Chapters
- 01. イタリア料理のアンティパスト(前菜)
- 02. イタリア料理に欠かせないチーズ
- 03. 代表的なイタリア料理のリゾット
- 04. 美味しいイタリアンデザート
- 05. イタリア料理に合うイタリアンワイン
イタリア料理というとピザやパスタが真っ先に頭に思い浮かびます。スパゲッティ、フジッリ(らせん状のマカロニ)、ペンネ、ラビオリなどのパスタやバラエティ豊かなピザは、世界各地のイタリア料理として、おなじみです。ピザやパスタはイタリアンレストラン以外の料理店のメニューにも掲載されています。大量のニンニク、オリーブオイル、バジルを使った地中海料理は、味にうるさいグルメの間でも大人気です。

イタリア料理は日本でもとても人気があります。伝統的なナポリピザやパスタ料理の他にも、イタリアの郷土料理を含めたたくさんのイタリア料理があります。
ぜひ試していただきたいイタリア料理は数多くありますが、この記事ではピザやパスタ以外の有名なイタリア料理のレシピをご紹介します。
イタリア料理のアンティパスト(前菜)
イタリアでは、アンティパストは神聖な存在です。アンティパストはタパスとスターターを合わせたようなものだと考えてください。イタリア料理のフルコースは10以上の料理から構成されることも多いので、他の料理と比較することは困難です。
アンティパストに移る前にアペリティーボ(通常はアルコール飲料)を楽しみます。イタリア語のアンティパスト(antipasto)は文字通り、コースのメインである「パスタの前」を意味します。アンティパストは、イタリアのスパークリングワイン(白)のプロセッコの後に一種のスターター(前菜)として食べられます。

イタリア料理は日本でもとても人気があります。伝統的なナポリピザやパスタ料理の他にも、イタリアの郷土料理を含めたたくさんのイタリア料理があります。
ぜひ試していただきたいイタリア料理は数多くありますが、この記事ではピザやパスタ以外の有名なイタリア料理のレシピをご紹介します。
イタリア料理について詳しく知りたい場合、アンティパストは基本的にスターターなので、スタート地点として最適でしょう。アンティパストの料理には地中海の風味が含まれていることも多く、つくり方はとても簡単です。
- アランチーニ・ディ・リゾ(小麦粉、卵、チーズをまぶしたライスコロッケ)
- ボルティーニ ディ メランザーネ(トマトソースや野菜と食べることもある、ナスとリコッタチーズまたはモッツァレラチーズの包み焼き)
- チャバッタの上に載せても美味しいチェリートマトとモッツァレラチーズのブルスケッタ
- ポレンタ(コーンミールを粥状に煮たイタリア料理)やパルマハム
- ヤギのチーズやジェノバソース(松の実とバジルでつくるペースト)を詰めたマッシュルーム
- カポナータ・クロスティーニ(ケイパー、バルサミコ酢、ナス、オリーブオイルを載せたトースト
この他にもアンティパストはまだまだたくさんあります。スターターとしてカルパッチョを出す場合もあります。カルパッチョ(生の牛肉)の元祖はイタリア北部のヴェネツィアにあるハリーズ・バーで創作されました。この有名なレストランでは、停電で調理ができない時にこのひと皿をつくったという説と、医師に火の通った肉を食べることを禁止されたアマリア・ナーニ・モチェニーゴ伯爵夫人のためにレストランの創業者が考案したという説があります。
カルパッチョには、オリジナルの他に様々なバリエーションがあります。
- 鮪のカルパッチョ
- ベジタリアンにぴったりな、トマトとモッツァレラチーズのカルパッチョ
- ズッキーニのカルパッチョ
- ナスのカルパッチョ
- チャード(不断草とも呼ばれる葉野菜)のカルパッチョ
本場イタリアと同じカルパッチョを出したい場合、イタリア南部産のオリーブオイル、レモンジュース、フレッシュバジルを冷やした皿にかけることを忘れないでください。
イタリア料理に欠かせないチーズ
イタリア料理について語る時に、様々なイタリアンレシピの必需品であるチーズに触れないわけにはいきません。チーズはふたつのメインコース(プリモピアットとセコンドピアット)の後にコースの一品として出され、フォルマッジョ・フルッタ(チーズ&フルーツ)として知られています。

良質なチーズを製造する国はたくさんありますが、イタリアも例外ではありません。イタリアンレシピでは、下記を含めたバラエティに富んだイタリアンチーズが使われています。
- 水牛のモッツァレラチーズ(サラダやカルパッチョに使われるチーズで純正品をお求めの場合はモッツァレラ・ディ・ブッファラがおすすめ)
- リコッタチーズ(ケーキ、キッシュ、ラザニアに使われるフレッシュチーズ)
- ペコリーノチーズ(サルデーニャ島を発祥地とする、野菜とよく合う羊のチーズ)
- パルメザンチーズ(ピザやパスタによく使われているが、他のイタリア料理とも相性の良いパルミジャーノ・レッジャーノ)
- スカモルツァチーズ(冬の寒い夜にぴったりの美味しい燻製チーズ)
- プロヴォローネチーズ(イタリア南部生まれの、チキンの詰め物にぴったりのチーズ)
- ブッラータチーズ(おリーズオイルをかけてそのまま食べられるクリーミーなモッツァレラチーズ)
日本でもイタリア雑貨店の数は増えているので、イタリア本場の料理をつくりたい時は簡単にイタリアの純正品が手に入るようになりました。
クッキング講座を受ければ担当の先生から、自分がつくる料理にぴったりのチーズを選ぶサポートをしてもらえます。
代表的なイタリア料理のリゾット
アルデンテでつくるイタリアンパスタはもちろん絶品ですが、リゾットも忘れてはいけない一品です。
イタリアは欧州最大の米の生産地ですが、その大半はイタリア北部で栽培されています。リゾットには円形の米を使います。
リゾットをつくる時は、アルボリオ米やカルナローリなどのイタリア米を使いましょう。
リゾットは肉料理以外のイタリア料理と同様にプリモピアットまたは第一の皿として出されます。
辛口の白ワイン、タマネギ、パルメザンチーズは常備しておきましょう。これでリゾットをつくる準備は万端です。

パスタにジェノバソース、ボローニャ、カルボナーラなどのソースが使われるのと同様に、リゾットにも色々な種類があります。
- リゾット・アル・ネーロ・ディ・セッピア(ヴェネツィアに行ったら、ぜひ食べてみてほしいイカ墨のリゾット)
- リモンチェッロ・リゾット(ヤギのチーズとレモンのリゾット)
- 漁師風リゾット(魚介類のリゾット)
- ポルチーニ茸またはマッシュルームのリゾット
パスタと同様に、創造力を駆使して様々なリゾットを創作できます。本格的なリゾットをつくりたい場合、イタリア本場と同様の調理が必要です。
- リゾットの調理時間は20分以上かかるため、根気が必要です
- リゾットは予めつくっておくことができません
- 味に差がつくブイヨンは自家製のものを使用します
- タマネギが透明になるまでバターでじっくり炒めることが肝心です
- 調理中は目を離さないようにしましょう
- リゾットは木べらで定期的にかき混ぜましょう
上記のルールに従えば、すぐにリゾットつくりの達人になれます。また、リゾットをイタリアでも有名な牛肉料理であるオッソ・ブーコ(仔牛すね肉の煮込み)やサルティン・ボッカ(肉に生ハムとセージを載せた料理)の付け合わせにしてもいいでしょう。
カツ料理が好きなら、ヴィール・ミラネーゼ(仔牛の肉に粉チーズを加えたパン粉をまぶしたミラノ風カツレツ)はいかがでしょうか。
国内のクッキング教室を検索してみてください。
美味しいイタリアンデザート
イタリア料理と言ったら、デザートは欠かせません。
「甘い」を意味するイタリアンドルチェは、イタリア人にとって神聖な存在ですが、中でもマスカルポーネチーズとコーヒーを使ったティラミスは最も有名なイタリアンデザートです。欧州のレストランでは、ラズベリー、チョコレート、ショートブレッドを使ったティラミスが出されます。

イタリア料理には、ティラミスの他にも下記のようなデザートがあります。
- パネトーネ(通常はクリスマスの休日中に食べられる、ドライフルーツの入った甘い焼き菓子)
- パンナコッタ(生クリームとバニラビーンズからつくられ、ラズベリーピューレがかけられたデザート)
- サバイヨン(砂糖、卵黄、白ワインでつくるムース)
- スフォリアテッレ(イタリアの焼き菓子)
- コロンバ・ パスクアーレ(アイシングシュガー、小麦粉、卵、ハチミツからつくられ、イタリアでイースターの期間に食べられる焼き菓子)
- カスタニャッチョ(トスカーナ州生まれの栗粉からつくられるケーキ)
- パンドーロ(ビール酵母からつくられ、パネトーネと同様にクリスマスに食べられる)
甘い料理でもスパイシーな料理でも、イタリア人は食欲を刺激する方法を熟知しています。
イタリア料理に合うイタリアンワイン
イタリア料理と言えば、ワインは欠かせません。料理に合った適切なワインを選ぶことが大切ですが、イタリアには良質なワインがたくさんあります。2015年、イタリアは欧州で最大のワイン生産量を記録しました。
最適なイタリアンワインを選びましょう
プロセッコはよくシャンパンの代用品として使われるスパークリングワインですが、他にも有名なイタリアンワインはたくさんあります。
- トレッビアーノ・ダブルッツォ(受賞歴のある白ワイン)
- バローロ・リゼルヴァ(シナモンの後味が残る赤ワイン)
- バローロ・リゼルヴァ・モンフォルティーノ(フルーティは自然派ワイン)
- タウラージ・ラディーチ・リゼルヴァ(ラズベリー風味の濃厚なワイン)
リモンチェッロも忘れてはいけない存在です。このレモンリキュールは、イタリア南部では料理の最後にディジェスティーヴォ(食後酒)として出されます。リモンチェッロの製造方法の歴史は100年以上前にさかのぼり、現在ではデザートメニューにも掲載されています。
食事が終わったら、リストレットコーヒーを飲みましょう。イタリアンレストランに行けば、シーフード、パスタ、野菜料理でも必ずお気に入りの料理が見つかります。
もちろん、イタリア料理は自宅で家族と食べるのが最高なので、自分でつくれるようになりましょう。料理の腕に自信がなければ、プライベートレッスンでイタリア料理のつくり方を習うことが上達の近道です。
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