「有名なギタリストって誰だろう?」と気になっても、名前が多すぎてどこから聴けばよいか迷いますよね。
結論からいうと、世界で最も評価の高いギタリストの代表格はジミ・ヘンドリックスです。音楽誌ローリング・ストーンのランキングでは、2011年版・2023年版ともに1位に選ばれました。日本人では、国内のプロが選んだランキングで1位のCharや、グラミー賞を受賞した松本孝弘が世界的な実績を持っています。
この記事では三大ギタリストや伝説ギタリスト、日本人の名手を、まず聴きたい代表曲とあわせてたどっていきましょう。また、記事の最後には、マンツーマンでギターを習えるSuperprof(スーパープロフ)についても紹介しています。
有名ギタリストとは?評価の3つの基準
有名ギタリストとは、演奏や作品を通じて多くの人に知られ、後に続くギタリストに影響を与えてきた演奏家のことです。ただし、「誰が一番有名か」を公式に決める機関はありません。そこで本記事では、次の3つの基準を手がかりに名手を選んでいます。

- 専門誌のランキング:ローリング・ストーン誌やギター・マガジン誌など、音楽の専門家が関わって選んだ順位。
- 後世への影響:新しい奏法や音を生み、ほかのギタリストに受け継がれているかどうか。
- 客観的な実績:グラミー賞の受賞やロックの殿堂入りなど、第三者からの評価。
3つの基準を重ねると、ジャンルや時代が違っても名手に共通する点が見えてきます。順位だけを追うのではなく、「なぜ評価されたのか?」に目を向けてみてください。
世界のギタリストランキングTOP10
by ローリング・ストーン誌

世界のギタリストの評価でよく引き合いに出されるのが、アメリカの音楽誌ローリング・ストーンのランキングです。
同誌は2011年に「100 Greatest Guitarists」を発表しました。
2023年には対象を250人に広げた史上最高のギタリスト250選を公開しています。2つの版のトップ10を並べると、次のとおりです。
1位:ジミ・ヘンドリックス
2位:エリック・クラプトン
3位:ジミー・ペイジ
4位:キース・リチャーズ
5位:ジェフ・ベック
6位:B.B.キング
7位:チャック・ベリー
8位:エディ・ヴァン・ヘイレン
9位:デュアン・オールマン
10位:ピート・タウンゼント
1位:ジミ・ヘンドリックス
2位:チャック・ベリー
3位:ジミー・ペイジ
4位:エディ・ヴァン・ヘイレン
5位:ジェフ・ベック
6位:シスター・ロゼッタ・サープ
7位:ナイル・ロジャース
8位:B.B.キング
9位:ジョニ・ミッチェル
10位:デュアン・オールマン
どちらの版でも1位はジミ・ヘンドリックスで、「世界で一番有名なギタリスト」の筆頭といえます。2023年版では、ゴスペル出身のシスター・ロゼッタ・サープや、シンガーソングライターのジョニ・ミッチェルが上位に入りました。
一方で、2011年版で2位だったクラプトンは35位に順位を下げています。ロックの名手だけでなく、ジャンルの幅を広げた演奏家にも光が当たった結果と見ることができるでしょう。
世界三大ギタリストと5大ギタリスト
日本では、ロックを代表する名手をまとめて「三大ギタリスト」と呼ぶことがあります。日本の音楽メディアで広まった呼び方で、海外ではあまり使われていません。
三大ギタリスト:クラプトン・ベック・ペイジ
三大ギタリストとは、エリック・クラプトンとジェフ・ベック、ジミー・ペイジの3人を指す呼び名です。3人には、1960年代のイギリスのバンド「ヤードバーズ」に在籍したという共通点があります。クラプトンはブルースに根ざした歌心のあるプレイが持ち味で、ロックの殿堂に3回選ばれたのは今のところ彼ただ1人なのです。

ベックは、歌がなくてもギターだけで旋律を語れることを示してみせました。
ペイジはレッド・ツェッペリンのギタリスト兼プロデューサーとして、「Stairway to Heaven(天国への階段)」などの名曲を残しています。
3人が愛用したストラトキャスターやレスポールは、ギターの種類と違いを知るうえでも代表的なモデルといえます。
5大ギタリストと新三大ギタリスト
5大ギタリストとは、三大ギタリストにジミ・ヘンドリックスとリッチー・ブラックモアを加えた呼び方です。ブラックモアはディープ・パープルのギタリストで、「Smoke on the Water」のリフは誰もが一度は耳にしたことがあるでしょう。ただし、5大ギタリストには公式な定義がなく、媒体によって顔ぶれが変わる点は押さえておきたいところです。
一方、新三大ギタリストと呼ばれるのはジョン・メイヤーとデレク・トラックス、ジョン・フルシアンテの3人です。2007年にローリング・ストーン誌が組んだ特集「The New Guitar Gods」で、3人そろって大きく取り上げられたことが由来とされます。メイヤーはブルースを軸にしたポップス、トラックスはスライドギター、フルシアンテはレッド・ホット・チリ・ペッパーズでの演奏で知られています。
世代の近い3人を聴き比べると、21世紀のロックギターの姿が見えてくるはずです。
伝説のギタリスト|ジャンル別の名手
伝説ギタリストとは、新しい奏法や音を生み出し、ジャンルそのものの形を変えた演奏家のことです。ここではロック、ハードロック・メタル、ブルース・ジャズの3つに分けて紹介します。
ロックを変えた伝説のギタリスト
ロックンロールの源流をたどると、シスター・ロゼッタ・サープの名前にたどり着きます。
ゴスペルをエレキギターで力強く弾きこなし、チャック・ベリーやエルヴィス・プレスリーらに影響を与えました。ロックの殿堂は、彼女を「ロックンロール最初のギター・ヒロイン」と紹介しています。
その流れを受け継いだチャック・ベリーは、カントリーやブルースを取り込んだ独自のギター奏法でロックンロールの形を作りました。ローリング・ストーンズのキース・リチャーズが「彼のフレーズは全部いただいた」と語るほど、その影響は後の世代に及んでいます。
ベリーが活躍した1950年代は、エレキギターの歴史の中でもソリッドボディが一気に広まった時期にあたります。そして1960年代後半、エレキギターの表現を根本から塗り替えたのがジミ・ヘンドリックスです。ブルースやジャズ、ソウルを融合させ、アンプのフィードバックまで音楽の一部として使いこなしました。1967年のアルバム『Are You Experienced』に収められた「Purple Haze」は、今も繰り返し聴かれる代表曲です。
1942〜1970年
アメリカ・ワシントン州シアトル
ブルースやジャズ、ソウルを融合させ、アンプのフィードバックや録音技法まで駆使してエレキの表現を塗り替えた。その影響はファンクやメタルにも及んでいる。
ハードロック・メタルの名手
Losing my fingertips was devastating – but in hindsight it created something.
指先を失ったことは打撃だった。だが振り返れば、それが何かを生み出した。by トニー・アイオミ(Tony Iommi)
ハードロックやメタルには、音の厚みと超絶技巧で時代を切り開いた名手がそろいます。ブラック・サバスのトニー・アイオミは、ヘヴィメタルの原型となる重く暗いリフを生み出した人物です。17歳のとき、工場での事故で右手の指先を2本失いました。それでも工夫を重ねて演奏を続け、太く荒々しい独自のサウンドにたどり着いています。
エディ・ヴァン・ヘイレンは、指板を両手で叩くタッピング奏法を広め、ロックの殿堂から「エレキギターの語彙を永遠に変えた」と評されました。1978年のデビューアルバムに収められた「Eruption」は、その衝撃を今に伝える1曲です。クイーンのブライアン・メイは、10代のころに父親と一緒に作ったギター「レッド・スペシャル」の音色で知られます。
ブルース・ジャズの巨匠
「ブルースの王様」と呼ばれるB.B.キングは、愛用のギターに「ルシール」と名付けたことで知られます。自分の歌に単音のフレーズで応える演奏は、少ない音数で心を揺さぶる見本のような存在です。生涯でグラミー賞を15回受賞し、2023年版のランキングでも8位に選ばれました。
ジャズでは、ウェス・モンゴメリーとジャンゴ・ラインハルトの2人が欠かせません。ウェスはピックを使わず、親指の腹で弦をはじく柔らかな音色が特徴です。ソロを単音からオクターブ奏法、さらにコードへと盛り上げていく組み立ては、多くのジャズギタリストに受け継がれています。ベルギー生まれのジャンゴは、火事で左手の指2本が使えなくなった後も、独自の運指で速いフレーズを弾きこなしました。
1910〜1953年
ベルギー
1934年、バイオリンのグラッペリとフランス・ホット・クラブ五重奏団を結成し、今も愛される録音を数多く残した。指先を失ったトニー・アイオミも、ジャンゴの話に励まされて演奏を続けた。
タッピングやオクターブ奏法は、見よう見まねだとフォームが崩れやすい技術です。これから弾き始めるなら、ギター初心者の始め方を押さえてから挑むと安心です。憧れのフレーズがあるときは、ギターの先生に弾き方を見てもらうと上達が早まります。
日本人の有名ギタリスト
日本にも、国内外で高く評価されているギタリストが数多くいます。ここでは「日本三大ギタリスト」の疑問に答えたうえで、世界で活躍する名手とジャンル別の実力派を見ていきましょう。
日本三大ギタリストは誰?
「日本三大ギタリスト」には公式な定義がなく、決まった3人はいません。雑誌や世代によって挙がる名前が変わるため、客観的な指標を手がかりにするのがおすすめです。代表的なものが、ギター・マガジン2017年8月号の「ニッポンの偉大なギタリスト100」です。プロ・ギタリストを中心に、音楽関係者約500人へのアンケートで選ばれました。
そのランキングで1位に選ばれたのが、1976年にデビューしたCharです。10代からスタジオミュージシャンとして腕を磨き、昭和・平成・令和を通じて第一線を走り続けてきました。2018年には、フェンダーのカスタムショップで日本人初のプロファイルドモデルも発表されています。
世界で活躍する日本人ギタリスト
世界的な実績で見るなら、B'zの松本孝弘がまず挙がります。2011年の第53回グラミー賞で、ラリー・カールトンとの共作『Take Your Pick』が最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバム賞に輝きました。2007年には、B'zとしてアジア人初のハリウッド・ロックウォーク入りも果たしています。
LOUDNESSの高崎晃は、ヘヴィメタルで海外に挑んだ先駆者です。1985年のアルバム『THUNDER IN THE EAST』は、日本人ロックバンドとして初めてアメリカのBillboardでトップ100に入りました。
BOØWY出身の布袋寅泰は、映画『キル・ビル』で使われた「Battle Without Honor or Humanity」で世界に知られています。三味線やベースの奏法を取り入れたスラップ奏法を武器にするMIYAVIも、「サムライギタリスト」として世界から高い評価を受けています。さらに、バンドBorisのWataは、ローリング・ストーン誌の2023年版ランキングで92位に入りました。
1961年
大阪府豊中市
B'z(1988年メジャーデビュー)
ポップス部門で日本人初とされるグラミー賞を受賞した。2007年には、B’zとしてアジア圏初のハリウッド・ロックウォーク殿堂入りも果たしている。
ジャズ・アコースティックの名手
ロック以外のジャンルにも、世界が注目する日本人ギタリストがいます。ジャズ・フュージョンの渡辺香津美は、17歳でアルバムデビューを飾った早熟の名手です。1979年にはYMOのワールドツアーにゲスト参加し、海外でも一気にその名を広めました。

アコースティックギター1本で魅せるなら、押尾コータローを外せません。
オープンチューニングやタッピングを駆使し、パーカッシブな迫力と繊細な音色を併せ持つアレンジが持ち味です。
2002年にメジャーデビューすると、その年から3年連続でスイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルに出演しました。
クラシックギターでは、村治佳織が2003年にイギリスの名門レーベル「デッカ」と日本人として初めて長期専属契約を結んでいます。
有名ギタリストの名演を楽しむコツ
有名ギタリストの魅力は、名前を知るだけでなく、実際に音を聴いてこそ伝わってきます。まずは気になる人物の代表曲を1曲だけ選び、繰り返し聴いてみてください。ギターを始めたばかりの方は、まずギターコードの基本的な押さえ方を確認し、正しい指の使い方やストロークのコツを身につけましょう。次の表は、本記事で紹介したギタリストの「まず聴きたい1曲」です。
| ギタリスト | ジャンル | まず聴きたい1曲 |
|---|---|---|
| ジミ・ヘンドリックス | ロック | Purple Haze |
| チャック・ベリー | ロックンロール | Johnny B. Goode |
| シスター・ロゼッタ・サープ | ゴスペル | Strange Things Happening Every Day |
| エリック・クラプトン | ロック・ブルース | Layla |
| ジミー・ペイジ | ハードロック | Stairway to Heaven |
| エディ・ヴァン・ヘイレン | ハードロック | Eruption |
| B.B.キング | ブルース | The Thrill Is Gone |
| 布袋寅泰 | ロック | Battle Without Honor or Humanity |
有名ギタリストの演奏を聴くうちに、「自分もあんなふうに弾いてみたい!」と感じた人もいるでしょう。憧れの1曲を目標に据えると、毎日の練習にも張りが出るものです。とはいえ、名手の細かなニュアンスを独学で再現するのは簡単ではありません。
好きなギタリストの奏法を目標に学ぶなら、講師と学習者をつなぐプラットフォームSuperprof(スーパープロフ)を活用してみてください。
Superprofが選ばれる理由
- 登録無料・仲介手数料なし:先生と直接やり取りする仕組みのため、レッスン料を抑えやすいのが魅力です。
- 初回レッスン無料:92%の先生が体験レッスンを無料で提供しています。教え方や相性を確かめてから、納得してスタートを切れるのも安心材料です。
- 1,000以上の多彩な科目:ギターのほか、英語などの語学まで幅広く学べます。41万人以上の講師から、目標の音に近づける先生を探してみませんか。
あの名演のワンフレーズを自分の指で鳴らす日を目指して、まずは体験レッスンから始めてみてください。
まとめ
世界で最も評価の高いギタリストの代表格は、ローリング・ストーン誌のランキングで2度1位に選ばれたジミ・ヘンドリックスです。三大ギタリストや5大ギタリストは日本で広まった呼び名で、公式な定義はありません。
ロックの源流を作ったシスター・ロゼッタ・サープやチャック・ベリー、ブルースやジャズの巨匠まで、名手の顔ぶれはジャンルを越えて広がっています。日本にも、国内のプロが選んだCharやグラミー賞を受賞した松本孝弘など、世界に誇れるギタリストがいます。気になった1人の代表曲から、ぜひ聴き始めてみてください。
AIで要約









