「ギターコードを押さえても、音がきれいに鳴らない」。
このような悩みは、コードを覚え始めた人の多くが通る道です。結論からいうと、指を立ててフレットのすぐ手前を押さえ、余計な力を抜くだけで音はぐっと変わります。
この記事では、ギターコードの押さえ方のコツと初心者が覚えたい基本コードを解説します。切り替えのコツやストロークの基本、音が鳴らないときの対処法もまとめました。記事の最後には、マンツーマンでギターを習えるSuperprof(スーパープロフ)についても紹介します。
ギターコードの基本と読み方
ギターコードの押さえ方を覚える前に、コードの意味とコード図の読み方を確認しておきましょう。この2つが分かれば、コード譜を見ながら自分で練習を進められます。
ギターコードとは?
ギターコードとは、複数の弦を同時に鳴らして作る和音のことです。コード名のアルファベットは、そのコードの基準になる音(ルート音)を表しています。たとえばCは「ド」、Aは「ラ」が基準の音です。後ろに「m」が付くと暗い響きのマイナーコード、「7」が付くと少し緊張感のあるセブンスコードになります。
コード図の見方と指番号
コード図(ダイアグラム)は、押さえる位置を弦とフレットの格子の上に示した図です。

弦を縦線と横線のどちらで表すかは教本によって違うため、まず6弦(一番太い弦)の位置を確かめてください。
丸印の中には、押さえる指を表す数字が書かれていることもあります。よく使われる数字と記号の意味は次のとおりです。
- 1・2・3・4:人差し指・中指・薬指・小指を表す指番号。
- ○(または0):どこも押さえずに鳴らす開放弦。
- ×:弾かない弦、または音を止めておく弦。
ギターコードの押さえ方|4つのコツ
ギターコードをきれいに鳴らすコツは、以下の4つです。
- 指を立てる
- フレットの近くを押さえる
- 力を抜く
- 不要な弦を鳴らさない
どれも特別な才能は要らず、意識するだけで響きが変わります。
指を立てて指先で押さえる

弦は指の腹ではなく指先で、指板に対してなるべく垂直に押さえます。
指が寝てしまうと、押さえていない隣の弦に触れて音が止まるからです。第1関節をしっかり曲げ、指先でアーチを作るような形を意識しましょう。
爪が長いと指先と指板の間に隙間ができ、弦を押さえきれなくなります。短く整えておくのが基本です。ただし、深爪にはならないよう気をつけてください。
フレットのすぐ手前を押さえる
押さえる位置は、フレットとフレットの真ん中ではなく、ボディ側のフレットのすぐ手前が理想です。フレットに近いほど小さな力で弦が密着し、音がはっきり鳴ります。反対に、離れた位置を押さえると「ビーン」という雑音(ビビり)が出やすくなるわけです。
指がフレットの真上まで乗ると音がこもるため、「ギリギリ手前」を狙ってみてください。
親指を支えにして力を抜く
親指はネックの裏側に置き、ほかの指と挟むようにして弦を押さえます。位置の目安は、人差し指と中指の向かい側あたりです。とはいえ手の大きさで押さえやすい位置は変わるので、少しずつずらして自分に合う場所を探しましょう。
力を入れすぎると弦を引っ張って音程が上がったり、次のコードへの移動が遅れたりします。音が鳴る最小限の力を探すつもりで、少しずつ力を抜いていくのがコツです。
鳴らさない弦をミュートする
コードによっては、鳴らさない弦(×の弦)があります。たとえばCでは6弦、Dでは5弦と6弦を鳴らさないのが基本です。6弦は、ネックの上から出した親指の先で軽く触れて振動を止めましょう。このように弦の音を止める技術をミュートといい、コードの濁りを防いでくれます。まずは右手で弾く弦の範囲を意識するだけでも、響きはすっきりします。
構えた姿勢からは、自分の左手の指先が見えにくいものです。鏡の前で弾いたりスマホで手元を撮影したりすると、指が寝ている箇所に気づけます。
自分で判断しにくいときは客観的に、上手な人に一度フォームを見てもらうのが近道です。
ギターコード初心者が覚えたい基本コード
ギターコード初心者は、開放弦を生かして押さえられる5つのコードから始めるのがおすすめです。慣れてきたら、バレーコードやパワーコードへ少しずつ範囲を広げていきましょう。
まずは「C・G・D・Em・Am」の5つ
C・G・D・Em・Amは開放弦を含むオープンコードと呼ばれ、多くの曲に登場します。押さえる指は2〜3本なので、ギターコードの基本を身につけるのにぴったりです。最初は2本指で押さえられるEmから始め、Am・C・G・Dの順に増やすと無理がありません。それぞれの押さえ方は次の表のとおりです。
| コード | 押さえる位置と指 | 弾く弦 | つまずきやすい点 |
|---|---|---|---|
| Em | 5弦2フレット中指・4弦2フレット薬指 | 6〜1弦すべて | 2本の指が隣の弦に触れやすい。 |
| Am | 4弦2フレット中指・3弦2フレット薬指・2弦1フレット人差し指 | 5〜1弦 | 6弦まで弾いてしまう。 |
| C | 5弦3フレット薬指・4弦2フレット中指・2弦1フレット人差し指 | 5〜1弦 | 薬指が届かず指が寝やすい。 |
| G | 6弦3フレット中指・5弦2フレット人差し指・1弦3フレット薬指 | 6〜1弦 | 指が広がらず1弦が鳴らない。 |
| D | 3弦2フレット人差し指・1弦2フレット中指・2弦3フレット薬指 | 4〜1弦 | 5弦と6弦まで弾いてしまう。 |
Gには、6弦3フレット薬指・5弦2フレット中指・1弦3フレット小指で押さえる形もあります。同じコードに押さえ方が複数あるのは、前後のコードによって動かしやすい形が変わるからです。人差し指を空けておく形なら、G7やCへの移動が楽になります。どちらが正解ということはないので、両方を試して使い分けるとよいでしょう。
Fなどのバレーコード
バレーコードとは、人差し指1本で複数の弦をまとめて押さえるコードのことで、「セーハ」とも呼ばれます。代表的なFでは、人差し指で1フレットの全弦を押さえ、残りの指でEと同じ形を作るのが基本です。
人差し指は腹の中心ではなく、少し傾けて側面寄りで押さえると力が入りやすくなります。5〜3弦はほかの指が押さえるため、人差し指で確実に鳴らすべきなのは6・2・1弦です。親指をネックの中央付近まで下げ、手全体で挟むように押さえるのもポイントになります。
ギターの種類によって弦の太さは異なり、一般に弦の太いアコギはエレキより押さえるのに力が要ります。
指2本で弾けるパワーコード
パワーコードとは、ルート音と、そこから数えて5番目の音(5度)の2音だけを鳴らすコードです。たとえば6弦ルートのGなら、6弦3フレットを人差し指、5弦5フレットを薬指で押さえます。
メジャーかマイナーかを決める音は含みません。そのため形を変えずにネック上を平行移動するだけで、さまざまなコードを弾けるのが魅力です。歪んだ音と相性がよく、ロックのエレキギターで多用される弾き方です。ほかの弦は人差し指の腹で軽く触れ、ミュートしておきましょう。
ギターコードの覚え方と切り替えのコツ
ギターコードは、1つずつ形を暗記するより、つながりで覚えるほうが早く身につきます。切り替えの動きもセットで練習すれば、曲の中で使える力になるでしょう。
共通の指を残して動かす
前後のコードで同じ位置を押さえる指があれば、その指は離さずに残しておきます。たとえばCとAmでは、2弦1フレットの人差し指と4弦2フレットの中指が共通です。切り替えるときは、5弦3フレットの薬指を3弦2フレットへ移すだけで済みます。共通の指が軸になるため手の位置がずれにくく、移動も速くなるわけです。
新しいコードを覚えるときは、すでに知っているコードとの共通点を探してみてください。
手の形を保ったまま移動する
共通の指がない場合でも、指の形ごと移動できる組み合わせがあります。先ほど紹介した人差し指を空けるGからCへは、薬指と中指の形を保ったまま細い弦の側へ1本ずつずらします。あとは人差し指を2弦1フレットに加えれば完成です。このとき、指を1本ずつ置き直すのではなく、手全体を1つの塊として動かすのがコツです。
最初は止まってもよいので、2つのコードをゆっくり往復し、慣れたらメトロノームでテンポを上げましょう。往復のたびに1本ずつ弦を鳴らし、すべての音が出ているかを確かめると確実です。
好きな曲の3〜4コードから覚える

コードを効率よく覚えるには、好きな曲で使われているコードから覚えるのが一番です。
ポップスには、3〜4個のコードを繰り返して進む曲も少なくありません。コード譜サイトや歌本で、使うコードが少ない曲を選んでみてください。
目標の曲があると練習に張りが出るうえ、コードが曲の響きと結びついて記憶に残ります。
憧れの有名なギタリストがいるなら、その人の曲から簡単なコードを拾っていくのも励みになるはずです。ギターを持てない時間には、指の動きを頭の中でなぞるイメージトレーニングも覚える助けになります。
ギターのストロークとは?右手の基本
ギターのストロークとは、ピックで複数の弦をまとめてかき鳴らし、コードを響かせる奏法です。ギターの歴史をたどると、フォーク・ギターは1960年代のフォーク・ブームで歌の伴奏楽器として世界に定着しました。左手でコードを押さえ、右手のストロークでリズムを刻む形は、今も弾き語りの基本です。
ダウンとアップの振り方
ストロークには、上から下へ振り下ろす「ダウン」と、下から上へ振り上げる「アップ」の2つがあります。

基本は肘を大きく動かさず、手首から先を柔らかく振るイメージです。
ピックは強く握りすぎず、落とさない程度の力でつまみます。アップは高音弦側から当たるため、1〜3弦あたりを中心に軽く鳴らせば十分です。
初心者向けのストロークパターン
ストロークは、簡単なパターンから段階的に増やしていくと身につきやすくなります。表の「↓」はダウン、「↑」はアップで、()で囲んだ矢印は弦に当てずに空振りする空ピッキングを表します。
| 段階 | 1小節の弾き方 | ポイント |
|---|---|---|
| ステップ1 | ↓ ↓ ↓ ↓ | 4分音符で1拍に1回ずつダウンする。 |
| ステップ2 | ↓↑ ↓↑ ↓↑ ↓↑ | 8分音符でダウンとアップを交互に弾く。 |
| ステップ3 | ↓(↑) ↓↑ (↓)↑ ↓↑ | 空ピッキングを混ぜてリズムに強弱をつける。 |
ステップ2と3では、弾かない拍でも腕を止めず、一定の速さで上下に振り続けてください。表拍はダウン、裏拍はアップと決めておけば、空ピッキングを入れてもリズムが崩れません。
コードを替えても右手を止めない
コードチェンジで左手が遅れても、右手のストロークは止めないことが大切です。リズムが途切れると、聞き手には演奏そのものが止まったように聞こえてしまいます。間に合わないときは、小節の最後の1回を開放弦のまま鳴らし、その間に左手を次のコードへ動かしましょう。メトロノームを遅めに設定し、テンポを守ることを優先して練習してみてください。
ギターコードが鳴らないときの対処法【症状別】
ギターコードがきれいに鳴らないときは、1弦ずつ順番に鳴らして、どの弦に問題があるかを確かめます。原因の弦が分かれば、次の表から対処法を見つけられます。
| 症状 | 考えられる原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| ビーンと雑音が出る | 押さえる位置がフレットから遠い。 | フレットのすぐ手前を押さえる。 |
| 1本だけ音が出ない | 指の腹が隣の弦に触れている。 | 指を立てて指先で押さえる。 |
| 音程が少し高く聞こえる | 力を入れすぎて弦を引っ張っている。 | 弦を真下に押す意識で力を抜く。 |
| 低音弦が濁って聞こえる | 鳴らさない弦まで弾いている。 | 右手で弾く弦の範囲を決める。 |
| 強く押さえないと鳴らない | 弦高が高いか弦が太い。 | 楽器店で弦高を調整してもらう。 |
表の対処を試しても雑音が消えない場合は、ネックの反りなど楽器側に原因があるかもしれません。自分で調整するのは難しいため、楽器店に相談しましょう。
また、押さえるたびに指先が痛むのはギター初心者の多くが経験することです。練習を続けるうちに皮膚が慣れ、痛みは和らいでいきます。痛みが強い日は無理をせず、短い練習を毎日続けてください。
個人レッスンでコードの癖を早めに直そう
指が寝ている、親指の位置がずれているといった押さえ方の癖は、自分では気づきにくいものです。一度ついた癖は直すのに時間がかかるため、早い段階で経験者に見てもらうと遠回りを防げます。
そこでおすすめなのが、講師と学習者をつなぐプラットフォームSuperprof(スーパープロフ)です。
Superprofが選ばれる理由
- 登録無料・仲介手数料なし:先生と直接やり取りするスタイルのため、レッスン料を抑えやすくなっています。
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「Fコードが鳴らない」といった悩みも、手元を直接見てもらえば解決の糸口がすぐに見つかるはずです。まずは気になる先生の初回レッスンで、今の押さえ方をチェックしてもらいましょう。
まとめ
ギターコードの押さえ方で大切なのは、指を立ててフレットのすぐ手前を押さえ、必要以上に力を入れないことです。まずはEm・Am・C・G・Dの5つを、1弦ずつ音を確かめながら丁寧に押さえてみてください。切り替えでは共通の指や手の形を生かし、右手のストロークは止めずにリズムを保ちます。好きな曲を1曲決めて、今日から少しずつ弾けるコードを増やしていきましょう。
AIで要約









