中華料理のレシピではインパクトの強いはっきりした味にするため、旬の新鮮な野菜、魚、肉、野菜、米、麺を組み合わせているため、バランス、香り、味、栄養に優れ何度でも食べたくなる料理ができあがります。
これが、中華料理が世界中であっという間に大人気になった理由です。世界各国の繁華街では、テイクアウトの中華料理は常食のエスニックフードになっています。
料理を思い浮かべてお腹を鳴らしながら近所の中華料理店に電話をかける時には、その料理の起源に考えを巡らすことはないでしょう。
大半の中華料理は数千年を経て洗練され、現在では多様な調理法、技法、味が生み出されています。
中華料理の技法
- 炒める:食感が楽しい卵炒飯など、簡単ですぐに美味しい料理をつくれます
- 蒸す:ヘルシーな調理法として、点心など多くのレシピで使われています
- 茹でる:最も単純な調理法で、ブロッコリーのオイスター煮などの料理がつくれます
- 揚げる:野菜が入った春巻きや焼きそばなど、サクッと香ばしい食感の料理がつくれます
- 炙る:炎やオーブンの上で焼くことで、有名な北京ダックのように皮がパリッとして中の肉がジューシーな料理ができあがります

中華料理に欠かせない調味料のリスト
中華料理では独特な味を多様に組み合わせてお互いの味をひきたてることで、私たちが大好きな美味しい料理を生み出しています。食べている時には気づかないかもしれませんが、下記のように複数の調味料が幾層もの味を形成しています。
中華料理に欠かせない調味料
- 老抽:大豆が原料ですが、他の醤油に比べ微かに甘く、塩分は少なめです
- 生姜:料理に辛味を加える他に、肉をやわらかくするためや魚の殺菌にも使われます
- チリソース:料理にピリッとした刺激を加えます
- 焙煎ゴマ油:多くの料理に使われる主要調味料で、風味を加えるため最後にふりかけられます
- 黒酢:色は醤油に近く、麦や木のようなつんとした香りがします
- オイスターソース:漬け汁に使われることが多く、独特な風味により料理の味を高める有名なソースです
- 五香粉:強烈な香りがする香辛料です
- グルタミン酸ナトリウム:素材の味を高めます

かつては、風味豊かな中華料理のレシピは謎で、食材の購入は困難で料理も敷居が高く感じられましたが、現在は中華料理店やテイクアウト店、厨房だけに限定されていません。以前は門外不出だった調味料も、今では近所のスーパーマーケットで購入できます。加工調理済みの中華料理やレトルト食品はすぐにつくれ、テイクアウトの味を自宅で楽しめます。
人気の中華メニュー
私が幼かった頃、1番好きな曜日はずっと金曜日でした。これは週末で次の日学校が休みになるからではありません。金曜日は家族で中華料理のテイクアウトを注文して、本物の中華を楽しむ日だったからです。私は中華麺、炒飯、甘酸っぱい中華料理を食べて成長しました。
私は生姜、葱、醤油、ゴマ油、チリソースの風味豊かな中華料理が大好きでした。金曜日には、私は好きなメニュー4皿を選ばせてもらえました。いつも長い間カラフルなメニューを見て、豊富な料理の説明にじっくり目を通していました。けれど、私はいつもエビ炒飯、焼きそば、春巻き、鶏の甘酢炒めという同じメニューばかり注文していました。

私の両親はもっと好奇心が旺盛で、鴨肉の黒豆炒め、蟹の炙り焼き、炒飯などいつも違う料理を注文していて、カシューナッツの他にチンゲン菜、白菜、ブロッコリー、クルミ、タケノコなどが入っていました。もちろん甘く香りの良い色んな味の炒飯も注文しました。
今でも中華料理の甘酢っぱいオレンジ色に光るソースを見ると唾がたまります。甘酢炒めは大好きなソースでした。私はいつも時間をかけて鶏の甘酢炒めを食べ、チリソースの最後の一滴まで味わい尽くしました。面白いことに、友人宅や友人の実家に行って中華料理を出前すると、彼らは私の家族と同じような料理を注文していました。

卵や鶏肉入り炒飯、エビ焼きそばなどの炒麺、春巻き、酢豚やエビチリなどの他にも、鶏肉とトウモロコシの濃厚なスープは外せません。思い浮かべると、また唾が溜まってきそうです。
中華料理は美味しいメニューがたくさんあります。多数の調味料を混ぜ合わせて新しい料理を生み出すことで、世界中の人々から愛される美味しい中華料理のメニューを維持してきました。
自宅でつくれる簡単な中華料理のレシピ
料理に自信がない人でも簡単に美味しい中華料理をつくれるレシピをご紹介します。食材は全て近所のスーパーや現地のエスニック専門店で購入できます。1回中華料理をつくったら、また繰り返しつくる自信がつくでしょう。あなたがつくった本物の中華料理を食べて「コツ」を伝授して欲しがる人たちの間で、ディナーの度に話題の中心となるでしょう。
レシピがお気に召して、他の中華メニューも気になる方は、BBCが公開している、自宅で料理できる中華料理のレシピをご覧ください。
鶏肉とトウモロコシのスープのレシピ
- 茹でた、または蒸した鶏胸肉:1/2
- グリーンジャイアントのトウモロコシ缶:1缶
- 溶き卵:1個分(塩少々)
- 水:300ml
- コーンスターチ:1/4カップ
- 塩コショウ、味付け用の中華だし
- (お好みで)仕上げ用の葱と焙煎ゴマ油
- (お好みで)米麺
- 調理時間:10分未満
- 2人前の材料
鶏肉とトウモロコシのスープのつくりかた
- 高温に熱した中華鍋またはフライパンに大さじ1杯の油を投入します
- 鶏肉を焦げ目がつかない程度に炒めます
- 水を加えてスープをつくります
- トウモロコシと調味料を加えて、3~5分煮ます
- スープにとろみがつくまでコーンスターチをゆっくりと加えて、よくかき混ぜます
- 帯状の卵が浮かぶまで、卵を少しずつ加えながらかき混ぜます
- 火から外します
- 葱をまぶし、ゴマ油を数滴ふりかけます
これで、満足できる味わいの中華風スープのできあがりです。アレンジを加えたい場合は、野菜や米の中華風ソースとしても使えます。

鶏肉入り焼きそばのレシピ
- 中華麺または米麺:400g
- 葱の白い部分:1/2本
- みじん切りの野菜1~2種類(お好みで)
- 茹でた、または蒸した鶏胸肉:1枚
- 老抽:大さじ1杯
- 塩:大さじ1/4杯
- 中華だし:大さじ1/4杯(または生抽小さじ1杯)
- モヤシ:ひとつかみ
- 植物油
- 仕上げ用の刻み唐辛子
- 調理時間:30分未満
- 2人前の材料
鶏肉入り焼きそばのつくりかた
- 高温に熱した中華鍋またはフライパンに油を投入します
- 油が熱くなったら葱を加えてよく炒めます
- 鶏肉を加え2~3分炒めます
- 塩と麺を加え、麺がほぐれるまで数分間炒めます
- 醤油または中華だし、モヤシを加えます
- 仕上げに葱を添えます
この簡単につくれる鶏肉料理はおかわりしたくなるので、倍の分量でつくっておいてもいいでしょう。

酢豚のレシピ
漬けこみ用(豚肉は前日から下ごしらえ)
- 豚肉(お好きな部位):250g
- 老抽:大さじ1杯
- 塩:大さじ1杯
- ベーキングパウダー:大さじ1/2杯
揚げ物用
- 卵:2個
- 薄力粉:1/2カップ
- ニンニク:大さじ1杯
- お好みの野菜:1カップ
- ピーマンやパブリカ:2カップ
- パイナップル:2カップ
甘酢タレ
- ケチャップ:1/4カップ
- 水:1/4カップ
- 砂糖:1/4カップ
- 酢:1/4カップ
- プラムソース:大さじ2杯
- コーンスターチ:大さじ1杯
- 塩:ひとつまみ、または調整
- お好みに合わせてチリソース
- 調理時間:10分未満
- 2人前の材料
- コツ:同じレシピで豚肉を鶏肉に代えれば、酢鶏をつくれます
酢豚のレシピ
- 豚肉を角切りにしてボールに入れて、下記の調味料を加えます
- 大さじ1杯の醤油、大さじ1/4杯の塩、大さじ1/4杯ベーキングパウダーを加えます
- よくもみこみ、肉がやわらかくなるようにひと晩ねかせます
- 卵2個を溶き、角切りにした豚肉を卵に浸してから小麦粉をまぶします。これをもう1度繰り返します
- 深鍋(推奨)のWokまたはフライパンに油を350℃になるまで熱します
- 豚肉を二度揚げします
- 火から外します
- タレの全材料をフライパンに入れます
- かき混ぜながら中火で炒めます
- 泡立ったら弱火にして、とろみがつくまで加熱します
- 火から外します
- 中華鍋(またはフライパン)を熱します
- 油とニンニクを大さじ1杯ずつ追加します
- パイナップルとピーマンを加えて3分間炒めます
- 豚肉とソースを入れて、
- よくかき混ぜて火から外しまず
豚肉の中華料理の慣性です

ベジタリアン向け卵炒飯のレシピ
- 残り物のご飯:250g
- 老抽
- お好きな野菜のみじん切り
- 卵:1個
- 豆腐(お好みで)
- 塩コショウ、味付け用の中華だし
- 調理時間:10分未満
- 2人前の材料
卵炒飯のレシピ
- 前日のご飯に老抽を加えます
- ご飯に醤油がよくからむまで混ぜ合わせます
- 卵を溶きます
- 高温に熱した中華鍋またはフライパンに大さじ1杯の油を投入します
- 美味しい料理をつくるために、フライパンはできるだけ高温に保ってください
- 卵を加えて素早くかき混ぜますご飯と野菜を投入します
- フライパンを激しく動かして、全ての米に火が通るように5分間、精力的にかき混ぜます
- 火から外します
風味豊かな中華料理
中華料理時短レシピ
大半の中華料理やレシピは20分以内でつくれるので、仕事で疲れた日のごちそうに最適です。また、どんなシチュエーションでも家族や友人にふるまって褒めてもらえます。上記の食材は近所のスーパーマーケットで手に入ります。クリスピーな食感やサクッとした食感、中華ソース、乾物、ピーナッツやカシューナッツなどの木の実など色んな食材を試してみて料理を楽しみましょう。
必要なものは食に対する情熱と、自分の料理に対する自信、練習すれば上手になるという確信です。 このスタンスがあれば、必ずテイクアウトの中華料理よりも美味しい本物の中華料理をつくれます。
本格的な中華料理を楽しむ場合、お箸を使って食べてみましょう。
さあ、ごちそうの時間です。
召し上がれ!
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