Chapters
- 01. ギターを弾けるようになる:モチベーションの問題
- 02. 2つのタイプのギタリスト
- 03. ギターを一人で学ぶ:独立心の問題
- 04. ギターを学ぶ上でのバランスを見つける
- 05. ギター習得を楽にする4つのゴール
- 06. エレクトリックギターを楽に習得するには?
- 07. アコースティックギターを楽に習得するには?
楽器を習得するのは簡単ではありませんが、ギター習得も例外ではありません。けれど、習得することのメリットは無限にあります!
ギターは比較的簡単に学べるように思えます。主要なメジャーコードとマイナーコードを覚え、ピックを使った弾き方を知り、どのようにネックに指を置くかを学び、コードやいくつかのバレーコードを弾き、初めてソロに挑戦するといった具合です。
重要なのは、学び方は人によって異なるということです。音を聞き取るセンスが優れている人、曲の解釈に役立つ音楽経験や理論知識を持っている人など、人はそれぞれに異なるからです。
すぐにギターレッスンの内容を吸収できる人もいれば、何時間も努力してようやく弾けるようになる人もいます。
一方で、手と指の動きが一致せず、弦を適切に押さえられず、ギターを弾き始めるのすら難しいという人もいます。
では、人によって、ギターを弾けるようになるのが簡単であったり、難しかったりする(あるいは不可能な)のはなぜでしょうか。
ギターを弾けるようになる:モチベーションの問題
誰もが遺伝的に学ぶ能力を備えています。私達の脳は 新しい習得メソッドを入手した瞬間から、学ぶというタスクを続けられるようにできています。
ギターを学び、コードや譜面、専門用語、参照事項などに触れてその新しい世界について知るには、考え方を変える必要があります。これは、モチベーションという重要な活力がなくてはできません。

ギター習得を諦めないで!
皆さんが思っているのとは違い、ギター習得とは、音楽教師の言ったことを暗唱したり、友達の前で弾いたりするために理論知識を単に積み重ねることではありません。人からのサポート、技術面でのサポートを必要とする活動なのです。
ギターを本当に身につけるには、考え方、理論知識、練習、他の人とのコラボレーションといった、いくつかの面での働きかけが必要になります。
やる気が高まっている、情熱を追いかけたい、ギターやギター音楽という広範な世界についての知識を深めたい、新しいジャンル(ロック、ブルース、カントリー、ポップ、ファンクなど)について知りたい、などと思っている場合、実現できることでしょう。
もちろん、一夜でギターをマスターすることはできません。結果を出すには定期的かつ熱心な練習が必要ですが、努力する意思があれば、成功に向けて踏み出すことができます。
自分がなぜギターを学びたいのかを知ることは不可欠です。楽しみのためか、部屋で一人で弾くためか、バンドを結成するためか、弾き語りをするためか、あるいは、音楽の鑑賞力を豊かにするためか。
その問いに対する答えが具体的であればあるほど、ギターを習得する真の原動力が理解でき、習得プロセスがより的確で効率的になります…
その点から、ギター習得が簡単か、難しいかをすでに理解することができるのではないでしょうか。
2つのタイプのギタリスト
ギタリストには2つのタイプが存在します。独学でギターを身につけるタイプと、他人からのサポートと導きを必要としてギターレッスンを受けるタイプです。
ギター独学:習得は難しい?
独学のギタリストは全てを自分でこなそうとします。自信とモチベーションにより、必要なパワーを出して進歩していくタイプです。
あらゆる手段を講じてギターへの情熱を高め、燃やし、毎日少しずつ習得していきます。

独学には数多くの方法がありますが、例えば、以下のような方法で学びをサポートできます。
- DVDを使った自宅での繰り返し練習(一時停止して、様々なテクニックや動きを練習できる)。
- 表やメソッドが掲載された電子書籍で、特定のポイントについて学ぶ。
- 雑誌はギター習得の補助教材になることが多い。理論面での記述は多くないが、記載されたフレーズを練習したり、好きなギタリストが使用する教材について知ることで、ギターへの情熱を高めることができる。
- インターネット。インターネットはギター習得のあり方を完全に変えた存在。ビデオ、チュートリアル、オンラインコースでは、ギターの世界を様々に知ることができる。自律心と自分への厳しさがあれば、レッスン受講に代わる魅力的なオプションで、出費が少なくて済む。
- ギターが学べるビデオゲームすらある。
他からのサポートが必要なギタリスト
「教育的アプローチ」を好み、サポートを必要とする人の場合、ギターの個人指導を受けることができます。

ギターレッスンは、近くのギターの協会や音楽・文化青年グループ、文化センター、専門音楽学校などで受講できます。
先生があなたの家に来てレッスンをしてくれる場合もあります。
そのメリットは、知識ある専門家がいてくれるので定期的に習得度を確認できることでしょう。
問題に直面したり、行き詰まったり、質問がある場合、ヒントやコツを伝授してサポートしてくれます。
先生は方法論に則って教えてくれるので、独学の場合のようにたくさんの情報に触れて途方にくれるリスクはなく、ある程度の情報と指導の元で学ぶことができます。
合うアプローチは人それぞれ異なる
個人のパーソナリティや集中力、音楽とギターに対する知識によって、学びに必要なサポートが異なることがわかってくるでしょう。
すでに楽器を弾けたり、ある程度音楽理論を知っていたりする人の場合は、ギターを弾き始めることを大変とは感じないかもしれません。
同様に、すでにギター経験者の友達がいる場合、アドバイスをもらえたり、簡単にギターを弾き始めるコツを教えてもらえたりするかもしれません。しかし、一切弾いたことがなかったり、音楽への理解が皆無である場合、ギターを学ぶのは大変なことに感じるでしょう。
自分自身を知ることが重要です。それができれば、自分がどのようなタイプのギタリストであるのか分かるからです。
ギターを一人で学ぶ:独立心の問題
ギターを学ぶ上で、モチベーションと自己認識に加えて、もう一つ必要なのが自律性です。
音楽、特にギターレッスンは喜びであり、他者と共有すべきものです。
ギターを習得することには、仲間とともに新たな世界を見つける情熱が伴います。ギターを学ぶ正当な理由はたくさんあるのです。
ギターは自己表現の手段であり、自分のパーソナリティの新たな一面を見せることができます。
学びには個人的な投資そして意志が必要であるのに加え、そのプロセスでは、一定の自律性を保たなければなりません。
ギター習得における自律性はどのように保てるのでしょうか?その答えは、合理的で実現可能なゴールを定めることです。
合理的で実現可能なゴールの設定
レッスンを受けず独学でギターを習得する場合、組織立てて物事を行うとともに、自分に対する厳しさが必要になります。
自分に対し、「定期的に練習する」と約束しなければなりません。週一回まとめて3時間練習するよりも、毎日30分練習した方が効果があります。
毎週、マスターするテクニックを決め、上記のサポートを用いてそのテクニックをマスターできたかをチェックします。
ぜひこの記事を読んでみてください:ギターを弾けるようになるには、どのくらいの時間がかかるのか?
自分に合った練習プランを立てる
先生からギターを習う場合、方法論は異なってきます。先生は経験を生かして、あなたのギターレベルと理解度を加味しながら、指導プランを調整してくれます。
あなたが特定のテクニックに苦戦していれば、先生がそれをマスターできるような練習内容やメソッド、コツを教えてくれるでしょう。
そのお陰で、あなたは自律的な練習ができ、自分とその能力を信じていけるようになります。
ギターを学ぶ上でのバランスを見つける
ギターを学ぶことが試練にならないよう、モチベーション、自己認識、自律性の間のバランスをとることが重要です。
いずれにしろ、学べば学ぶほど進歩もし、ギターのスキルや知識が強化されます。
自分より上のギタリストは必ずいます。すごいテクニックを備えた最も経験豊富なギタリストでさえ、さらに技術を高めることができるのです。
最初、難しいと感じても諦めない
学びを続けていく中で、「もう弾くことができない」と感じるような空白の時間を経験することがあります。こういった瞬間は、一歩下がって省みることができるので大切です。楽器を練習することは、自分の学び方について新しい視点を得るチャンスでもあります。
自分がどのようなレベルでも、常にもっと学べることがあると理解しましょう。
「ギターを簡単に習得できる人と、なかなか習得できない人がいるのはなぜ?」という質問については、あなたがすべての答えを持っています。
自分を知るために、必ず自問してください。正直になり、ギターに対する真のモチベーションや、何が自分の意欲を駆り立てているのかを理解し、自分の自律度を判断し、現実的な目標を立て、定期的に練習しましょう。

ギターを学ぶことは楽しいーこのことを決して忘れないでください!
ギター習得を楽にする4つのゴール
ギターを習得するということは、大変な練習と忍耐が必要であることは否定できないでしょう。特に、熱心な練習が重要です!
毎日練習すれば、より簡単に習得できます。
時間をとって各音符について学び、コードやメロディーを弾く練習を毎日30分行う方が、週に一回4時間弾くという不定期な練習よりも効果的です。
定期的にギターを弾くことで、最大のモチベーションを維持でき、より楽に進歩できます。
トップアスリートと同様、ゴールを達成することでモチベーションが維持されます。
ジミ・ヘンドリックスのようにギターの弦を鳴らすには、いくつかの基本的ステップを踏んで正しく弾けるようにならなければなりません。
もっと簡単にギターが弾けるようになるために、数週間かけて達成できる目標を以下に示しました。
1. タブ譜の読み方を楽に習得する
ギターのタブ譜は普通の楽譜と似ています。
6本の線(従来の譜面では5本だった)がギターの弦を表しています。タブ譜なら、ギター用のコードやアルペジオの音を表記するのが簡単です。
これらの線に書かれる数字は、指で押さえるギターネックの弦の箇所を示しています。
注意:タブ譜の線の順番は、ギターの弦と反対の向きになっています。タブ譜に「0」と書かれていたら、その弦を押さえずに弾くことを意味します。
「1」はネックのヘッドに一番近い、第一フレットに対応しています。

タブ譜を読むのは簡単なことではありません。慣れて、理解し、読めるようになるのには時間がかかります。
2. コードダイアグラムを楽に理解する
コードダイアグラムはまた別の音符表記です。
これは、押さえるギターの弦の位置を表しています。
ビギナーにとってはとてもありがたい表記です。というのは、指の位置が示され、どの弦を押さえたらいいのかひと目で分かるためです。
コードダイアグラムの表記が意味すること
- 横方向:ギターネックのフレットを表す。
- 縦方向:弦を表す。一番左が低いEの音、一番右が高いE(ミ)を表す。
コードダイアグラムに表記された数は、弦を押さえる指を表していて、コード弾きの習得に役立ちます。
- T:親指
- 1:人差し指
- 2:中指
- 3:薬指
- 4:小指
3. 手の置き方を知る
弦楽器を習う場合、指と手のポジショニングは非常に重要です!
適切なポジショニングは、正確にコードを弾くのに不可欠です。そのために、以下のことができるようになりましょう。
- キレイな音を出すために、ネックのフィンガーボードに適切な圧をかける。
- チューナーを使って弦を張る。
- 指板に対応するフレット近くの弦を押さえる。
4. リフを楽に弾く方法
まず理論があり、それから練習です!
タブ譜が読め、チャート、様々な音符、コードを理解できるようになったら、ようやくギターを速く習得していくことができます。
エリック・クラプトンの曲を学ぶ前に、どんなギターの先生も簡単なコードの組み合わせ、つまり、リフを練習するように指導するでしょう。
リフをマスターできたら、ギターを簡単に弾いていく準備ができたことになります。練習を続けるモチベーションも高まることでしょう。
エレクトリックギターを楽に習得するには?
アコースティックとエレキギターのどちらから始めた方が簡単?
ギターを習い始めるギタリストの多くが、この質問をします。
これは妥当な質問です。というのも、できるだけ簡単にギターを習得したい場合、楽器の選択がとても重要なってくるからです。自分に全く合わないギターを選んでしまった場合、すぐに毎日練習するモチベーションを失ってしまいます。
アコースティックとエレキ、どちらからスタートすべきなのでしょうか?
この答えは、究極的に言って、人から教えてもらえるものではありません。
むしろ、初めてのギターや、弾いていく音楽のスタイルを選ぶ際には、自分のフィーリングを確認することが大切です。
ロックやメタルが好きなら、エレキギターが最適です。

エレキギターを学ぶ方が簡単なのはなぜ?
- エレキギターの弦は、アコースティックよりも細く柔軟性があるため、音を出したり、ネックで手を動かしたりするのが楽。アコギから始めた場合、30分も弾くと指先が痛くなったりしびれたりすることがある。
- エレキギターは、アコースティックに比べネックが細いのでバレーコード(ロックでよく使われる)を学ぶのが楽。
- エフェクターを使えばエレキギターで様々な音を出すことができる。
- エレキギターでかっこいいソロを弾けるようになる !
独学でも先生から学ぶ場合でも使える、エレキギターを楽に弾くためのヒントを下に紹介します。
- ギターをチューニングする:これは基本。正しい音を出すのに、チューニングを適切に行うことがとても大切です。
- 楽譜の読み方を知る:誰もがタブ譜を好むわけではありません。でも、ぜひチャレンジしてください。
- 様々な曲を聴く:デヴィッド・ギルモアやジミー・ペイジ、ジョー・ボナマッサなどの優れたソロ以外も聴きましょう。様々な種類の音楽(ポップ、フォーク、ヒップホップ、ジャズ、ラテン音楽、パンクロック、グランジなど)を聴き、音楽センスを鍛えましょう。ギターが使われる音楽はたくさんあります!
- エフェクターの使用を避ける:エフェクターは間違えて弾いてもその音をカバーしてしまうため、初心者の場合、使用しない方が賢明です。
- 繰り返し練習する:優れたギタリストになるために隠された秘密はなく、練習することが一番大切です。
- 楽しむ!:楽器を弾けるようになるには、たくさんの時間、努力、練習が必要です。熱意と楽しみを感じ続けることができれば、モチベーションを保てるでしょう。
アコースティックギターを楽に習得するには?
エレキギターについてお話ししてきました。次はアコースティックです!フォークやカントリー・ミュージックによく使われるギターで、音楽ファンがますます惹きつけられている楽器です。
ベン・ハーパーのフォークバラードやボブ・ディランの印象的なメロディーをコピー演奏したい?
以下に、簡単にアコースティックを弾けるようになるためのいくつかの方法をお教えします。
4つの魔法のコードでアコースティックギターを簡単に弾く。
これさえ覚えれば何百曲も弾けるというコードがあったとしたら?
想像してみてください。
では、以下の曲の共通点は何でしょう?
- Let it Be(レット・イット・ビー) ビートルズ
- Poker Face(ポーカー・フェイス) レディー・ガガ
- Beautiful Young Lady(ビューティフル・ヤング・レディ) クリストフ・マエ
- Otherside(アザーサイド) レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
- Zombie(ゾンビ) クランベリーズ
なんと、曲の構成に同じコードが使われているんです!
もちろん、曲のメロディーは異なりますが、コードの構成は同じです。
- E
- B
- C マイナー
- A が使われています。
次のビデオで簡単なステップに従ってみてください!
これらのコードはたくさんの曲に使われているため、「マジック・コード」というあだ名がついているほどです。
4つのコードがギタリスト志望者の味方に!
一日30分の練習でアコースティックギターを簡単に弾けるようになる。
すぐ楽にアコースティックを弾けるようになるには、かける時間が進歩に影響します。
ヴァン・ヘイレンは、たったの数週間で優れたギタリストになったわけではありません。忍耐強く数年かけて練習して、一定のレベルに達することができるのです。
ギターは、外国語を学ぶときと同じように、毎日練習することをオススメします。
子供、ティーンネイジャー、大人。誰でもアコースティック・ギターを学び始めることができると思ってください。
始める年齢に関わらず、練習時間を設けるのは大変なことですから、簡単に弾けるようになるには適切な生活リズムを見つける必要があります。
アコースティックギターを一日30分弾くという方法が簡単で、最も上達しやすいのでおすすめです。
一日30分だけなら、誰でもできるはず。
一日30分行うことが、集中力を最大に発揮し、モチベーションを維持するのに最適です。少しずつ練習も楽になっていきます。
30分の間に次のことを行いましょう。
- アコースティックを弾くテクニック(ピンチング、アルペジオ、ピッキング、スラップ、タッピングなど)の復習 10分
- 好きな曲をコピー演奏するために曲を聞いて耳を鍛える 10分
- 何度も練習する! 10分
ピックを持ってさあ、始めましょう!
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