「ギターを始めたいけれど、何から手をつければいいのか分からない」。
そんな悩みを抱える初心者は少なくありません。結論からいうと、最初は弾きたい音楽を決めて道具を揃えるのが第一歩です。チューニングを覚えたら、1日15分の基礎練習で1曲を目指しましょう。ギターは最初の1年でやめる人が多い楽器ですが、順番どおりに進めれば無理なく上達できるはずです。
この記事では、ギター初心者の始め方と基礎練習のメニューに加え、弾けるまでの目安や挫折しないコツを紹介します。また、記事の最後には、マンツーマンでギターを習えるSuperprof(スーパープロフ)についても紹介しています。
ギター初心者は何から始める?最初の5ステップ

ギター初心者が最初にやるべきことは、目的を決めて道具を揃え、毎日の短い基礎練習で1曲を弾けるようにすることです。いきなり難しい曲に挑むより、次の順番で進めるほうが結果的に近道です。
- 弾きたい音楽を決める:目標の曲やジャンルが、楽器選びと練習内容の基準になります。
- ギターと道具を揃える:本体とチューナー、ピックなど最低限のもので十分です。
- 構え方とチューニングを覚える:正しい姿勢と音程が、上達の土台になります。
- 1日15分の基礎練習を続ける:短時間でも毎日触るほうが、指は早く慣れるものです。
- 簡単な曲を1曲通して弾く:弾ききった経験が、次の練習への意欲につながります。
なかでも多くの人がつまずくのは、4番目の「続ける」部分です。最初から長時間の練習を目指さず、各ステップを1つずつ進めていきましょう。
ギターの始め方①|目的と1本目を決める
ギターの始め方で最初に考えたいのは、「どんな音楽を弾きたいか」です。目的がはっきりすると、選ぶべきギターも自然に絞れます。
弾きたい音楽から考える
ギターはクラシックからロック、ジャズまで、幅広いジャンルで使われてきた楽器です。ギターの歴史をたどると、時代ごとに新しい弾き方や音色が生まれてきたことが分かります。それだけに、何を弾きたいかを決めずに始めると、情報が多すぎて迷ってしまうわけです。好きなアーティストの曲や「歌いながら弾きたい」といった具体的なイメージを、1つ持っておきましょう。
目標は「憧れの1曲を弾く」くらいの小さなもので十分です。弾き語りかバンドかによって、向いているギターも変わります。曲が決まれば、覚えるべきコードやリズムもおのずと見えてくるはずです。
アコギかエレキかを決める
初心者が最初に迷うのが、アコースティックギター(アコギ)とエレキギターのどちらを選ぶかという点です。弾き語りやフォークならアコギ、ロックやバンドならエレキが基本の選び方になります。主な違いは次のとおりです。
音の出し方:ボディが響き、アンプなしで大きな音が出ます。
押さえやすさ:弦が太く張りが強いため、最初は指が痛くなりやすいです。
必要な機材:本体とチューナーがあれば、すぐに弾き始められるのが魅力です。
向く音楽:弾き語りやフォーク、ポップスに向いています。
音の出し方:アンプにつないで音を出し、ヘッドホンでも練習できます。
押さえやすさ:弦が細く柔らかいので、指への負担は比較的軽めです。
必要な機材:アンプとシールド(ケーブル)も揃える必要があります。
向く音楽:ロックやバンド演奏に向いています。
弾きたい音楽が特にないなら、エレキから始めるのも1つの方法です。ヘッドホンを使えば夜でも音を気にせず練習できるからです。クラシックギターなども含めたギターの種類を知っておくと、自分に合う1本をより選びやすくなるでしょう。
最初に揃える道具
ギター本体のほかに、次の道具があれば練習を始められます。

- チューナー:弦の音程を合わせる道具です。ヘッドに挟むクリップ式のほか、スマートフォンのアプリでも代用できます。
- ピック:弦を弾く小さな板です。薄めから中くらいの厚さが、初心者には扱いやすいでしょう。
- 予備の弦:チューニング中に切れることもあるため、1セット用意しておきましょう。
- アンプとシールド:エレキギターの場合に必要です。自宅で練習するなら、小型のアンプで十分です。
楽器店では、エレキ本体とアンプ、小物をまとめた初心者セットも販売されています。予算は数万円が1つの目安です。中古品は状態の見極めが難しいため、最初の1本は楽器店で新品を選び、調整してもらうと安心できます。
ギターの始め方②|弾く前の準備
ギターが届いたら、曲を弾く前に構え方とチューニングを身につけましょう。この2つが、その後の上達を大きく左右します。
構え方とピックの持ち方

右利きで座って弾く場合は、ギターのくびれた部分を右足の太ももに乗せ、ボディを体に軽く密着させます。
ネックは少し上に向け、左手で支えようとしないのがポイントです。
左手でギターを支えると、指が自由に動かなくなってしまうためです。背中を丸めすぎず、弦を上からのぞき込まない姿勢を意識しましょう。
ピックは親指の腹と人差し指の側面で挟み、先端が少しだけ出るように持ちます。力を入れすぎると手首が固まり、音も硬くなりがちです。
最初は落としそうなくらいの軽さで持ち、慣れてきたら少しずつ調整してください。
チューニングを合わせる
チューニングとは、6本の弦をそれぞれ決まった音の高さに合わせる作業のことです。一般的なレギュラーチューニングでは、一番太い6弦から順にE(ミ)・A(ラ)・D(レ)・G(ソ)・B(シ)・E(ミ)に合わせます。クリップ式チューナーをヘッドに挟み、弦を1本ずつ鳴らして、表示が中央に来るまでペグを回しましょう。弦は弾くうちに少しずつ緩むため、練習の前には毎回チューニングする習慣をつけてください。
初心者に多い失敗が、ペグを一気に回しすぎて弦を切ってしまうことです。音を鳴らしながら少しずつ回し、全部の弦を合わせ終えたら、もう一度最初から確認しましょう。
TAB譜とコード図の読み方
ギターの楽譜では、五線譜よりもTAB譜(タブ譜)とコード図がよく使われます。TAB譜は6本の横線が弦を表し、線の上の数字が押さえるフレット(ネック上の区切り)の番号を示す楽譜です。一番上の線が1弦、一番下の線が6弦で、構えたときに見下ろす弦の並びとは上下が逆になります。数字の「0」は、どこも押さえずに弦を鳴らす開放弦を意味します。
コード図は、和音(コード)を押さえる指の位置を、弦とフレットの格子の上に丸印で示した図です。五線譜が読めなくても、この2つが分かれば多くの曲を練習できます。
ギター基礎練習のやり方
Playing even five minutes a day can lead to a range of physical, mental and emotional benefits.
1日わずか5分の演奏でも、体や心、感情にさまざまな良い効果をもたらし得る。by ダニエル・レヴィティン(Daniel Levitin、神経科学者)
ギターの基礎練習は、左手と右手を別々に鍛えてから組み合わせるのが基本です。ここでは3つのメニューと、1日15分の練習例を紹介します。
指慣らしのクロマチック

クロマチック練習とは、1つの弦の1〜4フレットを、人差し指から小指まで1本ずつ順に押さえて弾く練習です。
6弦から1弦まで進んだら、今度は逆の順で戻ってきます。地味に見えますが、4本の指を独立して動かす力と、弦を正確に押さえる感覚が同時に身につきます。
メトロノームを遅めのテンポに設定し、速さより1音ずつきれいに鳴らすことを優先してください。
単音のピッキング
単音のピッキングは、狙った1本の弦だけを鳴らす右手の練習です。まずは開放弦を使い、ピックを上から下へ振り下ろすダウンピッキングで、一定のリズムを刻みます。慣れてきたら、下から上へのアップピッキングと交互に弾くオルタネイトピッキングにも挑戦しましょう。
隣の弦に当たってしまう場合は、手首の力を抜いて小さな動きで弾くのがコツです。
簡単なコードとストローク
コードとは、複数の音を同時に鳴らす和音のことで、曲の伴奏の基本になります。最初は2本の指で押さえられるEm(イーマイナー)から始め、慣れたらC・G・Amなどへ広げていくと無理がありません。右手は、ピックで複数の弦をまとめて鳴らすストロークでリズムを刻みます。ダウンだけで4拍を均等に弾くことから始め、コードを替えても右手を止めないことを意識してください。
一度に多くのコードを覚えるより、ギターコードの押さえ方の基本を2〜3個で固めるほうが早く上達します。
1日15分の練習例
ここまでの3つのメニューは、1日15分ほどにまとめて毎日続けるのが理想的です。週に1回まとめて長く弾くより、短い練習を毎日繰り返すほうが、指の動きは定着しやすくなります。たとえば次の配分なら、忙しい日でも続けられるでしょう。
最後に目標の曲を少し弾いて終えると、翌日の練習も楽しみになります。
【表タイトル:ギター初心者の1日15分練習メニュー(例)】
| 時間 | 練習内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 最初の2分 | チューニング | 正しい音程で練習を始める。 |
| 次の4分 | クロマチック練習 | 左手の指を独立して動かす。 |
| 次の4分 | 単音のピッキング | 右手で狙った弦を弾く。 |
| 最後の5分 | コードとストローク | 両手を合わせてリズムを刻む。 |
ギター初心者が弾けるまでの目安
ギター初心者が1曲を弾けるようになるまでの期間は、練習の頻度や選ぶ曲によって大きく変わります。公的な基準はありませんが、毎日15〜30分ほど練習した場合の一般的な目安は次のとおりです。
1週目
構え方とチューニング
チューニングに慣れ、Emなど1〜2個のコードが鳴らせる。
1か月
簡単なコードチェンジ
3〜4個のコードを替えながら、サビをゆっくり弾ける。
3か月
最初の1曲
よく使うコードを押さえ、簡単な曲を1〜3曲通して弾ける。
半年
Fコードに挑戦
バレーコードに慣れ、弾ける曲を少しずつ増やせる。
1年
レパートリーが増える
数曲のレパートリーができ、自分で次の曲を選べる。
目安より遅れても、焦る必要はありません。最初の1曲は、使うコードが少なくテンポがゆったりした曲を選ぶと達成が近づきます。弾ける曲が1つ増えるたびに、次の曲に挑む自信も育っていきます。
ギター初心者がつまずく壁と対策
Fender、2015年の調査
ギターは、途中でやめる人が少なくない楽器です。米国のギターメーカーFenderの公式記事では、同社による2015年の調査結果が紹介されています。初めてギターを手にした人の90%以上が1年以内にやめ、なかには最初の90日以内にやめる人もいたそうです。
ただ、つまずくポイントはある程度決まっています。代表的な3つの壁と対策を先に知っておきましょう。
指先の痛み
弦を押さえる左手の指先が痛くなるのは、ほとんどの初心者が経験する最初の壁です。練習を続けると指先の皮膚が少しずつ硬くなり、痛みは自然と和らいでいきます。痛みが強いときは無理をせず、練習を短く区切って休むことが大切です。細めの弦に替えたり、楽器店で弦の高さを調整してもらったりするだけでも、押さえる力はぐっと軽くなります。
Fコードの壁
Fコードは、人差し指1本で複数の弦をまとめて押さえるバレーコードの代表です。多くの初心者がここで手を止めてしまうため、「Fの壁」とも呼ばれています。すぐに押さえられなくても、FM7(エフメジャーセブン)のような押さえやすい代わりのコードで、曲を先に進めて構いません。
カポタスト(カポ)という器具で曲のキーを変えれば、Fコードを使わずに弾ける場合もあります。弾ける曲を増やしながら少しずつ練習するうちに、ある日ふと音が鳴るようになるものです。
練習が続かない

Fenderの同じ記事によると、初心者のほぼ半数は時間の制約を理由にやめていました。また33%は、上達が思ったより遅いと感じていたといいます。
時間の壁を越えるには、ギターをスタンドに立てて目に入る場所に置き、手に取るまでの手間を減らすのが効果的です。
毎日同じ時間帯に弾くと決めておけば、歯磨きのように習慣になりやすくなります。
上達の遅さに悩んだときは、有名なギタリストの演奏を聴いて、自分が目指す音を思い出してみてください。
自分では気づきにくい姿勢や指の癖は、先生に一度見てもらうだけで直ることがあります。最初の数か月だけ個人レッスンで基礎を固め、その後は独学に切り替えるのも賢い方法です。
ギターの個人レッスンで挫折を防ごう
独学でも基礎は身につきますが、癖や悩みを一人で解決するのは簡単ではありません。やめる人が多い最初の数か月こそ、先生に教わる価値があります。
自分のペースでギターを学ぶなら、講師と学習者をつなぐプラットフォームSuperprof(スーパープロフ)を活用してみてください。
Superprofが選ばれる理由
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まとめ
ギター初心者は、弾きたい音楽を決めて道具を揃え、構え方とチューニングを覚えるところから始めましょう。基礎練習はクロマチック・単音のピッキング・コードとストロークの3つを、1日15分ほど毎日続けるのが効果的です。指先の痛みやFコードといった壁は、多くの人が通る道にすぎません。焦らず続けた先に、最初の1曲を弾ききる喜びが待っています。
ギターを始めたら、どんなスタイルで弾いてみたいですか?
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