「イギリス英語とアメリカ英語って、何がどう違うの?」と気になっている方は多いでしょう。学校で習った英語と響きが違って、戸惑った経験がある方もいるかもしれません。結論から言うと、両者の違いは発音・スペル・単語・文法の4つです。たとえばwaterの発音や、colourとcolorのつづり、pantsが指すものが変わります。ただし基本の文法は共通で、どちらの英語でも問題なく通じます。
この記事では、4つの違いを具体例で比べたうえで、日本人はどちらを学ぶべきかを目的別に紹介します。記事の最後には、マンツーマンで効率よく英語を学べるSuperprof(スーパープロフ)についても紹介しています。
イギリス英語とアメリカ英語の違いは4つ
イギリス英語とアメリカ英語の違いとは、同じ英語の中で生まれた「発音・スペル・単語・文法」の4つの差のことです。どちらが正しいという優劣はなく、標準語と関西弁のような地域差と考えるとイメージしやすいでしょう。基本の文法や大半の単語は共通なので、どちらで話しても会話は成り立ちます。
なお、英語圏の国はほかにも多く、国ごとに発音や言い回しの個性があります。ただ、日本の学習者が触れる機会が多いのはイギリス英語とアメリカ英語の2つです。
イギリス英語とアメリカ英語の特徴
イギリス英語とアメリカ英語は、発音の印象や標準とされる発音にも違いがあります。特徴を3つの観点で並べました。
話される場所:イギリス本国です。国内にも多様なアクセントがあります。
発音の印象:子音をはっきり発音し、歯切れのよい印象を与えます。
標準の発音:RP(容認発音)と呼ばれ、学習教材の基準として一般的です。
話される場所:アメリカです。映画や音楽を通じて世界中に広まりました。
発音の印象:音をつなげて滑らかに話す点に特徴があります。
標準の発音:一般米語(General American)と呼ばれ、ニュースなどで使われます。
イギリス英語とアメリカ英語の発音の違い
4つの違いのうち、最も気づきやすいのが発音です。
rの発音
アメリカ英語では、母音の後のrを響かせて発音します。一方のイギリス英語は、母音の前以外ではrを発音しません。
たとえばcarは、アメリカ英語なら「カー(r)」とこもった音、イギリス英語では「カー」と伸ばすだけです。teacherも、イギリス英語では「ティーチャ」に近く聞こえます。
tの発音
アメリカ英語では、母音に挟まれたtが「ラ行」に近い音に変わります。waterが「ワーラー」、betterが「ベラー」と聞こえるのはこのためです。対するイギリス英語はtをはっきり発音し、「ウォータ」「ベタ」とつづりに近い音になります。ただし、whatの語末のtを飲み込んで「ワッ」と発音することもあります。
母音とアクセント
母音の響きや、強く読む位置にも違いがあります。代表的な例は次のとおりです。
| 単語 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
|---|---|---|
| can't | カーント | キャント |
| hot | ホット | ハートに近い |
| tomato | トマートウ | トメイトウ |
| schedule | シェジュール | スケジュール |
| weekend | endを強く読む | weekを強く読む |
イギリス英語はaを口を縦に開いた「アー」、oを唇を丸めた短い「オ」で発音する傾向があります。カタカナは目安なので、英英辞典の音声で両方を聞き比べてみてください。
イギリス英語とアメリカ英語のスペルの違い

スペルの違いには、いくつかの決まったパターンがあります。
アメリカ式のつづりが定着した背景には、つづりの改革に熱心だった辞書編集者ノア・ウェブスターの存在があります。
| パターン | イギリス英語 | アメリカ英語 |
|---|---|---|
| -our/-or | colour・favourite | color・favorite |
| -re/-er | centre・theatre | center・theater |
| -ise/-ize | organise・realise | organize・realize |
| -ogue/-og | catalogue・analogue | catalog・analog |
| -ll-/-l- | travelled・cancelled | traveled・canceled |
なお、イギリス英語でも-izeは辞書で認められており、-iseだけが正解ではありません。英文を書くときは、どちらかのつづりに揃えるのがマナーです。
イギリス英語とアメリカ英語の単語の違い例
日常生活で最も困りやすいのが、単語の違いです。呼び方が異なる例と、意味が変わる例の2種類を見ていきましょう。
日常生活の単語
同じものでも、国によって呼び方が異なる単語は少なくありません。旅行や留学で出会いやすい例を一覧にしました。
| 意味 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
|---|---|---|
| エレベーター | lift | elevator |
| アパート | flat | apartment |
| ガソリン | petrol | gas |
| 列 | queue | line |
| 休暇 | holiday | vacation |
| 携帯電話 | mobile phone | cell phone |
| サッカー | football | soccer |
イギリスで「gas」と言うと、調理や暖房に使うガスと受け取られがちです。アメリカのholidayも、長期休暇より祝日の意味で伝わりやすい点に気を付けてください。
意味が変わる要注意の単語
同じ単語でも、国によって指すものが変わるケースがあります。誤解を招きやすいので、次の4つは押さえておきましょう。

- pants:アメリカではズボン、イギリスでは下着を指します。イギリスでズボンはtrousersと言います。
- chips:イギリスでは細長いフライドポテト、アメリカではポテトチップスです。イギリスのポテトチップスはcrispsと呼ばれます。
- first floor:アメリカでは1階、イギリスでは2階を指します。イギリスの1階はground floorです。
- biscuit:イギリスではクッキーのような焼き菓子、アメリカではやわらかいパンを指します。
こうした違いは、Oxford Learner's Dictionariesなどの英英辞典で「BrE」「NAmE」の表示から確かめられます。
イギリス英語とアメリカ英語の文法・表現の違い
基本の文法は同じですが、細かな使い方にはいくつか差があります。会話が通じなくなるほどではないため、頭に入れておけば十分です。
現在完了形と過去形
イギリス英語ではjust・already・yetと現在完了形を組み合わせるのが一般的です。アメリカ英語では、同じ場面でも過去形で表すことがよくあります。
- イギリス英語:I've just finished it.(ちょうど終えたところ)
- アメリカ英語:I just finished it.
意味は同じで、どちらを使っても誤解されることはありません。英作文では、学んでいる教材の書き方に揃えておくと安心です。
集合名詞と動詞の使い方
teamのような集合名詞を、イギリス英語では複数扱いにすることがあります(My team are winning.)。アメリカ英語では単数扱いが基本です(My team is winning.)。動詞では、getの過去分詞がイギリス英語でgot、アメリカ英語でgottenとなるのが一般的です。申し出の「Shall I…?」も、アメリカ英語ではあまり使われません。
週末・日付の表し方

「週末に」は、イギリス英語で「at the weekend」、アメリカ英語で「on the weekend」と言います。日付はイギリスが「日/月/年」、アメリカが「月/日/年」の順に書くのが基本です。
そのため「06/10/2026」は、イギリス式なら10月6日、アメリカ式なら6月10日と読めてしまいます。この取り違えは、予約ミスなどのトラブルにつながりかねません。
「6 October 2026」のように月を英単語で書けば、どちらの国の相手にも正しく伝わります。
イギリス英語とアメリカ英語が違う理由
両者が分かれたのは、17世紀以降にイギリスから北米へ渡った人々の英語が、それぞれの土地で別々に変化したためです。
独立後のアメリカでは自国の言葉を整えようとする動きが生まれ、つづりや語彙の違いがはっきりしていきました。一方、イギリス本国の英語も、発音や言い回しは時代とともに変わり続けています。英語の歴史を広くたどると、こうした地域ごとの枝分かれがよくわかるでしょう。
イギリス英語とアメリカ英語はどっちを学ぶべき?
どちらを学んでも英語は通じるため、目的に合わせて選ぶのが一番です。
日本人に聞き取りやすいのはどっち?
どちらが聞き取りやすいかを比べた公的な調査はなく、感じ方には個人差があります。音の仕組みから見ると、tをはっきり発音しrも響かせないイギリス英語は、つづりと音が結びつきやすいと言えます。一方、アメリカ英語は映画や動画で触れる機会が多く、すでに耳が慣れている人も少なくありません。初めは慣れている方を軸にし、もう一方は「こういう言い方もある」と知っておく程度で十分です。
目的別の選び方
迷ったときは、英語を使う場面から逆算すると決めやすくなります。
| 目的 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| イギリスへの留学・仕事 | イギリス英語 | 現地の発音やつづりに慣れられる。 |
| アメリカへの留学・仕事 | アメリカ英語 | 現地の表現をそのまま使える。 |
| 映画・ドラマ・洋楽を楽しむ | 好きな作品の国の英語 | 好きな作品を教材にでき、続けやすい。 |
| 特に目的がない | アメリカ英語 | 触れる機会が多く耳が慣れやすい。 |

受験予定の試験も判断材料になります。
IELTSはイギリスのブリティッシュ・カウンシルなどが共同で運営し、TOEFLはアメリカのETSが開発した試験です。
TOEFLとIELTSの違いを知ったうえで、目指す試験に合わせて耳を慣らしておくと効率的でしょう。
両方の発音を聞き比べたいなら、ネイティブ講師の体験レッスンを試すのも1つの方法です。
英語の個人レッスンで発音の違いまで身につけよう
発音の細かな違いは、教材を読むだけではなかなか身につきません。独学の英語の勉強法に加えて講師から直接フィードバックをもらうと、聞き分けや話し方の上達が早まります。先生探しには、講師と学習者をつなぐプラットフォームSuperprof(スーパープロフ)を活用してみてください。
Superprofが選ばれる理由
- 登録無料・仲介手数料なし:先生と直接やり取りする仕組みのため、レッスン料を抑えやすいのが魅力です。
- 初回レッスン無料:92%の先生が体験レッスンを無料で提供しています。話し方の異なる先生を何人か試してから選べます。
- 1,000以上の多彩な科目:英語はもちろん、ピアノなどの音楽まで幅広く対応しています。41万人以上の講師から、目的に合う先生を見つけられます。
学びたい英語に合う先生は、プロフィールを見比べながら探せます。まずは気になる先生を、気軽にのぞいてみませんか。
まとめ
イギリス英語とアメリカ英語の違いは、発音・スペル・単語・文法の4つに整理できます。rやtの発音、colourとcolorのようなつづり、pantsのように意味が変わる単語を押さえておきましょう。そうすれば、どちらの英語に出会っても戸惑わずに済むはずです。基本の文法は共通なので、どちらを学んでも世界中で通じます。留学先や好きな作品など、自分の目的に合う英語を選んで学習を始めてみてください。
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