Chapters
- 01. フランスに留学する
- 02. 移住して仕事をする
- 03. ビジネスを始める
- 04. フランスでボランティアをする
フランス語の独特のリズムとメロディーに魅了されている人も多いのでは。フランス南部での休暇は素敵すぎて、何日あっても足りないと感じるものです。
フランスの言語と文化に染まりたい。そんな想いを抱いている人もいるでしょう。
あなたがフランス語のコースを1、2年間受講して、中級レベルに達したとしましょう。それで充分でしょうか?いいえ。やはり流暢に話せるようにまでなりたいですよね!
どんな言語でも流暢に話せるようになるには、完全なイマージョン(その言語や文化に浸ること)環境が理想的です。これは、フランス語でも同様です。
完全なフランス語環境に身を置くためには、フランス語圏の国に住むのがベストでしょう。
言語や習慣を学ぶ前にその国に移住するというのは、順番が逆なようにも思えますが、やはりその国に行って現地で言語を学べば速く身につくものなのです。
フランスで暮らすためにはいくつかの方法があります。これが今日のテーマです。
読者の皆さんの生活環境を知っているわけではありませんので、以下の提案が自分には当てはまらない、使えないという場合もあるでしょう。しかし、考えるきっかけにはなるはずです。

フランスに留学する
大変な努力が必要とされる厳格なフランスの教育制度。会話レベルのフランス語を話すという人でも、矢継ぎ早に話す先生に圧倒されたり、複雑なカリキュラムに唖然としてしまったりすることでしょう。
フランスの学校では、多くの労力や時間が必要とされます。具体的にご説明しますね。
フランスの大学に入学するには、バカロレアの資格が必要です。
フランスで高等教育を受けたいなら、入学する前に DELF (フランス語の資格試験)を受ける必要があったりもします。
実際、フランスに移住して就職する場合も DELF が必要となるでしょう。
すでに大学の学位を持っていて、フランスの高等教育が必ずしも目指すところでないという人もいることでしょう。その場合は、自分の好きな分野―芸術や音楽など―のクラスを取るのがよいかもしれません。
もちろん、言語のクラスを取るのもいいですね!
フレンチ・リヴィエラにある Centre International D’Antibes は、30年以上にわたる学生受け入れの実績があります。
特に若年層や成人向けに用意されたコースで確かな言語の授業を提供してきた機関です。
家族向けのクラスもあり、自分の子どもと一緒に言語を学ぶこともできます!
DELF 受験を考えている人は、この学校の卒業生の97%が合格しているという事実も知っておきたいところ。ぜひ、その仲間入りをしたいものですね。
同校のサイトを見ると、各種クラスや宿泊施設の割引クーポンが記載されています。
モンペリエの Institut Linguistique Adenet(ILA) でも、同種のプログラムを提供しています。
集中コースもあります。10人以下のクラスで、文法や語彙力の力が試され、話すエクササイズをたくさん行って発音を特に強化できるプログラムです。
また、一般的なフランス語コースもあります。
クラスの人数は変わりませんが、生徒一人ひとりが上達できるように先生が個々に配慮しながら教えてくれます。
こういったコースでは、文法のスキルも学びますが、それよりもコミュニケーションに焦点が置かれます。
5か月間フランス南部に滞在できるなんて夢のよう。そう考えるあなたには、フランスの文化と言語に浸りながら学べる最適なオプションかもしれません!
ILA を通して、動詞やフランス語の独特な言い回しを学べるだけでなく、人と交流したり観光したりするチャンスが多く得られるでしょう。
学生向けのアクティビティやお出かけ(例:街歩きやワインテイスティング)なども定期的に企画されるので、楽しめます。
つまり、フランス語を話しながら新しい友達を作れる嬉しいチャンスがたくさん得られるというわけです。
移住して仕事をする
日本語を話すあなたは、フランスでどんな仕事ができるでしょうか?
1つは日本語の先生というオプションが考えられます。
フランス日本語教師会などでは、フランスで日本語を教える教師たちのコミュニティが形成されています。
また、Superprof で日本語を教える先生として登録し、Skype で日本語のレッスンをすることもできます。
フランスに移住する前に、先生としての経歴をそのように築いておけば、現地に行ってから同じ生徒さんに教えられるというメリットも!

海外勤務のチャンスを探す
今グローバル企業に勤務している人や、今後国際展開していく動きのある企業に勤めているという場合、フランス語のクラスを受講しておけば、思わぬ形で見返りがあるかもしれません!
あなたが今勤務する会社で、リールに支社を構える動きがあるとします。そうなれば、日本のオフィスからその海外支社に社員を送る必要が出てくるかもしれません。
これは、願ってもないチャンスが巡ってきたと言えるでしょう。
雇用されている状態を維持しながら、夢の国に移住するサポートが得られるのですから!
当然ながら、フランスに移住して、すでにあるフランス語を最大限活用しつつ、そのスキルを高めていくことができます。
フランスで仕事を見つける最後の方法は、フランスの雇用先に連絡し職を探すことです。
いやいや、もう一つ方法がありました…
ビジネスを始める
フランスは事業・企業の受け入れに前向きと言われています。この理由を見ていきましょう。
Ernst &Young では、フランスは主要20か国(G20)の中でも、起業において費用が安く複雑性を回避できる国の一つであると報告されています。
フランスで起業する最大のメリットは、国のインフラ(特にテレコミュニケーションの分野)が他の国よりずっと進んでいるということでしょう。
起業するための準備には、言語習得があり、特にビジネスに関するフランス語の語彙を身につける必要があります。
他にも、起業準備として以下のことが挙げられます。
- DELF Pro または DELF を受験する
- ビジネスを始めるために必要な資格を得る
- フランス政府は、特定のディプロマや開業のためのライセンス所有を義務付けています
- 事業計画や財務予測を提出する
事業予測を立てる上で、その地(移住先)に一定期間住み、あなたと似たようなビジネスを運営するフランス人の話を聞くのは有効かもしれません。
関係を構築し、必要な時にサポートしてもらうというのも一つの手です。
また、移住する前に、日本のアリアンス・フランセーズに訪問するのもオススメです。
フランスについてのパンフレットや、事業をスタートさせるための手引きなどがもらえるかもしれません。

フランスでボランティアをする
自由な気概を持ち、フランスであらゆる経験・学びをしたいという人は、いくつかホームステイをしてみるといいかもしれません。
当然ながら、新しい言葉を覚えたいという人のすべてが、クラスを受講したり旅行をしたりするための資金を持っているわけではありません。
自由な精神の持ち主で学びに意欲的な人であっても、食事や安全な滞在先などは現実的な問題として浮上します。
そこで、ホストファミリーと暮らしてフランス語が話される環境に身を投じることで、深い文化的経験ができる HelpX というサイトがオススメです。
HelpX は、フランスの家族の家で仕事をする代わりに食事と宿泊が提供されるプログラムです。
このプログラムでフランスの住居に住めば、ビギナーであれ中上級者であれ、リラックスした歓迎モードの中でフランス語を練習することができます。
教室での授業ではないので、滞在先の家にたまたま有資格の先生がいたという場合を除き、フランス語の先生もいません。
2週間、あるいは、2か月など、各家のニーズによって滞在できる期間が異なってきます。
庭の手入れ、動物の世話、軽度の建設作業、または、オーペアを任されることもあるでしょう。どんな仕事でも、そこに住むことで、フランスの文化に触れ、言語を習得できるのが魅力です。
このプログラムの最大のメリットは、様々な経験ができるということでしょう!
ナントで大工のワークショップに参加し、その後、自分が日本語の先生となって一対一で会話練習をするなど…すべて無料で様々なアクティビティを楽しめます。
数週間ごとに場所を移動するのが嫌ではなく、少しの手荷物で旅行するのが好き。そんなあなたなら、美しいフランスを巡りながらフランス語を話せるようになるよいオプションと言えるでしょう。
様々な地を巡りつつフランス語力を高めたら、フランスの好きな都市で DELF を受験し、アパートを見つけてフランスでの新しい生活に入るというのもいいですね。
いかがでしょうか?
まだフランスに移住する気にはなれないという人も、東京でフランス語のコースを検索してみましょう。
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