英語の資格は種類が多く、「結局どれを受ければいいの?」と迷う人は少なくありません。就職・転職ならTOEIC、大学入試なら英検、留学ならTOEFLかIELTSが基本の選択肢です。大切なのは知名度よりも、提出先がどの試験とスコアを認めているかを先に確かめること。
そこでこの記事では、主な英語資格の一覧とTOEIC・TOEFL・IELTSの違い、CEFRで見た難易度ランキングを2026年の制度変更も踏まえて紹介します。記事の最後には、マンツーマンで試験対策ができるSuperprof(スーパープロフ)についても紹介しています。
英語資格の一覧|主な種類と特徴
英語資格とは、英語を使う力を第三者の基準で証明する試験や検定の総称です。英語は世界共通語としてビジネスや学術の場で使われるため、その力を客観的に示す試験が数多く生まれました。日本で受けられる主な資格は、目的別に次の4タイプに分けると整理しやすくなります。
英検・TOEIC(国内で定番)

英検(実用英語技能検定)は、日本英語検定協会が実施する級別の検定です。
2025年度に新設された準2級プラスを含む8つの級があり、2026年度第3回からは6級・7級も始まると発表されています。4技能を測って合否が出るため、学習の到達点がはっきりするのが特徴です。
「TOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC L&R)」は、ビジネスや日常の英語を聞く力と読む力を測るテストです。
約2時間で200問に答え、結果は10〜990点のスコアで示されます。合否がない分、今の実力を細かな数値で把握できます。話す・書く力も示したいなら、TOEIC Speaking & Writing Testsを組み合わせてください。
TOEFL・IELTS(留学・海外向け)
運営:米国のETS
主な用途:海外の大学・大学院への出願
測る英語:大学の講義で使うアカデミックな英語
運営:ブリティッシュ・カウンシルなど3団体の共同運営
主な用途:大学進学のほか、就労・移住の手続き
測る英語:アカデミックとジェネラル・トレーニングの2種類
どちらもスコア型なので、提出先が求める点数を超えることが目標です。英国のケンブリッジ大学の機関によるケンブリッジ英語検定もあり、証明書が失効しない点が強みです。
GTEC・TEAP・Versantなど
GTECはベネッセが提供する4技能のスコア型テストで、中高生向けは学校単位で受験します。多くの大学・短大の入試で活用できるため、高校で受ける人も多いはずです。TEAPは日本英語検定協会が実施する大学入試向けの試験で、大学教育の場面で求められる英語力を4技能で測ります。
社会人向けでは、短時間で話す・聞く力を測るVersantが企業の研修などで使われています。オンラインですぐに結果が分かるCASECは、手軽に実力を確かめたい人向けです。
通訳・翻訳・ビジネス向け
英語を仕事に直接活かしたい人には、実務に近い力を問う資格もあります。いずれも高い英語力が前提となるため、英検やTOEICで基礎を固めてから挑むと計画を立てやすいでしょう。
- 全国通訳案内士:日本政府観光局(JNTO)が実施する国家試験です。合格して登録すると、報酬を得て外国人旅行者を案内する仕事ができます。
- JTFほんやく検定:日本翻訳連盟による翻訳の実務試験です。分野別に英日・日英の翻訳力を評価します。
- ビジネス通訳検定(TOBIS):ビジネスの場面での逐次通訳と同時通訳の力を測ります。
- 日商ビジネス英語検定:日本商工会議所のネット試験です。自宅のパソコンで、ビジネス英語を聞く・読む力を測ります。
英語資格の種類を比較表でチェック
主な英語資格を目的・技能・費用・有効期限で比べると、次のようになります。受験料は年度や会場で変わるため、目安として見てください。
| 資格名 | 主な目的 | 測る技能 | 結果の形式 | 受験料の目安 | 有効期限 |
|---|---|---|---|---|---|
| 英検 | 入試・学校での評価 | 4技能 | 級ごとの合否 | 約4,000〜12,000円(級による) | 留学以外は半永久的に有効 |
| TOEIC L&R | 就職・転職・昇進 | 聞く・読む | 10〜990点 | 約8,000円 | 公式認定証の再発行は2年以内 |
| TOEFL iBT | 海外の大学・大学院への進学 | 4技能 | 1〜6(0.5刻み) | 約200米ドル | 受験日から2年 |
| IELTS | 英国・豪州などへの留学・移住 | 4技能 | 0〜9のバンドスコア | 約3万円 | 2年が目安 |
英検とTOEICは受験料を抑えやすく、TOEFLとIELTSは費用が高めです。とはいえ海外の大学への出願では、英検やTOEICが代わりにならないことも多いため、費用より先に目的と試験を結び付けておきましょう。
TOEIC・TOEFL・IELTSの違い
TOEIC・TOEFL・IELTSは名前が似ていても、想定する場面と試験の仕組みは大きく異なります。場面と形式の2つの面から違いを見ていきましょう。
使われる場面の違い
- TOEIC:職場や日常で英語を使ってコミュニケーションする力を測る試験です。日本では採用や昇進の目安として定着しており、履歴書で英語力を示すならまず候補に挙がります。
- TOEFLとIELTS:英語で大学の授業についていけるかを判断する材料として、主に海外の大学が出願時に求めるものです。IELTSは英国のビザ申請など、就労や移住の手続きでも使われます。
リスニングでは英国やオーストラリアなどさまざまなアクセントの英語が流れるため、イギリス英語とアメリカ英語の違いに慣れておくと聞き取りが楽になるでしょう。
試験形式とスコアの違い

- TOEIC L&R:マークシート方式で、聞く・読むの2技能だけを測ります。
- TOEFL iBT:パソコンで4技能を約2時間で測る試験で、2026年1月21日からスコアの表し方が変わりました。総合点と各セクションは0.5刻みの1〜6で示され、改定後2年間は従来の0〜120に当たる参考値も併記されます。
- IELTS:約2時間45分で、スピーキングは試験官と1対1で話す面接形式です。
試験官との面接に慣れるには、英語の個人レッスンで講師に試験官役を頼むのも1つの方法です。
新しいTOEFLのスコアレポートに載る0〜120の参考値を、認めない大学や留学プログラムがあります。出願前に、募集要項が求めるスコアを確認してください。
英語資格の難易度ランキング
ランキングと言っても、英語資格の難易度を公式に順位付けしている機関はありません。そのため、ここでは国際的な物差しであるCEFRを使って難しさの目安を比べます。
CEFRで見る難易度ランキング

CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)とは、欧州評議会が定めた外国語の熟達度の国際基準で、A1からC2までの6段階で示されます。
文部科学省は主な英語試験とCEFRの対応を各資格・検定試験とCEFRとの対照表にまとめています。
この対応と試験範囲をもとに、合否が出る資格を難しい順に並べると次のとおりです。
| 順位 | 資格 | CEFRの目安 | 難しさのポイント |
|---|---|---|---|
| 1位 | ケンブリッジ英検 C2 Proficiency | C2 | CEFRの最上位レベルを証明する。 |
| 2位 | 全国通訳案内士(英語) | 対応表なし | 日本の地理・歴史や口述試験も課される。 |
| 3位 | 英検1級 | C1 | 広く社会生活で求められる英語を十分に理解し使える力が必要になる。 |
| 4位 | ケンブリッジ英検 C1 Advanced | C1 | 大学や職場で使う高度な英語力を証明する。 |
| 5位 | 英検準1級 | B2 | 社会生活で求められる英語を十分に理解し使える力が目安になる。 |
全国通訳案内士試験(英語)の最終合格率
2025年度
全国通訳案内士は、英語力に加えて幅広い知識が問われる難関です。日本政府観光局の発表では、2025年度の英語の最終合格率は15.7%でした。スコア型の試験は、CEFRの各レベルに当たるスコアを次の表で確認できます(TOEFL iBTの新スコアのみETSの公表値)。
| CEFR | 英検(CSEスコア) | TOEIC L&R+S&W | TOEFL iBT(新スコア) | IELTS |
|---|---|---|---|---|
| C2 | — | — | 6 | 8.5〜9.0 |
| C1 | 2600〜3299 | 1845〜1990 | 5〜5.5 | 7.0〜8.0 |
| B2 | 2300〜2599 | 1560〜1840 | 4〜4.5 | 5.5〜6.5 |
| B1 | 1950〜2299 | 1150〜1555 | 3〜3.5 | 4.0〜5.0 |
スコア換算は目安にとどめる
対照表は便利ですが、異なる試験のスコアを正確に読み替えるものではありません。たとえばTOEICの対照値は、L&RとS&W(2.5倍して合算)の合計で示されています。L&Rだけのスコアを当てはめると、実際より高いレベルに見えてしまうので注意が必要です。
そもそもTOEICは職場の英語、TOEFLは大学の講義の英語を想定しており、測る力の中身が違います。換算値は現在地を知る目安にとどめ、提出先には指定された試験のスコアを出しましょう。
英語資格の選び方【目的別】
英語資格は、何に使うかで選ぶべき試験がほぼ決まります。まずは3つの目的別の要点を押さえておきましょう。
基本:TOEIC L&R
追加:話す力の証明にTOEIC S&WやVersant
確認先:求人票の基準スコア
基本:英検
追加:志望校の指定に応じてGTECやTEAP
確認先:募集要項の試験と期限
基本:TOEFL iBTかIELTS
追加:英国のビザ申請ならIELTS for UKVI
確認先:志望校や移住先の要件
就職・転職・昇進
国内企業への就職や転職で英語力を示すなら、TOEIC L&Rが第一候補です。スコアで英語力を判断する企業が多く、数値で伝えられる点が強みになります。外資系企業や海外とのやり取りが多い職種では、話す力を示せるTOEIC S&WやVersantを組み合わせると説得力が増すでしょう。
求められるスコアは応募先によって違うため、求人票の基準を確認してから目標を決めてください。
大学入試・単位認定
高校生が大学入試に活かすなら、英検が最も選びやすい資格です。英語の資格・検定試験のスコアを出願資格や得点の換算に使う入試は少なくありません。ただし、志望校によってはGTECやTEAPを指定していたり、「受験日から2年以内」といった条件を付けていたりします。募集要項で使える試験と期限を必ず確かめておきましょう。
入学後も、英語資格の取得を単位として認める大学があります。
留学・海外移住
海外の大学や大学院に進学するなら、TOEFL iBTかIELTSを求められるのが一般的です。英語圏の国や大学によって指定が異なるため、志望校の出願要件を先に見ておくと安心です。
英国でビザを申請する場合は、英国政府が認める「IELTS for UKVI」が必要になることがあります。移住が目的なら、ジェネラル・トレーニングを指定されるケースがある点にも気を付けてください。
迷ったら、受ける資格より先に提出先を決めてください。提出先が認める試験・スコア・有効期限を確認してから申し込めば、受け直しの無駄を防げます。
英語資格を取るメリットと注意点
英語資格は「意味がない」といわれることもありますが、目的に合わせて選べば学習にも進路にも役立ちます。受験前に、メリットと注意点を確認しておきましょう。
取得するメリット
一番のメリットは、自分の英語力を第三者の基準で証明できることです。「英語が得意です」と書くより、級やスコアのほうが相手に伝わりやすいのは明らかでしょう。試験日という締め切りがあるので、学習計画を立てやすくなる効果も見逃せません。
結果を分析すれば苦手な技能が見えてくるため、普段の英語の勉強法を見直すきっかけにもなります。
有効期限と提出先の条件
英語資格の「有効期限」には、試験自体が定める期限と、提出先が独自に設ける条件の2種類があります。

TOEFL iBTは受験日から2年を過ぎるとスコアを送付できず、IELTSも結果を2年間を目安に扱うよう案内しています。
英検の合格は留学以外の用途なら半永久的に有効とされますが、提出先が期限を定めることもあるため、昔の合格証が使えるとは限らないわけです。
受験の時期は、書類を出す時期から逆算して決めると確実です。
英語資格の対策は個人レッスンで効率よく
聞く・読むは独学でも進めやすい一方、話す・書くは誰かに見てもらわないと伸び悩みがちです。試験に合わせた指導を受けたいなら、講師と学習者をつなぐプラットフォームSuperprof(スーパープロフ)を活用してみてください。
Superprofが選ばれる理由
- 登録無料・仲介手数料なし:先生と直接やり取りする仕組みのため、レッスン料を抑えやすいのが魅力です。
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- 1,000以上の多彩な科目:資格対策ができる英語の先生はもちろん、ほかの外国語まで幅広く対応しています。41万人以上の講師から目標に合う先生を探せます。
まとめ
英語資格には、国内で定番の英検とTOEICや留学向けのTOEFLとIELTSをはじめ、入試向けや通訳・翻訳の専門資格まで多くの種類があります。難しさはCEFRで比べられますが、試験ごとに測る力が違う点も忘れないでください。迷ったら、使う目的と提出先の条件から逆算するのが近道です。試験が決まったら、試験日を目標に準備を始めましょう。
あなたが英語資格を取りたい一番の目的は何?
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