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ドラムセットのメインパーツ

作成者 Chieko、公開日 30/07/2019 Blog > 音楽 > ドラム > ドラムセットのメインパーツ

パーカッション楽器(特にモダンドラム)の練習においては、ひとりで演奏するドラムセットの種類や楽器パートを覚える必要があります。

ドラムセットの歴史

元々、クラシックオーケストラではドラム演奏者はティンパニー(ケトルドラム)、スネアドラムコンサートタムなど1種類の打楽器を担当していました。この理由のひとつには、作曲家が作品により使用する打楽器を変えていたという点が挙げられます。このため、ドラム奏者や打楽器担当者は必要に応じて雇用され、ひとつの作品で4人の打楽器担当者が必要になる場合もありました。

1820代にフットペダルが発明され、ひとりが同時に2種類の楽器を演奏するという選択肢ができました。初期のドラムセットは1860年代に登場しました。ミュージックホールやコンサート会場が開設されると、楽団は報酬を支払う演奏者の数の削減を検討するようになりました。このような背景があったため、同時に複数の楽器を演奏できる人材は重宝されました。

当時はバスドラムスネアドラムシンバルドラムティックで演奏することが主流でした。しかし、シンバル用「ローボーイペダルの発明により、「ダブルドラミング」と呼ばれる手法が採用されるようになりました。この手法ではバスドラムは1拍目と3拍目に入り、スネアドラムは他の拍に入ります。ここで初めて、シンバルを同時に演奏できるようになりました。

初期のドラムセット

ドラムセットは本来トラップセットという名称で、このセットを使う奏者はトラップドラマーと呼ばれていました。1870年代にバスドラム用のペダルが商品化されましたがすぐには普及せず、多くのドラム奏者は引き続きダブルドラミング手法を採用していました。楽器メーカーによるドラムペダル販売数が増えるにつれ、バスドラムはキックドラムになり、両手が自由になることでスネアドラムでの複雑なフィルインやロールが可能になりました。

当時のペダルは反応が遅く精度も低かったのですが、1909年にラディック社が高品質のバスドラム用ペダルの特許を取得してから、キックドラムのポテンシャルを発揮できるようになりました。

初期のトラップセットはドラマーが各自で設定していたため、スネアドラムとバスドラムの組み合わせが一般的でしたが、スタンドやトラップでタム、ゴング、タンバリンなども配置できるようになりました。

ドラムセットを構成する打楽器についての記事もご覧ください。

1928年当時のトラップセット(写真:オーストラリア、クイーンズランド州立図書館 Visual hunt)

現代のドラムセットは、1920年代のボードビルバンドにより形成されました。ルイ・アームストロングとミシシッピー川の蒸気船バンドで演奏していたドラマーのベイビー・ドッズが、バスドラムの上にサイドシンバルをぶら下げました。これが最初のライドシンバルです。ドッズが演奏中に左足を動かしているのを見て、ラディック社がハイハットの前身であるローボーイを開発しました。そのあと、ドッズは演奏しやすいようにシンバルの高さを上げるように提案しました。

こうして、ひとりの男性がシグネチャードラムセットのシンバルの発明に一役買ったのでした。

ビッグバンド時代のドラムセット

ラジオの人気のおかげもあって、1930年代には新しいサウンドが流行しました。この結果、新しいドラム音が必要となり、ドラムセットにはスネアドラムやバスドラムの他にタムも加わり、チャイナシンバルや小型のクラッシュシンバルの追加も一般的になりました。まもなく下記から構成されるビッグバンドの基本的なドラムセットが確立されました。

  • バスドラム
  • スネアドラム
  • タム
  • フロアタム
  • ハイハットシンバル

最終的に足元に大型フロアタムが配置され、コンソレット(筐体)により小型ドラム(通常は「ライドタム」と呼ばれるタム)をバスドラムの上に追加できるようになりました。

ビバップが進化すると、ビッグドラムからあまり大音量ではないサウンドに主流が移り、ドラムが小型化してライドシンバルの人気が高まりました。ビバップバンドにより、ダブル・ベース・ドラム(ツーバス)の使用法も開拓されました。

有名なジャズドラマーやロックドラマーについての記事もご覧ください。

ロックドラム

ロックンロールの台頭と共に、大型ドラムセットの人気が盛り返し、特に1980年代になると多くのドラマーが多数のドラムやシンバルを搭載したドラムセットをカスタマイズするようになりました。

ドラムセットは好きなだけドラムやシンバルを追加できます(写真:kamalaboulhosn on Visualhunt)

標準的なアコースティックドラムセットのパーツ

初心者の場合はティンバレス、コンゴドラム、タンブーランのような特殊なドラムや電子ドラムのことは考えなくていいでしょう。基本的なドラムセットで腕を磨いてから、後で拡張できます。

アコースティックドラムセットは、下記のパーツから構成されています。

  • ドラム
  • ドラム用スタンド(ラック)
  • シンバル
  • シンバルスタンド
  • ペダル
  • スティック、マレット、ブラシ
  • ドラムスローン(椅子)

多くの子供は、下記のパーツから構成されるシンプルなスリーピースのドラムセットからスタートします。

  • スネアドラム
  • バスドラム
  • タム
  • ハイハット
  • シンバル

(ここでの「ピース」は、シンバルではなくドラムを指します)

初心者でも演奏できる簡単なドラムソングもあります。

バスドラム、スネアドラム、タム、シンバルが搭載されたジュニア用ドラムセットは、手始めに揃えるのに最適なドラムセットです(写真:mikecogh on VisualHunt.com)

これはごく基本的なドラムセットで、このセットでも演奏できる簡単なドラムソングもあります。本格的なドラムレッスンを受けるようになったら、5ピースのドラムセットや他のドラムセットに投資すればいいでしょう。

5ピースのドラムセットは下記のパーツから構成されています。

  • バスドラム
  • スネアドラム
  • ローピッチ、ミドルピッチ、ハイピッチタム(全てバスドラムの上部にセットされている場合もフロアタムが含まれる場合もあり、ジャズ、ロック、フュージョンなど音楽のジャンルにより組み合わせが異なります)
  • クラッシュシンバル(2枚)
  • ハイハットスタンド
  • エフェクトシンバル(オプション)

それぞれのドラムの特徴と、ドラムセットにおいて果たす役割や音の違いを見ていきましょう。

スネアドラム

スネアドラムは、下のドラムヘッドの下に響き線と呼ばれる金属線が張られた両面太鼓です。サイドドラムとも呼ばれるスネアドラムのシェル(胴)は木、金属、アクリル、ファイバーグラス製で、皮はテンションロッドで張られています。

スネアドラムは感度と応答性に優れ、微妙な操作で大きな効果を出すことも、リムを叩いて大音響を出すこともできます。これは、よくバックビートに使われます。

スネアドラムはスティックブラシマレットで演奏します。

スネアドラムにはハイランド、ピッコロ、タロールと様々なバリエーションがあります。

スネアドラムがドラムセットに組み込まれるようになった経緯など、ドラムの歴史についても学習しましょう。

バスドラム

バスドラムは、本来は両面太鼓です。 本体は円筒状で、直径が奥行きより長くなっています。

バスドラムは主に下記の3種類に分類されます。

  • コンサートバスドラム:通常、スタンド上に取り付け、ドラムの角度を調整できます
  • キックドラムフロアスタンドに垂直に取り付け、ドラムペダルで演奏します
  • マーチングバスドラム:特定のピッチに合わせてチューニングされ、マーチングバンドではハーネスで支え、シンバルが取り付けられることもあります

バスドラムはフェルトカバーのついたマレットで演奏します。ドラムロールには、2本のマレットや両端にヘッドの付いたマレットを使用します。キックドラムでは、このマレットはフットペダルに装着されます。

バスドラムを垂直にぶら下げ、片手はマレットで、もう片方の手はルーテでドラムを叩く場合もあります。

バスドラムは低く深い音を出します。2拍目と4拍目に入るバックビートや他のドラムと対照的に1拍目と3泊目に入ることが多いです。

タム

インド由来のトムトムとも呼ばれるタムは、円筒形の打楽器です。スネアドラムと異なり、響き線はありません。片面バージョンと両面バージョンがあります。

通常、タムはフィルインに使われます。

タム、スネアドラム、フロアタム、シンバルから構成されたドラムセットの構図(写真:Travis Estell on Visual hunt)

最初、タムにはリムがなく、金属で張られるようになるとリムが登場しました。

上部に固定するタムやラックタムは、スタンド上に取り付けられます。ラックには複数のドラムを搭載できます。フロアタムはレッグにセッティングします。フロアタムはバスドラムほど奥行きがありせんが、深く響きます。

シンバル

通常、ドラムセットには複数のシンバルが含まれます。好みに応じて下記のシンバルを追加します。

  • ハイハットシンバル
  • クラッシュシンバル
  • ライドシンバル
  • エフェクトシンバル

電子ドラムセット

電子ドラムセットには、音量を調節できるという利点があります。近所の住人の迷惑にならずに力いっぱい演奏できます。ヘッドフォンを着用して聴くこともできます。

電子ドラムセットには、下記のパーツが含まれます。

  • ドラムモジュール:データを処理して音に変換します
  • ドラムパッド&ドラムトリガー:アコースティックドラム以外も含めた好きな音にプログラミングできるパッドです。電子ドラムにはマウスが使われることもあります。通常、ドラムパッドやトリガーはアコースティックドラムのラックに配置されます
  • ラバー製シンバル

電子ドラムは音量を調節したい場合は他の楽器では出せない音を再現したい場合に特に便利です。

電子ドラムセットはアコースティックセットのような外観です(写真:Christian Steen on Visual Hunt)

しかし、トリガーパッドを叩いても、アコースティックドラムと全く同じ音が出るわけではありません。スティックからの手ごたえを感じられないでしょう。

従来のドラムセットに特製のトリガーパッドを装着して、ハイブリッドドラムを試してみることも可能です。

Superprof のドラムレッスンでは、講師がこのようなセットをすすめる場合もあります。

ドラムについての基礎知識もご覧ください。

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