Chapters
- 01. 香辛料における食文化の違い
- 02. 食材の調理方法の違い
- 03. 西洋料理と東洋料理の味の違い
- 04. 醤油 VS オリーブオイル
ヨーロッパの料理とアジアンフードは多くの点で差異があります。アジアには揚げ春巻き、寿司、卵炒飯、蒸しエビ、醤油、ニョクマム(魚醤)、北京ダック、酢豚、チキンヌードルがあります。欧米ではパスタ、フォンデュ、フィッシュ&チップス、羊肉のあばら肉の炙りなどが有名です。
西洋料理と東洋料理の優劣は好みの問題なので、ここでは議論しないことにします。ここでは、魚介類、チリ、ハチミツなど共通の食材を使った場合の中華料理、ベトナム料理、和食と西洋料理の違いについて説明します。
食文化の違いとしては、アジアンフードでは料理に塩味と甘味と酸味など正反対の味付けをする傾向があるのに対し、西洋料理では風味や甘味など特定の味にこだわる場合があります。
この記事では西洋料理と東洋料理の違いについて説明します。
アジアンフードな簡単なレシピもご覧ください
香辛料における食文化の違い
文化とアイデンティティは、現地の料理に反映されます。食文化を分析すると、この意味が理解できるでしょう。

西洋と東洋では文化も全く異なります。英国のフィッシュ&チップスは塩味と酸味が特長です。一方、寿司には醤油、ガリ、ワサビが添えられます。
アジア(中国、ベトナム、インド、ラオス、韓国など)や欧州(英国、フランス、スペイン、イタリア、ハンガリーなど)は国の数が多いため、ひとつの国の文化で語ることは不可能です。
国により料理は異なりますが、使用する食材には大きな違いはありません。
- アジアでは市場が栄えていますが、西洋ではそれほど普及していません。英国ではすぐ近所に大きなスーパーマーケットがあるのに地元の市場に行くことはあまりありません
- 特に東南アジアでは、場所や時間を問わず豊富な屋台が存在しています。この文化は、特に中華料理で使われる野菜やインド料理で使用するスパイスに大きな影響を与えています
- 欧州でも香辛料を使いますが、アジアンフードの方が香辛料のバラエティが豊富で使い方を熟知しています。これが、西洋料理と東洋料理の最も大きい差異のひとつです。
また、アジアンフードでは米が主食ですが、欧州では麦、米国ではトウモロコシが好まれます。
食材の調理方法の違い
アジアとヨーロッパでは調理方法もかなり違います。欧米でも中華鍋は使われるようになってきていますが、アジアの方が普及しています。

スーパープロフでは、下記の調理法を習得できます
- 高温での炒め物
- 低温での煮込み
- ソース、だし汁、スープで肉をやわらかくするため和える
- 竹の蒸籠を使った蒸し料理
西洋にも蒸す調理法はありますが、東洋の方が一般的です。この調理法では油脂を使わずに食材の栄養分を封じ込めることができます。
西洋料理ではソースパン、フライパン、オーブンを使うことがわかります。また、韓国以外のアジアでは一般的ではありませんが、肉や魚を焼いたり炙ったりする調理も多いです。もちろん、調理法により料理の味も異なります。ここで、西洋料理と東洋料理の味の違いがはっきりわかります。
西洋と東洋での調理の違いは食材の切り方にも表れます。例えば日本では飾り切りの手法が使われます。
欧州では塊肉の調理が一般的です。一方、アジアでは小さく切ることが多いです。日本の神戸牛はしゃぶしゃぶ用などに極薄にスライスされますが、西洋でステーキがこの状態で出てきたらがっかりするでしょう。
詳細は、アジアンフードについてのおすすめブログ5選をご覧ください
西洋料理と東洋料理の味の違い
アジアとヨーロッパの料理では、5種類の味覚(塩味、甘味、酸味、苦味、辛味)の使い方も異なります。日本人は、6番目の味覚「旨味」が存在すると考えています。この旨味は文字上の意味で「美味」を表します。この味覚は和食の汁椀で一般的に使われているだしの観念に由来します。
学校で甘味、苦味、塩味、酸味の4種類の味覚の場所を説明する「味覚地図」について習ったことを覚えていますか?この地図は現在では正しくないことが実証されています。

タイ料理は、違う味覚同士のバランスに優れていることで高く評価されています。これは和食、インド料理、ベトナム料理、中華料理など他のアジアンフードも同じです。
西洋料理は甘味と塩味が中心で、苦味や酸味は少なめです。この味付けの違いが、アジアンフードと欧州料理の大きな差の要因です。
テイクアウトで辛すぎるカレーを食べたことはありますか?西洋料理ではアジアンフードほど多量の香辛料を使いません。
醤油 VS オリーブオイル
オリーブオイルが普及している韓国を除き、アジアンフードではオリーブオイルではなく醤油を使います。

これは、地中海地域やエジプトでは昔からオリーブが栽培され、儀式で使われていたためです。
オリーブオイルは『緑の黄金』と呼ばれ、様々な料理の調味料として使われるようになりました。
オリーブオイルと野菜を大量に使った地中海料理は1960年代にブームになり、オリーブオイルの人気が急増しました。また、地中海地方に住む人たちの平均寿命の延びにも貢献しました。テレビのCMでオリーブオイルをかけるメリットを宣伝しているのを見たことがあるはずです。
アジアの醤油には歴史があります。醤油は古代中国で「醤(ジャン)」と呼ばれる保存食として生まれました。このソースは魚介や穀物からつくられました。特に穀物や大豆が豊富だったことから、大豆からつくられることがほとんどでした。醤油は東南アジアや日本など、他のアジア諸国にも伝わりました。
醤油を使った西洋料理やオリーブオイルや植物油を使ったアジアンフードもありますが、一般的に使われる調味料の傾向は西洋と東洋ではっきり分かれています。この調味料の嗜好が東西の料理の味に大きな影響を与えています。
まとめ
- 西洋料理と東洋料理では、コショウ、バナナ、ニンニク、蟹など共通した食材もたくさんありますが、調味料の使い方が全く異なるため、中華料理のシェフと英国人のシェフに同じ食材を渡したら、全く違う料理をつくるでしょう
- 文化や歴史により料理は異なります。文化と歴史は、食習慣において大きな影響力を持っています。アジアで昔から栽培されていて、欧米では入手できない食材もあります。例えば、チンゲン菜などの中国野菜は欧州のキャベツとは外見が違います
- 欧州ではフライパンやソースパンが使われていますが、アジアでは揚げ物、蒸し物、炒め物には中華鍋がよく使われます
- アジアでは米、ヨーロッパでは麦が好まれます
- 西洋ではオリーブオイルがよく使われますが、アジアでは醤油やゴマ油が多用されています
- 欧州料理では塩味と甘味が中心ですが、アジア料理ではさらに酸味、苦味、辛味を混ぜ合わせています
これは、東西どちらの料理の方が優れているかとう問題ではありません。東と西では料理が違いすぎるため、比較は不可能です。
東西の料理については個人により意見は変わりますが、両方味わうことに何の支障もありません。
アジアンフードはバラエティに富んでいるため、ひとくくりにはできません。焼きそばや汁なしそば、ピーナッツソースのチキンサテー、エビ入りパッタイ、韓国の焼肉、レンズ豆のダールなどのベジタリアン料理など、お気に入りのアジアンフードが必ず見つかります。
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