Chapters
- 01. 右利き用バイオリンと左利き用バイオリン
- 02. バイオリンの弓の持ち方
- 03. 右手をリラックスさせる
- 04. 様々なバイオリンテクニック
バイオリンが楽器の中で最も完璧であるとすれば、ギリシャ人は人間の思考におけるバイオリンね。」ーヘレン・ケラー
バイオリン、ビオラ、チェロは、テクニックの習得が大変であることで知られています。
誰もが一度は、何らかの楽器を習ったことがあるのではないでしょうか。弦楽器のうち、ギターファンは多くいますが、バイオリンを弾くのが好きだという人は多くありません。
実際、バイオリンを弾けるようになりたいと思っている人は数多くいます。しかし、費用が高い、弾くのが難しいなどという理由で弾いていないだけなのです。特にバイオリンの道具の購入にはお金がかかります。
確かに、これは間違ってはいません。バイオリンは弾くのが難しく、一銭もかけずに習得するのはほぼ不可能です。しかし、適切なリソースと計画をもってすれば、想像よりもずっと安く、楽に習得できるのです。
今回は、右手でバイオリンを弾く方法についてご紹介します。
右利き用バイオリンと左利き用バイオリン
右利きの人は、バイオリンを左肩に置き、右手で弓を持ちます。そして、左手でネックを押さえながら音を出します。

器用かつ柔軟に音楽性を持って弦を弾くには、右腕と右手をしっかり動かせなければなりません。
バイオリンの習得は骨の折れる作業です。特に独学の場合はそうでしょう。バイオリンを初めて習う場合、レッスンを受けることをお勧めします。弾き始めは特に、以下のことが大切だからです。
- 悪い癖をつけない
- 正しい姿勢を身につける
- 音楽理論を学ぶ
- 楽譜を読めるようになる
- バイオリンを正しく持つ、など
バイオリンの習い始めたばかりのときは特に難しいと感じ、モチベーションが下がってしまうことがあります。
バイオリン指導の主な目的は、バイオリンで音楽を奏でる楽しみを知ってもらうことに加え、ビギナーに音楽的トレーニングを提供することです。ボーイングテクニックの良し悪しで、バイオリンのスキルレベルも変わってきます。
オーケストラを見ていると、バイオリンの弓が皆同じ方向を向いていることに気づきます。実際、(フランスやイギリスの)音楽学校では、「右利きバイオリンで弾きます」と同意しない限り、左利きのバイオリニストは入学できませんでした。
左利きのバイオリニストが弾く場合、右利きの人と全てが反対になります。弦は反対の順番に並び、ブリッジ、ナット、バスバーも全て反対です。個別指導で生徒が左利きの場合、先生は(自分も左利きだという場合を除き)教え方を調整する必要が出てきます。良い音を出したり曲を弾いたりするために、すべての動きを逆にしなければならないので、指導が大変になるでしょう。
左利きの人は10人に1人と言われているため、右利きの人が左利き用のバイオリンで弾くよりも、左利きの人が右利き用のバイオリンで弾いているケースの方が各段に多くなっています。左利きの人が少ないため、メーカーや楽器職人は左利き用の楽器を多く製造していません。
ですが、左利きでも上手い人は上手いもの。史上最も有名な音楽家の中には左利きの人物もいました(シューマンやベートーベンなど)。
音を正しく出すには、前腕と手首で弓を導いてやる必要があります。また、バイオリンの弓の持ち方にもコツがあります。
バイオリンの弓の持ち方
チューニングをして、弓に松脂を塗ったら、弓の使い方を学びましょう。

先ほども言いましたが、バイオリンで質の高い音を出すには弓をしっかり持つことが基本です。バイオリンの弓の持ち方には、理論があり、また、実践がモノをいいます。
弓を単に持つこと自体は大変なことではありません。しかし、正確に弓を動かして音を出すのはとても複雑な作業です。
弓のスクリューのすぐ横のサムグリップ(パッド)の近くに、人差し指の真ん中を当てます。次に、弓の下の方の平らになった部分に、小指を丸めながら置きます。人差し指と小指が自然に弓の上の部分を覆うようにしたまま、下側に親指を置きます。手は、小石を持ったり、壁を登ったりするときのように、リラックスさせつつも簡単には曲がらない程度に力を入れます。
いい音とニュアンスを出すには、弓を動かす速さ、弓で弦にかける圧力、弓 がブリッジに対してどの位置にあるかが関係してきます。
これが共鳴と呼ばれるものです。次に、弓の空中での動かし方を学びます。円ではなく8の字を描くようにするのが理想的です。YouTube には、このテクニックを紹介している動画がたくさん投稿されています。
右手をリラックスさせる
鎖骨とあごにバイオリンを当て、しっかりした姿勢で弾く準備ができたら、右手で弾いていくことになります。

弦の持ち方に慣れるために、まずは開放弦を(弦を押さえずに)弾いてみるといいでしょう。必ず正しい姿勢を保ってください。
弓毛をブリッジとネックの中間に置き、空洞部分の真上に弓が来るようにします。弦の上で弓をまっすぐ動かします。流動的かつ滑らかなイメージで。
弓に力を入れる(圧をかける)ほど、音が大きくなります。ニュアンス(フォルテシモ、フォルテ、メゾフォルテ、ピアノ、ピアニッシモなど)を出したいときには、右手の力加減を調整しましょう。
バイオリンでは連続した音を出したいので、弦から弓を離すことはあまりありません。連続した音がでないときは、松脂を塗りましょう。正しい音を出すには、弓の動かし方が重要です。
開放弦だけを鳴らして、弓の動かし方を練習する方法はたくさんあります。1つの弦の慣らし方がわかったら、次の弦に移って、異なる高さに慣れていきましょう。
その練習が終わったら、今度は左手で弦を押さえて音を出していきます。ひとつの音を正確に出せるようになったら、一つの弦の上で弓を動かしつつ、人差し指から離した位置に中指を置き、次には薬指を置いてみるといった順序で練習してみましょう。
様々なバイオリンテクニック
基礎的なテクニックが身についたら、さらには上を目指しましょう。ギターやピアノと同様、一日にしてバイオリンをマスターすることはできないのです。

バイオリンの弓のテクニックをマスターするには、たくさんの練習が必要です。
また、他にもたくさんのテクニックがあります。
- デタッチ(Détaché)
- コレ―(Collé)
- レガート(Legato)
- ルレ(Louré)
- マルテレ(Martelé)
- スタッカート(Staccato)
- ジュテ(Jeté)
- ソティエ(Sautillé)
- スピッカート(Spiccato)
- ビブラート(Vibrato)
どんなアタックをつけるにしろ、次のことを意識しましょう。
- D線(3弦)を弾く位置に肘を持ってくる
- 弦から弦へ移る時には、肘をまっすぐに動かす
- 反対に進むときには、肘を下げる
- 弓が水平に動いているような印象を与えるように弾く
- G線(4弦)に移るときは、弓を下げる
- 1つの弦を弾いているときには、肘を同じ高さに保つ
バイオリンを習うのに、あなたには音楽学校やミュージックスクールが向いているでしょうか?あるいは、近くのバイオリンの先生を探して指導してもらう方がいいでしょう?
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個別指導の場合、その授業の生徒はあなただけです。つまり、あなたとあなたのニーズに合わせて授業が調整・展開されることになります。例えば、楽しみのためにバイオリンを習うなら、自分の好きな曲を課題曲として教えてもらうことができます。あるいは、音楽学校の入学試験のために練習したいのなら、テクニックの洗練に焦点を置くことができます。
また、ウェブカメラを使ったオンライン指導も利用できます。近くに先生がいない場合や、地方に住んでいる場合などは便利です。
バイオリンを習い始めたばかりの場合、近所迷惑にならないようバイオリン用ミュートの購入か、エレクトリックバイオリンの使用を検討しましょう。
バイオリンを習い始めたばかりのときに苦情がきてしまっては、モチベーションは下がる一方です。諦めずに頑張りましょう!すぐに上達を感じられることでしょう。
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