Chapters
- 01. 海外へ移住する理由
- 02. フランスのいいところ
- 03. フランスのインフラ
- 04. フランスの医療
- 05. 言語と文化に浸る
梅雨や台風の時期には特に厄介な日本の天気。そんなシーズンには、かつて訪れた南フランスの穏やかな天気を恋しく思うなんてことも。
インターネットで検索すると、南フランスの天候は常に穏やかであるとわかります。住むには理想的な環境ですよね!
他国への移住な簡単に決められることではありません。移住した後の暮らしはどんな経験になるのかを視野にいれ、あらゆる面を注意深く検討する必要があります。
まず、フランスのどこに移住したいのでしょうか?地方でしょうか?それとも、マルセイユ(フランスで都市圏人口第三位)などの都市でしょうか?
資金はどうしましょう?退職している人や個人的に裕福な人は別として、基本的には賃金を稼ぐ必要が出てきます。ですから、海外での仕事探しは重要なテーマになるでしょう。
学齢期の子どもがいる場合は、フランスの教育制度を調べる必要もあります。
また、老齢の家族を連れていく場合や、自分や家族に深刻な健康問題があるというような場合は、移住先での医療事情も調べておく必要があるでしょう。
このように、検討事項は山ほどあります!
移住すれば、異なる通貨の使い方を知ることはもちろん、ニュースが現地の言葉でしか放映されない環境にどう適応していくかも重要になってきます。
これらの要素を検討する中で、移住に対するモチベーションが下がることもあるかもしれません。育った母国や大事な親族から離れ、移住するのは大変なことなのです。
観光客として海外を訪れるはいいとしても、実際に生活をするのはどうでしょうか?
日本のコンビニおにぎりを簡単には食べられなくなってしまうかも、などという心配もあるかもしれません。
けれど、下にご紹介するフランスに住むメリットを読めば、移住は「可能なこと」だということがわかっていただけるでしょう。

海外へ移住する理由
人々が海外へ移住する理由は様々ですが、例として以下のものが挙げられます。
- 退職:育った国とは別の文化の中で老後を過ごしたいと考えて
- 生活費と生活の質の向上を求める人が多くなっています。
- 仕事:条件のよい仕事を求めて
- 海外の企業に採用される場合や日本の企業から転勤を命じられる場合があります。
- 起業:企業のためのインセンティブや好条件が用意されている国があります。
- 常に新しいチャレンジを求め、視野を広げるための移住
- こういった理由で海外移住する人たちは、1つの国で数年暮らしたら、また別の国に移動する傾向があります。
- 1つの国で永住するため
様々な理由がありますが、フランスに移住したいという方のために役立つ情報を以下にご紹介します。
フランスのいいところ
居を構える
フランスに移住するとなると、まず住む家やアパートについて考える必要が出てきます。賃貸にするか購入するかを決めなければなりません。
その答えは、フランスのどこに住むかによっても変わってくるはずです。
壮大な緑あふれるロワール渓谷で家に住みたいのか、フランスの都市部でアパートに住みたいのか。
また、フランスでの仕事がすでに確定していれば、住む場所のオプションも狭まってきます。当然ながら、職場に遠くない場所に住んだ方が便利だからです。
フランスの家を購入するのも、夢ではありません。インターネットで、過去にフランスで物件を購入した人のブログや、不動産情報などを検索してみましょう!
フランスで働く
フランスで仕事をする上で、余暇の時間がたくさん得られる週35時間労働は大きな魅力となっています。
ただし、必ずしも35時間かというとそうではなく、フランスで働く海外からの労働者の多くが「もっと多く働いている」と回答しています。
フランスは起業に有利な国です。
Ernst &Young では、起業する費用が安く、手続き等があまり複雑ではない国の1つにフランスが挙げられています。
ただし、有効な在留資格、労働許可証、事業証明書、学歴証明など、必要な条件や書類を揃える必要があります。
新企業サポートのため、フランスの銀行は、新事業に経済的助成を行うことが義務づけられています。
また、フランス政府が展開する NACRE 計画では、利息なしの小企業向けローンや起業する人へのアドバイスが提供されており、課税や社会的費用の負担など様々なトピックについて相談することができます。

フランスで学ぶ
一般的に、教育というと小学校に入る前の幼児を思い浮かべるのでは。
フランスに移住した後、子どもが学校の学習についていけるかが心配かもしれませんが大丈夫です。言語を速く習得するには、イマージョン(その国の言葉や文化に身を置く)環境が望ましいからです。子どもが速くフランス語を習得できるように、Superprof でフランス語の先生を探すのもオススメです。
学齢期の子どもの場合、インターナショナルスクールに入れるというオプションもあります。フランスには、各地に105校以上のインターナショナルスクールがあります。
住む県を探すときにも、そういった教育機関について調べておきたいものです。
さて、子どもはそれでいいとして、自分自身の教育についても検討しなければなりません。
フランスで働くには、その仕事の分野で必要とされる教育歴およびフランス政府発行の資格が必要となります。
よって、建築家として働くにしろ、フリーランスの写真家として働くにしろ、学校に入学して一定期間学ぶ必要が出てくるかもしれません。
フランスには高く評価される大学が数多くあるので、自分が興味のある分野を学ぶことができるでしょう!
移住後に役に立つ、フランス語のフレーズについても読んでみてください。
フランスのインフラ
ウォールストリートジャーナルで、フランスはイノベーションを受け入れる準備が最もできている国として伝えられています。
これは、高速道路、快速列車、空港がしっかり整備され、他のどのヨーロッパ諸国よりも少ない制約のもとに運営されているのが大きな理由でしょう。
南フランスを高速列車で旅することができたら素敵ですよね!
さらに、海岸沿いには、くつろいだひと時を過ごせるビーチだけでなく、海外への貨物輸送や輸入を行っている港が数多くあります。
貨物輸送は関係がないという事業の場合も、フランスではブロードバンドインターネット接続が全土に普及しているという点は魅力なのではないでしょうか。
フランスはテクノロジーに関しては、他国よりもかなり進んでいます。
常にコミュニケーションが必要とされる事業の場合は、フランスなら多くのメリットを享受できるでしょう。
交通・輸送や通信などの、移住に伴うインフラについての不安も、フランスなら軽く払拭してくれるはずです。
フランスの医療
フランスの医療制度は、世界一レベルであると言われています。
例えば、海を挟んでお隣のイギリスと比べて、病院用ベッドの数は2倍以上、看護師の数も2倍近く多くなっています。
高齢化と医療費用の上昇に悩まされていはいるものの、フランス人はその医療制度を支持しています。
フランスに移住する場合、社会的費用は予算に入れておくべきです。社会的費用を払うと、最終的に出費を相殺することができます。
さらに、給料は医療税が差し引かれた上で渡されます。自営業の場合、社会的費用を少し多めに払う必要も出てきます。これにより、あなたや家族にかかった医療費が相殺される仕組みです。
退職後、海外で暮らしたいという人は、高齢者向けの医療保険にどのようなものがあるのかよく調べてみましょう。
どのようなケースにしろ、フランスの医療制度のメリットを享受するには、海外在住者向けの医療保険に入る必要があります。

言語と文化に浸る
イマ-ジョン(ある国の文化と言語に浸る)環境では言語的な課題はつきものですし、多様な物事の手配やプランニングなども大変です。
銀行や仕事を見つけたりと、考えるべきことがたくさんあります。
Numbeo では、住みたい地域での生活費について調べることができます。
他の国で新しい生活を始めるのはワクワクしますが、その地に慣れることができるのかという課題もあります。
どんなに移住が楽しみでも、移住後にはカルチャーショックを経験するかもしれません。
Expat Forumなどのサイトでは他の国に移住したことのある経験者から、アドバイスを得ることができます。
交通機関から市民権の変更まで、様々なテーマについてヒントが見つかるはずです。
移住したら、その地域に住む日本人と連絡をとって、友達になり、一緒に旅行することなどもできます。そうすれば、新生活がはじまって、社会から孤立していると感じるようなこともないでしょう。
色々述べてきましたが、何とかなるものです!しっかりと計画をして、一歩踏み出してみませんか。仕事でも旅行でも、移住でも、あるいは、仕事を目的達成の手段としてフランスへ行く場合でも、母国を出て暮らすと本当に貴重な経験が得られるはずです。
最後に、フランスの海外移住をしてみたいなら、現地の言葉を身につける必要も出てきます。Superprof で 東京のフランス語のレッスンを探したり、フランス語のオンラインレッスンを受講したりしてみましょう!
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