「英語はフランス語を下手に発音しただけのものだ」と言ったのは、フランスの元首相ジョルジュ・クレマンソー。
外国語、特に英語を話すなんて簡単なことだ、と暗に意味しているかのようです。
しかし、この発言は、言語習得のプロセスを単純化しすぎていると言わざるを得ません。そんなに簡単だったら、世界にモノリンガルはいなくなることでしょう。
最近では、外国語はキャリアやプライベートで重要性を持つようになってきています。
英語は国際言語としてその地位を確立してきました。全体として、英語を話せればとても役に立ちます。
認知能力を高めてくれますし、誰とでも会話ができるようになります。
英語のレベルを高めたいというとき、必ずしも学校のように英語のレッスンを受ける必要はありません。
この記事では、英語力をできるだけスピーディーに向上させるためのアドバイスをご紹介します。
“SuperProf のお陰で、やる気があって学びに対して真剣な生徒を見つけることができました。SuperProf、オススメです!”
映画で英語を学ぶ!
テレビの前に座っていても、英語をぐんと上達させることができます。
文法の本、語彙のワークシート、ニュースの記事などは必要ありません。英語をオンラインで学ぶ方法、それは英語で映画を観ることです!
でも、映画を観るだけで、どうやって英語を習得できるのでしょうか?

英語で映画を観るのは、語彙力アップに役立ちますし、英語の発音を向上させたい人にはとてもオススメです!
まず、イギリス映画を観るのか、アメリカ映画を観るのかを決める必要があります。この判断は、習得したいアクセントによって変わってきます。
あるアクセントを聞けば聞くほど、その発音方法を吸収することになるからです。
会話を聞くのは、リスニング力向上はもちろん、日常会話に使われる英語の理解に役立ちます。英語で会話する際は、習った表現を使ってみましょう。
観る前に、その映画で使われている英語のレベルを評価することも必要です。
あなたが英語のビギナーである場合、すでに観たことのある映画がオススメです。ストーリーがすでにわかっているので、英語の表現や語彙にフォーカスすることができるからです。
中級レベルのは場合は、あまり知らない映画にして、母国語の字幕をつけて観ると良いでしょう。
英語力が高い人の場合は、字幕なしで英語の映画を観てみましょう!
例えば、映画「ソーシャル・ネットワーク」や「ハングオーバー!」などどうでしょうか。少し観てみて、内容が複雑過ぎないか確認してみましょう。
速く習得するには、学習者が学ぶ内容にどれだけ興味を持っているかが関係します。ですから、好きな映画を選びましょう。
英語で映画を観るのは疲れる?その場合は、休憩をとりながら何回かに分けて観ると良いかもしれません。
思わずニコッとしてしまうような表現があれば、ぜひ学びましょう。ノートにメモをとり、後で時々見返すのはオススメの方法です。書き出すことで、習得が促進されます。
数週間後に二人の英語話者の会話を聞いて、どれだけ理解できるか自分の力を評価してみましょう。すべて理解するのは難しいので、高望みしすぎないように!
TV シリーズを見て英語力アップ
TV シリーズは英語力アップに最適です。

英語の音声で観ます。最初は、母国語の字幕を使って観ましょう。
その理由?
まず母国語の字幕付きで観ることで、シリーズの概要やストーリーを把握することができます。
TV シリーズの各エピソードは短めなので、一日に1、2本見て毎日続けることができ、映画よりも英語習得に向いているかもしれません。
一日1時間も観れば、英語習得にちょうど良いでしょう。
映画と TV シリーズを使っての英語習得は、毎晩個別指導をしてもらうか、テスト前に復習のための集中授業を受けるか、の違いと似ています。自分に合ったバランスと習慣を見つけることが重要です。
TV シリーズでは言葉を学ぶだけではなく、その舞台となっている場所の文化も学ぶことになります。
英語で毎晩 TV シリーズを観れば、翻訳するのがとても難しいような慣用表現も学ぶことができます。「It’s raining cats and dogs」などの表現はその一例ですね。
TV シリーズならリスニング力が鍛えられ、聞いた表現を字幕の翻訳と関連させて理解することができます。音声を聞くと同時に字幕を読むことで、語彙や文法、発音の力もアップします。ただし、個別指導ほどは効果的ではありません。
吹き替えよりも字幕での放映が多い国から来た人は、より上手な英語を話すかもしれません。さらには、英語のみで番組を公開している国の方が、英語習得にはもっと向いているかもしれませんね。
他にも、英語力アップのためにできることはあるのでしょうか?もちろん!TV シリーズに慣れてきたら、英語の音声と英語の字幕付きで観てみましょう!
英語の語彙力を高める
英語の語彙を学ぶにはどうしたら良い?

フラッシュカードを作ってみましょう。例えば、テーマ(言葉の種類)別に語彙を配置したり、色分け(重要語彙は赤)したりすることができます。様々な語彙を習得する必要があります。
また、語彙の意味を探す力も必要です。
好奇心を持って知らない言葉の意味を調べましょう。辞書が役に立ちます。
いくつかの意味がある言葉もあるので、文脈から言葉の意味を判断できるよう注意してみましょう。
英語を話す。これは本当に大事。英語を学び上達させる最善の方法は、話す練習をすることです。声を出して話すことは、新しく知った言葉の定着に役立ちます。
学校やオンラインで学習する時、先生に話しかけることができるのはメリットです。英語のペンパルを見つけたり、英語圏へ語学滞在も良いでしょう。
デジタルツールを有効活用して、楽しみながら学ぶこともできます。英語力アップのためのアプリはたくさん公開されています。
クイズなどもあるので、活用して英語を上達させましょう。
大事なのは、忍耐強く続けること!どんなことをするのにも、忍耐強さが鍵となります。やる気がでない日も、なんとかやり続けなければなりません。
バイリンガルになるメリットをよく考えると良いでしょう。バイリンガルになれば、キャリアの可能性が広がり、世界中のより多くの人と話すことができるようになります。
休みをとることも忘れずに!取り組むことは必要ですが、リラックスも重要です。
集中的な学習が負担に感じられることもあるので、休憩を入れるのはとても大切です。復習のプランを立て、学習の効果を最大にしていきましょう。
オンラインで英語の習熟度をチェック!
クイズに答えて英語のレベルをチェックできるの?
英語の習得においては、コンピューター、タブレット、スマホが大きな味方となります。

楽しみながら学びたいなら、ゲームのようなクイズを探すのがオススメです。
少し検索すれば、たくさんのサイトが見つかります。
または、読み書きの理解をテストするTOEICを受けることも考えられます。
また、学びたい英語の種類を扱っているクイズを受けるようにしましょう。
テストによっては、語彙中心あるいは文法中心のものがあります。
自分のレベルについても視野に入れましょう。あなたはビギナー、中級、上級?
テストによっては、対象の英語レベルが定められている場合があります。
また、レベルを評価できるテストには、無料のものもあります!
プログラムとアプリで英語力アップ
デジタルの時代が到来し、外国語学習に革命が起きました。
その結果、お金をかけずに言語を学べる方法がたくさん生まれています。

以下では、英語を無料で学習できるプログラムやアプリを紹介しています。
無料のプログラム
プログラムを使えば、どの世代の学習者もスキルを向上させることができます。
語彙力アップ、ビギナークラスの受講、英語力磨き、理解力アップ。どんな目的でも、自分に合った無料のプログラムなら、最適な学習法となります。
オンラインでたくさんのプログラムが見つかります。
プログラムが少し古い感じがして嫌だという場合は、もっとモダンなオプション、スマホを利用することができます!
無料で英語を学べるいくつかのプログラムとアプリをご紹介します。
英語圏の国に向かう予定があり、英語漬けになりたいなら、iOS または Android のアプリをゲットしましょう。
イギリスに行く前に、英語を磨くことができたら嬉しいですよね。
アプリは公開されていて、無料、持ち運びできるので、英語を学びたい人に最適です!
いつでも好きな時に使うことができ、自分のペースで学べます。
スマホ向けの無料アプリには、以下のようなものがあります。
- Duolingo
- Babbel
- Memrise
- Mosalingua
- British Council
- ABA English
- BBC Learning English
- Lingua.ly(ニュースを読んで新しい語彙を学ぶ)
他にも色々出ています。
ポッドキャストをダウンロードして英語力アップ
お気に入りのアプリで様々なレッスンを終えたら、次は英語のポッドキャストに挑戦してみては?

ポッドキャストとは?
ポッドキャストは、パソコンやタブレット、スマホに無料でダウンロードできる音声ファイルで、好きな時にラジオ風の番組を聞くことができます。
TOEIC のために復習したいなら、英語のポッドキャストは運転中や通勤時などに聞くことができてとても便利です。
ユーザーは番組に登録して、番組が公開されるたびにダウンロードすることができます。歴史、文化、政治など様々なトピックについて学ぶことができます。
メリット:
- いつ聞くのか自分で決められる
- 聞き取れなかった箇所は巻き戻して聞ける
- 英語を話すジャーナリストの話を聞き、アクセントと慣用表現を理解する耳が鍛えられる
- 好きな時に聞ける
デメリット:
- 英語で話される番組を理解するには、それなりの英語力が必要
- 対話者の発音が速すぎることがある
- 公開されている番組が多すぎて、適切なポッドキャストが見つかりにくいことがある
- アクセントによっては、学習を難しくするものがある
ぜひお試しあれ!
自分の英語レベルに合ったポッドキャストの番組を5つ選んで、それらをダウンロードしましょう。
何千もの番組があるので、きっと海外渡航の前に自分に合ったものが見つかるはずです!
IELTS と TOEFL、どっちのテストを受ける?
世界中の ESL の先生がよく受ける質問は、「TOEFL と IELTS、どちらのテストが良いのか」というものです。
「良い」とは、学習者が学んでいる英語とその専門分野の両方の面で価値があるか、という意味でしょう。
そして、次に飛んでくる質問は「どっちのテストを受けるべき?」というものです。
母国以外で学習したい人にとって、この質問はとても重要です。
世界の国の大学や機関では、英語話者の学生に対し英語が指導言語のクラスを開講していますが、英語が公用語となっている国の大学では、英語以外の言語でカリキュラムは提供されません。
英語圏の国で大学に入学するには、英語のすべての技能において熟達度を証明できなければなりません。
どちらのテストも、スピーキング、ライティング、リーディング、リスニングの4技能の評価で構成されています。
スピーキング、ライティングは能動的な技能、リーディング、リスニングは受動的な技能です。
どちらのテストでも、選択式問題、正誤問題、短文問題、自由記述課題が混ぜて出題されます。
スピーキングのテストは録音されます。TOEFL では、受験者はパソコンに接続されたマイクに向かって話します。試験後、言語能力を判定するトレーニングを受けた人が、そこで録音された英語を審査します。
IELTS のテストでは面接があります。面接官が受験者のスピーキングのスキルを評価します。
受験時間は TOEFL は4時間で、IELTS は2時間45分です。
これら二つのテストの大きな違いは、コンピューターで受けることを好むか、あるいは、試験官がいるフォーマルな環境で手で記述する形式のテストを好むかどうかです。
どちらかのテストの方が「良い」のかの判断は、自分にとって何が大切なのかによって変わってきます。
英語習得の目標を達成する
英語の目標を達成するためには、いくつかのステップがあります。
自分の英語レベルを評価しましょう。
初心者からほぼネイティブといったレベルがあります。
学校教育を受けた経験を土台に、大体のレベルを判断することもできるでしょう。
自分の英語学習の出発点がどこなのかをまずチェックしましょう!つまりはレベルの把握です。スペルミスなしに英語で書くことができますか?全体的な英語のレベルは高いほうですか?
計画を立てる
月曜日に語彙、水曜日に文法、金曜日にスピーキングといった具合に計画を立てます。
明白な計画があり取り組む内容がわかっていれば、途方に暮れることもありません。できる限り様々なリソースを利用してみましょう!
重要な原則は、定期的に取り組むことです。勇敢に歩みを進めていきましょう!
記憶力を鍛える
記憶力が良いほど、英語の習得も速くなります。
そのため、記憶力向上のエクササイズもオススメです。オンラインで検索すれば、たくさん見つかりますよ!
英語を大好きになる
一歩を踏み出したばかりの学習者も、勉強が大好きであれば大きく前進できます。英語を学ぶことのメリットを書き出してみましょう!
有効なメソッドを見つける
言語を学ぶ方法は山ほどありますが、人によって自分に合った学び方は異なります。英語でニュースを読んだり、TV シリーズを観たりする方が好きですか?オンラインで個別指導を受けるのはどうでしょう?個別指導の先生に来てもらった方が良いでしょうか?
タブレットで英語を学ぶと頭に入りやすいですか?ポッドキャストを聞くのはどうですか?
答えはあなたしか知りません。自分に合った方法を見つけましょう!
上の中から、いくつかの方法を組み合わせてトライしてみることをオススメします。また同時に、インタラクティブに楽しんで学ぶことも重要です。
定期的に自分の英語力を評価する
オンラインのテストあるいは、TOEIC 受験といったオプションがあります。
英語圏の国に旅行する
英語が話される環境に身を投じるのは、言語を学ぶ最良の方法です。語彙や発音がすぐに向上するでしょう。

大学の交換留学や自分での旅行でも、思い切りが大切。海外へ旅行してみましょう!
ウェイターの仕事をしてみたり、英語話者とアパートをシェアしたり、新しい人に出会ったり。これらの経験を通して、英語を話す世界に丸ごと浸ることができます。
現地の人と話すことで、数週間で英語のレベルが高まるのを感じられるでしょう。さらに、海外に行くことで視野が広がります。
イギリス、アイルランド、北アメリカやオーストララシア。選択肢には困りません。一歩踏み出してしまえば、冒険があなたを待っています!
海外へ行くほどワクワク度は高くないですが、家で英語を学べるお手頃なオプションに個別指導があります。
Superprof で自分に合った先生を探してみましょう!
英語の発音向上のヒント
あなたのレベルが、
- いくつかの英単語を(誤っていても)発音できる
- 休日や夜遊びで英語話者と話せる
- 日常的に仕事で英語を使うことができる
など、どの段階にあっても、発音向上の方法は必ずあります。バイリンガルになるには?

英語力向上を目指す若い人への第一のアドバイスは、英語圏の国へ行き、そこで学ぶことです。
ヨーロッパではエラスムス計画により、学生の流動化の促進が図られ、ヨーロッパ諸国の市民はイギリスで学べることになっています。他にも、渡航先としてアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドが考えられます。学生ではない場合は、勉学ではなく仕事を目的とした滞在になるでしょう。
休暇に英語圏に行くのは、最も簡単な英語習得の方法でしょう。観光という意味では、英語は世界中で話されていることを忘れずに。
英語のレベルを上げるために使えるツールには、テレビ、ラジオ、インターネットがあります。
何千もの番組をダウンロードできるポッドキャスト、映画、英語文学も活用できます。
あるいは、Skype で英語のランゲージ・エクスチェンジをしてみては?
英語圏のワーキングホリデービザを取得する
英語力をアップするための渡航先として、イギリス、カナダ、アメリカはもちろんオプションに入ると思いますが、最長2年間のワーキング・ホリデーを利用できる国々もぜひ検討してみましょう。

ワーキング・ホリデーは二国間での取り決めで、一定の年齢範囲の大人(大抵の場合、30歳以下)が相手国に1年間(オプションで2年間に更新できる)滞在できるようにする制度です。
永住権所有者のように、社会保障番号を配布され、銀行口座を開くこともでき、お給料ももらえます!
カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでは、数多くの国を対象にワーキングホリデービザを発行しています。他にも、英語力を伸ばせる国はたくさんあります。
英語を話す会社に勤務すれば、英語圏に住まなくても毎日英語を話すことになります。でもやはり、英語圏でのワーキングホリデーは、英語力アップへの大きな助けになるのでオススメです。
以下は、ワーキングホリデーを利用した人のコメントです。
“ずっとオーストラリアに憧れていました。でも、学校の英語の成績が良くなかったんです。
飛行機のチケットとワーホリビザを取得し、6ヶ月間のオーストラリア滞在に向かいました。結局は、2年近く滞在することになりましたが。
オーストラリアに着いた時の私の英語力はひどいもの(発音が悪く、語彙力がなく、一つの単語も理解できないほど)でした。オーストラリア人を理解できるようになるのには、“たったの”3ヶ月しかかかりませんでした!
確かに、オーストラリア人のアクセントは理解が難しい時もあります!
私は2年間を通し、この豊かな文化を誇る国で仕事をしたり旅行をして暮らし、英語を習得できました。
ワーホリビザは間違いなく、英語習得のベストな方法です!”
英語のライティング力を高める
授業で英語を学ぶ多くの学生が、スピーキングを重視する傾向にあります。ライティングよりもスピーキングの方が楽しいからです。
しかし、バイリンガルになりたいなら、書けるようになるのも大切なことです。
では、そのためにはどうしたら良いのでしょうか?英語のライティング力を向上させるには、いくつかの方法があります。
まず、英語の新聞を読むこと。タイムズやデイリー・テレグラフ、ガーディアンなどがあります。
また、小説を読むこともできます。
読むのが好きではない場合、英語の映画や TV シリーズを観るのも良いでしょう。
新しい単語や表現が出てきたらメモしましょう。接続詞も見逃さないこと。
英語で文章を書く場合、接続詞がとても大切な役目をするからです。
最後に、間違えてもあまり心配しないようにしましょう。最も重要なのは、間違いから学ぶことです。辞書を手に一歩ずつ進んでいきましょう!