルで焼く)」「Roasting(オーブンでの蒸し焼き、直火でのあぶり焼き)」などの慣れない用語について、用語集で解説されています。
例えば、「Boil(ゆでる) 」「Broil(上から熱を加えて焼く)」などの違いについても理解することができます。
この本のメリット
- 見やすい写真付きの解説。
- 簡単で、理解しやすい。
- 写真のような見た目に作ることができる。
この本のデメリット
- 食事制限がある人や、ベジタリアンやビーガンの人の場合は、使えるレシピが少ない。ただし、ビーガン、ベジタリアン用に変えて料理するヒントがある。
『How to Cook Everything: 2,000 Simple Recipes for Great Food』
Mark Bittman 著のこの本は、シェフを目指すなら必須と言われる一冊です。シリーズでいくつかの本が出版されています。
レシピで作り方が紹介されているだけでなく、具体的テクニックも解説されているので、自信がなくても大丈夫。2000件もの数多くのレシピの中から、おいしい料理を選んで手作りできます。

この本のメリット
- 各レシピで使われているテクニックの説明付き。
- お腹いっぱいになる料理から軽食まで、多くのレシピが掲載されている。
この本のデメリット。
- 帝国単位を使用している。メートル法との換算表を用意しておくと便利(本の冒頭に記載あり)。
- 使われているのはアメリカ英語(例:「Flavour」ではなく、「Flavor」を使う。日本人にとっては、デメリットではないかも。)
『Joy of Cooking: 75th Anniversary Edition』
何世代にもわたり引き継がれてきたこの本。500件の新しいレシピが追加されリニューアルされました。4500件以上のレシピが記載されています。メートル法も考慮され、参照できるページもついています。
多くの料理人にとって必須の、ぜひ本棚に置きたい便利な本です。料理を学ぶなら、ぜひ入手してみて。
説明はどれもとてもわかりやすく、わからない料理の専門用語はないはず。情報満載で、料理を成功させるのに知っておきたいテクニックがていねいに紹介されています。「傑作」と呼ばれる料理本は少ないと思いますが、この本はまさに傑作。
優れたシェフになりたい料理初心者には最適です。
この本のメリット
- 長い時を経て賞賛されてきた質の高い本。
- 慣れないテクニックについて解説がある。
- 時代の変化を反映して、更新されてきた多様なレシピ。
この本のデメリット。
- 本の古さもあり、今の時代にはなかなか料理しようとは思わないようなレシピもある。他の本に比べ、料理の幅が狭い。この本は「ほとんどの本より古い」ということを念頭に入れておきたい。
- 75年前のアメリカの本ということもあり、今スーパーですぐに見つかる多様な肉や野菜が使われておらず、レシピは国際性にも乏しい。
以上の本があれば、今度ゲストが来た時も心配なし。家族や、パーティーのために料理するなら、ぜひキッチンに置いておきたいものばかりです。嬉しいことに、各本の値段はそこまで高くはありません。
料理本 | メリット | デメリット | 価格 (Amazon.co.uk) |
Larousse’s Gastronomique | 詳細で包括的なレシピ集。役立つアドバイスや調理器具の説明つき。 | 伝統的なレシピが多く、複雑なものもある。 | 49.99ポンド |
5 Ingredients – Quick & Easy Food | 主な食材ごとにシンプルにわかりやすく構成された本。ヘルシーなレシピ。 | 他の本ほど詳細ではない。 | 11.99ポンド |
Cooking Basics for Dummies | ビジュアルが良い。シンプル。ほぼ写真の通りに作れる。 | ベジタリアンやビーガンのレシピがほとんどない。 | 10.32ポンド |
How to Cook Everything: 2,000 Simple Recipes for Great Food | テクニックがわかりやすく説明されている。レシピの数が多い。 | 帝国単位を使用している。(アメリカ英語。) | 19.15ポンド |
Joy of Cooking: 75th Anniversary Edition | 料理のテクニックの良質な説明。レシピが多い。 | 古めのレシピ。レシピの幅が狭い。国際的な料理はあまりない。 | 16.20ポンド |
これらの本なら、料理が大嫌いという人でも、料理は楽しく、やりがいがあるものだと納得できることでしょう。本はちょっと時代遅れで嫌だという場合は、インターネットでウェブサイトや動画のチュートリアルがたくさん公開されているので見てみてください。
Superprof で個別指導の先生を探すこともできます。
テクニックを学べる動画を見てみましょう。
または、料理のチュートリアルが見られるウェブサイトも要チェック。
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