Chapters
- 01. 世界各地のイタリア料理
- 02. ピザとパスタ以外のイタリア料理
- 03. イタリア料理レシピ20選
- 04. イタリア近隣諸国のイタリア料理
栄養豊富で、シンプルで安いイタリア料理は世界中で人気があります。しかし、イタリア料理はパスタやテイクアウトのピザだけではありません。
ここでは、イタリア料理を有名にしたレシピと、料理に使われている材料について説明します。

この記事では、イタリアの味覚の旅にご招待します。この記事を読み終えたときには、イタリア料理の特徴と、地中海料理が多くの人に好まれる理由を理解できるようになるでしょう。
世界各地のイタリア料理
イタリア料理は、ほぼ全世界で食べられていますが、それには正当な理由があります。
イタリア料理の普及率には、目を見張るものがあります。毎年、140億食ものパスタが消費されています。カルボナーラパスタは、世界でもとても人気がある料理です。
しかし、本物のイタリア料理のレシピでは、生クリームを使いません。実際、イタリア人は美味しいカルボナーラに生クリームを入れることを嫌います。オリジナルのレシピでは、材料はパスタ、ベーコン、パルメザンチーズ、卵だけです。
イタリア料理の繁栄は、イタリアから世界各地への移民の流入によるおかげでもあります。
- 1860年から1930年の間、多くのイタリア人が祖国からアメリカに移住しました
- 1950年代には、欧州からアメリカ大陸への移民の波がありました
このため、イタリア料理は欧州だけではなく北米および南米でも普及しています。

イタリア国外に多数のイタリアンレストランがありますが、イタリア料理を楽しむのはイタリア人だけではありません。イタリア料理は多くの日本人にとって最もお気に入りの料理です。
欧州だけではなく他の欧州諸国でも、イタリア料理は大人気です。
- TripAdvisorでは、イタリア料理は1番人気があります
- 英国、フランス、ベルギー、ドイツには多数のイタリアンレストランがあります
- 2016年の夏には、スプリッツというイタリアワインを使ったカクテルが大きな売り上げを記録しました
上記の通り、イタリア人もイタリア料理も欧州だけに留まっていなかったので、米国やカナダには、多数のイタリア人街があります。
イタリア人は移住先でのビジネスや地域に、マンマのうちごはん(イタリアの伝統的家庭料理)をはじめとするイタリアの伝統を持ち込みました。
代表的なアメリカ料理にも、イタリア料理の影響を色濃く受けている料理があります。ピザなどは、居住する都市によりスタイルが異なります。
Humble Pizzaは、ナポリピザの発祥地であるナポリから海を越えてニューヨークまで伝わりました
世界各国からの観光客が、下記の有名なイタリア人街を訪れます。
- ニューヨーク市マンハッタンにあるリトル・イタリー
- モントリオールのプティット・イタリー
- セントルイスのザ・ヒル
- トロントのリトル・イタリー
これらのイタリア人街には、多数のトラットリア(イタリアの大衆食堂)、イタリアンレストラン、イタリア雑貨店があり、時にはイタリアを彷彿させる建物も見受けられます。
南米のアルゼンチンには多数のイタリア人が居住していて、ほとんどの人が二重国籍を申請できます。
首都のブエノスアイレスにはイタリア人街はありませんが、街路のいたるところ、特に料理にイタリアの影響が感じられます。
アルゼンチンでは、給料日前の月末になると、ニョッキを食べる習慣があります。
実際、アルゼンチンの大半の伝統的なレストランでは、下記の料理を注文できます。
- ヴィール・ミラネーゼ(仔牛の肉に粉チーズを加えたパン粉をまぶしたミラノ風カツレツ)
- オッソ・ブーコ(仔牛の骨付きすね肉を煮込んだ料理)
- ポレンタ(コーンミールを粥状に煮たイタリア料理)
- ニョッキ(ジャガイモと小麦粉などを団子状にしたパスタ)
イタリア料理を作ってみたい方は、できれば本物のイタリア人シェフが教えるイタリア料理講座を検索してみてください。
ピザとパスタ以外のイタリア料理
もちろん、ロンドンにもイタリア料理の講座はありますが、イタリア料理はピザとパスタだけだと言うことは、英国にある都市はロンドンだけだと言うようなものです。
イタリア料理は型にはまったイメージがありますが、このような固定観念をくつがえしてくれる腕のよいイタリア人シェフがたくさんいます。
Itchefsはイタリア国外で活動するイタリアンシェフの団体で、世界中に本物のイタリア料理を広めることを目的としています。

この団体は、1月17日をイタリア料理の国際記念日と定めて、下記をはじめとする有名なイタリア料理を展示しています。
- アランチーニ・ディ・リゾ(チーズ入りのライスコロッケ)
- インボルティーニ ディ メランザーネ(ナスとリコッタチーズまたはモッツァレラチーズの包み焼き)
- カルパッチョ ディ マンゾ(ベネチアのバーで生み出された、パルメザンチーズをかけた牛肉のカルパッチョ)
- イカ墨またはポルチーニ茸のリゾット
- オリーブオイルをかけた水牛のモッツァレラチーズ
- ブルスケッタ(チェリートマトや生ハムなどが載った炙り焼きの薄切りパン)
- パネトーネ(通常はクリスマスの休日中に食べられる、ドライフルーツの入った甘い焼き菓子)
- パンナコッタ(ティラミスと同じくらい人気があるイタリアンデザート)
これらの美味しい料理は、すばらしいイタリアワインと一緒に味わいましょう。イタリアは欧州最大のワイン生産地で、2015年には世界最大のワイン生産量を達成しました。
白のスパークリングワインであるプロセッコやランブルスコという赤のスパークリングワインも有名なイタリアワインです。
トレッビアーノ・ダブルッツォは最高クラスのイタリアンワインです。白ワインがお好きなら、ぜひ試してみてください!
様々なイタリア料理
イタリア料理レシピ20選
イタリア人は料理をアートの域まで昇華させました。
今回紹介するレシピ20選を試してみる前に、レストランだけではなく家庭で食べられているイタリア料理についての知識を身につけましょう。
料理やレシピは、しばしばひとつの世代から次の世代に受け継がれます。
トマトソース、バジル、モッツァレラチーズの伝統的なピザであるマルゲリータや、オレガノとパルミジャーノ・レッジャーノのナポリピザなどのピザをつくりたい場合、生地のつくりかたをマスターする必要があります。
食材
- 強力粉
- 塩とパン用イースト
- 水
- 時間がかかるため忍耐力
ピザ、パスタ、リゾットなどイタリア料理では食材をとても重視します。

イタリア料理をつくる前に、冷蔵庫や棚にイタリア料理の食材を確保しましょう。下記は、常に在庫を確保しておくべき食材です。
- パルメザン、モッツェラ、リコッタなど伝統的なイタリア料理で使われるチーズ
- トマト(特にチェリートマト)
- ナスやズッキーニなどの野菜
- 生ハム、パンチェッタ、ブレザオラなどのプロシュート肉加工食品
- エキストラバージンオリーブオイル
- 卵
- バジル、オレガノ、コリアンダーなどのハーブ
- 仔牛肉または牛肉
これらの食材はイタリア料理によく使われている材料で、イタリア料理をマスターしたいと考えている人にとっては必需品です。
上記の食材はスーパーマーケットでも入手できますが、もっと優れたプロ用食材がそろっているイタリア料理専門雑貨店もチェックしてみてください。
食材を入手したら、パスタ(フジッリ、ペンネ、スパゲッティ、ラビオリ)でカルボナーラ、ボロネーゼ、ジェノベーゼを調理できます。
また、リゾットやオッソ・ブーコ(仔牛の骨付きスネ肉の煮込み)の他にクロスティーニ(トーストしたパンにペーストや具材を載せた前菜)やアランチーニ(ライスコロッケ)などのアンティパスト(伝統的なイタリア料理における前菜)にも挑戦できます。
美味しいイタリア料理のレシピ
イタリア近隣諸国のイタリア料理
イタリアはひとつの国家だと考えられていますが、イタリアが独立したひとつの国になったのはつい最近です。
実際、イタリアが統一されたのは1871年です。

これが、イタリア人が出身地により国と地域両方のアイデンティティを備えていて、地域別の郷土料理がたくさんある理由のひとつです。
例)
- ピザはイタリア南部の、カンパニア州の州都であるナポリで生まれました
- パスタの原料となる麦は、主にプッリャ州で栽培されています
- ニョッキ アッラ ロマーナ(ローマ風ニョッキ)は、ラツィオ州に位置するローマで誕生しました
- トスカーナ地方の料理にはトリュフ、サフラン、オリーブオイルが使われます
- エミリア=ロマーニャ州は、パルミジャーノ・レッジャーノ、ボロネーゼ、ラザニアの原産地です
- カンパニア州は、イタリア最高クラスのトマトであるサンマルツァーノ種の生産地です
- ポレンタや生ハムは、ヴァッレ・ダオスタ州で生産されています
今度イタリアンレストランに行った時は、メニューにある料理の地域的な多様性をチェックしてみてください。
たくさんのイタリア郷土料理の中から、誰でもお気に入りのひと皿が見つかります。
それだけではありません。2017年にはイタリア料理専門のテーマパークが開設されました。
さて、この記事はここまでです。イタリア料理についてもっと学びたい方は、プライベートレッスンに応募してみてはいかがでしょうか。
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