Chapters
- 01. イタリアンピザのレシピ
- 02. イタリアンパスタのレシピ
- 03. イタリアンリゾットのレシピ
- 04. 伝統的なイタリアン料理のレシピ
- 05. イタリアンデザートのレシピ
イタリアというとドルチェヴィータ(甘い生活)、ローマにあるトレビの泉、ローマ帝国の盛衰を思い浮かべる人が多いでしょう。
しかし、イタリアは現地でつくられている料理でも有名です。 イタリア料理は世界最高の料理だという意見には、賛成する人も多いでしょう。
シンプルさと新鮮においては、イタリア料理はトップクラスです。地中海料理は美味で、しかもヘルシーです。
料理の初心者もベテランも両方楽しめるイタリア料理がたくさんあります
この記事では全てのレシピを掲載していませんが、段階別のレシピは多数のイタリア料理のウェブサイトで検索できます。
この記事を読み終えた時には、マンマのうちごはんやイタリアの家庭料理についての知識が身についているでしょう。ここでは缶詰めのパスタソース、レトルトのミートボール、インスタントのミネストローネスープなどは取り扱いません!
イタリアンピザのレシピ
英国では、毎週ひとりあたりのピザの消費量は75gです。これはひとりあたり、通常サイズのピザの1/4を食べていることになりますので、ピザがとても人気があることがわかります。
しかし、イタリアのピザ職人にとって残念なことに、大半のピザは正当な方法で調理されていません。

ピザの真価を発揮させるには、生地に注目しましょう。薄い生地をつくるには、下記の食材が必要となります。
- 00タイプ-ピッツァ用小麦粉(グルテン豊富で生地に弾力を与える軟質小麦粉)
- 小麦粉1キロあたり約25グラムの塩
- パン酵母
- 水
- 忍耐力(生地を約30分間練って、それから8時間以上寝かせるため)
生地をめん棒を使わずに広げ、高温のオーブンで焼きます。これで生地ができたので、次はトッピングを見ていきましょう。
ここでは伝統的なイタリアンピザのレシピからいくつか取り上げますので、次回のクッキング講座のために覚えておいてください。
- マルゲリータピザ
ピザの中でもトップクラスの人気を誇るマルゲリータは、イタリアの郷土料理でもあります。
元々はサヴォイのマルゲリータ王女を誘惑するためにつくられたピザですが、今ではピザパーティーの定番です。
食材
- トマトソース
- バジル
- イタリア産オリーブオイル
- モッツァレラチーズ
- マリナーラピザ
マリナーラという名前にかかわらず、このピザはシーフードピザではありません。このピザの発祥地であるナポリで船員がよく食べていた料理です。

海が好きではない人も、美味しく味わえます。
- トマトソース
- 新鮮なトマトの薄切り
- バジル
- ニンニク2片
- オリーブオイル
- アンチョビ4~5切れ(好みで)
- ナポリピッツァ
ナポリを訪れた人は、そこではピザが圧倒的な人気を博していることを知っているでしょう。ナポリピッツァの食材は下記の通りです。
- チェリートマト
- 水牛のモッツァレラチーズ
- オレガノ
- バジル
- パルメザンチーズ
- カルツォーネ
靴下に似た形状からカルツォーネという名前が付けられたこの包み焼きピザは、バリエーションに富んだ具材が入っています。
ナポリ本場のカルツォーネの具材の主原料は、下記の通りです。
- リコッタチーズ
- モッツァレラチーズ
- スパイシーサラミ
イタリアンパスタのレシピ
毎年、世界中で140億食ものパスタが消費されています。大半の家庭では、棚にパスタを常備しています。
フジッリ、ペンネ、スパゲッティ、ラビオリなど、イタリアの都市と同じくらいの数だけ、パスタの種類があります。

パスタは必ずアルデンテで茹でましょう。アルデンテは「歯ざわり」を意味します。
この方法で調理すると、パスタは更にヘルシーになり、味もよくなります。パスタの包装に書かれている時間よりも1分早くパスタをお湯からひきあげましょう。
パスタを茹でる時には、大量の水を使ってください。自由に泳げるほどの量のお湯で茹でた方が、パスタの味が良くなります。
- カルボナーラ
カルボナーラは、世界中で人気のあるパスタ料理です。ここで触れておきたいことは、カルボナーラはクリーミーでも本場のイタリアンシェフは伝統的なカルボナーラパスタに生クリームは使いません。
カルボナーラの材料
- フライパンでオリーブオイルと一緒に炒めたタマネギ、ニンニク、ベーコン
- 卵2個をパルメザンチーズと一緒にかき混ぜたもの
これだけです!カルボナーラはとてもシンプルな料理ですが、その味はことばでは表せません。
- ボロネーゼ
美味しいボロネーゼ(ミートソース)は、下記の材料からつくられます。
- 牛または豚の挽肉
- タマネギ
- トマトとニンジン
- セロリ
- コップ1杯の赤ワインと肉からとったブイヨンスープ
- オリーブオイルと牛乳
- 塩コショウ
- ジェノベーゼ
パスタによく合う本格的なジェノベーゼソースは、下記の材料からつくられます。
- 松の実
- ペコリーノ・ロマーノ・チーズ
- フレッシュバジル
- パルメザンチーズ
- ニンニク、塩、オリーブオイル
- ラザニア
ラザニアは幾層もの幅広いパスタの間に具材を重ね、上にチーズをかけてオーブンで焼いた料理です。伝統的なラザニアにはボローニャソースが使われていますが、ホウレン草、リコッタチーズ、サーモンなど色々なバリエーションがあります。
ここでは全てのパスタ料理を詳しく説明することはできませんが、ミートボールとマリナーラソースのプッタネスカと、トルテリーニなどの詰め物入りパスタ、フェットゥチーネ・アルフレード(パルミジャーノ・レッジャーノとバターでつくるパスタ)は覚えておいてください。
イタリアンリゾットのレシピ
イタリアンリゾットをつくる上で、最も重要なことは米の種類です。イタリア北部産のアルボリオ米やカルナローリが最適です。
- 伝統的なイタリアンリゾット
美味しいリゾットをつくりたい場合、フレーバーに関係なく基本を押さえることが大切です。

伝統的なリゾットの材料は次の通りです。
- タマネギ
- 辛口の白ワイン
- パルミジャーノ・レッジャーノ
- 肉や野菜のブイヨン
- バター、塩コショウ
リゾットをつくるには忍耐力も必要です。リゾットから目を離さずに常にかき混ぜてください。
- イカ墨のリゾット(リゾット・アル・ネーロ・ディ・セッピア)
イカ墨のリゾットの発祥地はヴェネツィアで、そこでは世界最高峰のリゾットを食べられます。リゾットの基本的な食材の他に、500グラムの魚介類、イカ墨ペースト、エシャレットも必要です。
- ポルチーニ茸のリゾット
ここでは、伝統的なリゾットのレシピにポルチーニ茸を加えます。普通のマッシュルームを使ってもいいでしょう。
- アランチーニ
シチリア生まれのライスコロッケであるアランチーニは、前菜(またはアンティパスト)として食べられます。 アランチーニには、下記の食材が必要です。
- 長粒米、バター、塩、サフラン
- タマネギ、ローリエ、セロリ、ニンジン
- 牛挽肉、エンドウ豆
- 白ワイン、エキストラバージンオリーブオイル
これが伝統的なアランチーニのレシピに使われる材料ですが、トマトやモッツァレラチーズを詰める他のバリエーションもあります。
伝統的なイタリアン料理のレシピ
イタリア料理はピザとパスタだけではありません。イタリア料理を習得するには、覚えておくべき伝統的なイタリアン料理のレシピが多数存在します。
- オッソブーコ
付け合わせとして米やジャガイモと一緒に出される有名なイタリア料理であるオッソブーコは、下記の材料からつくられます。
- 牛スネ肉の煮込み
- 骨髄
- 白ワイン
- 熟したトマト
- コリアンダー
- パルメザンチーズ
- ヴィール・ミラネーゼ
薄く、サクッとした黄金の衣のヴィール・ミラネーゼ(ミラノ風カツレツ)をつくる秘訣は、パン粉の選び方にあります。

下記の材料が必要です。
- 仔牛の薄切り肉
- 好みでスパイスを加えたパン粉
- 卵2個
- 澄ましバター
- パルミジャーナ
これはとてもシンプルなイタリアの前菜です。小麦粉と卵をまぶした薄切りのナスをモッツァレラチーズ、パルメザンチーズ、トマトソースと交互に重ねて、オーブンで焼くだけです。
- カルパッチョ
前菜として人気があるカルパッチョは、生の牛肉の薄切りの上にパルメザンチーズ、オリーブオイル、バジル、場合によりハナダイコンをかけた料理です。サーモンでも代用でき、ベジタリアン向けにナス、トマト、モッツァレラチーズのカルパッチョなどもつくれます。
イタリアンデザートのレシピ
リモンチェッロ(レモンリキュール)やコーヒーに移る前に、美味しいイタリアンデザートを忘れてはいけません。イタリアンデザートは味が素晴らしいため、ほとんどのレストランで食べることができます。
- ティラミス
この魅惑的なコーヒーデザートは、世界で最も有名なデザートに数えられます。ぜひイタリア本場のティラミスを試してみてください。

ティラミスの材料は下記の通りです。
- 卵
- 砂糖
- ビターカカオパウダー
- やすりで削ったダークチョコレート
- マスカルポーネチーズ
- サヴォイアルディ(指形の菓子)またはビスコッティ
- コーヒー
モカコーヒーを冷ましてから使いましょう。
- パンナコッタ
パンナコッタも有名なイタリアンデザートです。このドルチェはピエモンテ地方で生まれました。イタリア本場のパンナコッタの主な材料は下記の4つだけです。
- 生クリーム
- ゼラチン
- 砂糖
- バニラビーンズ

ラズベリーピューレ、チョコレート、キャラメルなどと合わせると更に美味しくなります。
- パネトーネ
イタリアでは、パネトーネはクリスマスを祝うお菓子として有名です。欧州の他の国でも人気があります。
レーズンやドライフルーツが入ったこの甘い焼き菓子の製法はとても複雑ですが、練習すれば誰でもつくれるようになります。必要な材料は次の通りです。
- グルテン豊富な小麦粉と酵母
- ぬるま湯と粉砂糖
- 卵黄
- バター、塩、オレンジ、ハチミツ
伝統的なレシピでは、レーズン、砂糖漬けのオレンジとレモン、バニラビーンズ2本、ラム酒が入っています。チョコレートチップを入れてもいいでしょう。
- カッサータ
カッサータは、下記を原料とするシチリア生まれの美味しいケーキです。
- スポンジ生地
- リコッタチーズ
- 粉砂糖
- 砂糖漬けのオレンジ
- チョコレート
生地をしっとりさせるために水とリキュールも使われます。
これで、イタリア料理のつくりかたの基本はわかりましたね。あとはキッチンの棚や冷蔵庫に、イタリアンソーセージ、プロシュート、パンチェッタ、ポルチーニ茸、ジャガイモ(ニョッキ用)、様々な野菜、バルサミコ酢を常備しておいてください。オリーブオイルはもちろん必須です。
イタリア料理をつくる上で最も大切な材料は忍耐力、情熱、練習です。イタリア料理の講師なら、もっとすぐにイタリア料理の腕を上達させるためのサポートを提供してくれるでしょう。
イタリア料理については、下記のサイトもご覧ください。
世界各地のイタリア料理
イタリア料理を楽しむための豆知識
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